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SDGsビジネス入門 > SDGsビジネス入門 01

SDGsとは何か?


概要:
2015年に国連で制定されたSDGs(Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)は、世界中全ての人々が平和と豊かさを享受できる持続可能な社会を実現するための、共通の開発目標リストだ。前身のMDGs(ミレニアム開発目標)に、企業による貢献が新たに加わっているが、わが国ではまだ浸透していない現状がある。全5回の当シリーズ、講師にインドネシアを拠点に活動するコペルニクの中村俊裕氏を迎え、多数の先行事例を交えながらSDGsの基礎を解説していく。
中村氏は、京都大学を卒業後、英国ロンドン政治経済学院で比較政治学修士号を取得。マッキンゼー東京支社で経営コンサルティングに従事。後に国連開発計画の各国事務所に勤務。2010年にコペルニクを創設、主に東南アジアで農業やエネルギー等の問題解決に向け実証実験などに取り組んでいる。傍ら大阪大学COデザインセンターの招聘教授も務める。 SGDsは、2030年の達成を目指し17項目と169の具体目標が設定されている。取り組み状況は国連ウェブサイトで国別成績表として閲覧できる。定義は国によって違うが、達成度合いの高い順に緑・黄・橙・赤・グレー(不明)の5段階で分け、進捗は矢印の向きで表示される。途上国のみ黄や赤が多いと思われがちだが、意外にも日本の「貧困」は黄色だ。可処分所得中央値の半分以下の世帯割合が多いことが理由だ。赤色は「ジェンダー平等」や「気候変動アクション」分野。女性政治家率の低さや男女間の給料格差、一人当たりのCO2排出量による結果的な環境破壊が原因となる。達成率上位はデンマークをトップに欧州が占め、日本15位、米国35位。幸福度ランキングと類似した結果が出ている。

昨今、企業活動は社会に負の影響を与えるとされた認識が変化し始めた。ネクストマーケット(貧困層向けビジネスによる社会問題の解決)や、シェアードバリュー(企業の資金や強みを生かした社会的価値の創造)がキーワードとなり、企業はSDGs達成の重要なアクターと位置付けられる。家庭消費財大手のユニリーバは、「健康と福祉」の項目で、マラリア・デング熱予防製品としてわが国の蚊帳に似たネットを開発。マッキンゼーの非営利部門は、「つくる責任使う責任」で、バリ島でのプラスチックごみを削減する企業間のパートナーシップを稼働する。SDGsをビジネスで解決することは、われわれの社会がよりよく変容していく原動力となるはずだ。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 SDGsとは何か?
00: 00: 42 講師プロフィール
00: 02: 48 各講義の内容案
00: 03: 56 今日の流れ
00: 04: 00 今日の流れ(1: SDGsとはどういう概念か?)
00: 04: 02 よく見るピンバッジ
00: 04: 29 持続可能な開発目標 = SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALs (SDGs)(1)
00: 06: 04 持続可能な開発目標 = SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALs (SDGs)(2)
00: 07: 15 詳細の指標も各目標に定められている:飢餓ゼロの例(1)
00: 07: 23 詳細の指標も各目標に定められている:飢餓ゼロの例(2)
00: 07: 41 詳細の指標も各目標に定められている:飢餓ゼロの例(3)
00: 08: 37 詳細の指標も各目標に定められている:きれいな水と衛生の例(1)
00: 08: 42 詳細の指標も各目標に定められている:きれいな水と衛生の例(2)
00: 09: 26 詳細の指標も各目標に定められている:きれいな水と衛生の例(3)
00: 09: 31 詳細の指標も各目標に定められている:きれいな水と衛生の例(4)
00: 10: 07 SDGsへの達成状況をトラッキング
00: 11: 04 国別の状況: インドネシア
00: 12: 25 国別の状況: シエラレオネ
00: 13: 02 国別の状況: 日本
00: 13: 23 国別の状況: 貧困はなぜ黄色なのか?
00: 15: 37 国別の状況: ジェンダーはなぜ赤なのか?
00: 16: 24 国別の状況: 気候アクションはなぜ赤なのか?
00: 17: 00 国別の状況: 責任ある消費と製造はなぜ赤なのか?
00: 18: 23 国別の状況: アメリカ
00: 18: 56 国別の状況: デンマーク
00: 19: 43 国のSDGs達成率のトップ10 (日本は15位)
00: 21: 51 実は、SDGsの前に、2015年までのミレニアム開発目標 = MILLENNIUM DEVELOPMENT…
00: 22: 26 SDGsとの関係は? - MDGsからさらに細分化されたSDGsの目標
00: 22: 54 SDGsとの関係は? - MDGsからほぼそのまま継承されたSDGsの目標
00: 23: 00 SDGsとの関係は? - MDGsに新たに追加された目標
00: 25: 06 今日の流れ(2: SDGsは企業にどういう意味合いをもたらしたか?)
00: 26: 03 企業の役割についての認識の変化(1)
00: 28: 02 伝統的な見方:グリーンピースの例1
00: 29: 07 伝統的な見方:グリーンピースの例2
00: 29: 43 企業の役割についての認識の変化(2)
00: 29: 54 新たな見方その1: BOP (BASE OF THE PYRAMID)
00: 31: 02 新たな見方その2: CREATING SHARED VALUE (CSV)
00: 32: 11 若年層は持続可能性に敏感で、企業がこれを取り入れるかどうかでビジネスパフォーマンスにも直結してくる
00: 34: 25 大企業ほどSDGsへの関連性を強化し始めている
00: 36: 43 ユニリーバのマラリア・デング熱予防製品
00: 43: 08 三菱電機の例: 企業の報告書にSDGsとの関連を記載(1)
00: 44: 24 三菱電機の例: 企業の報告書にSDGsとの関連を記載(2)
00: 48: 12 リコーとSDGs
00: 50: 39 マッキンゼーの非営利部門 MCKINSEY.ORG
00: 51: 10 バリ島でのプラスチックゴミを削減するパートナーシップを設計
00: 52: 20 プラスチックゴミを撲滅する国際アライアンス
00: 55: 30 SDGsの意義(1)
00: 57: 38 SDGsの意義(2)
講師紹介: 中村 俊裕(なかむら としひろ)
コペルニク共同創設者兼CEO

京都大学法学部卒業後、英国ロンドン経済政治学院で比較政治学修士号取得。
マッキンゼー東京支社で経営コンサルタントを務める。
2010年コペルニクを創設。主に東南アジアの国々で農業、水、エネルギー、環境などの分野の課題を解決すべく、様々なシンプルなソリューションを発掘、開発支援し、さらに実証実験を行っている。
2012年には世界経済フォーラム(ダボス会議)のヤング・グローバル・リーダーに選出された。
現在大阪大学COデザインセンター招聘教授。

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  アシスタント:長谷部 真奈見

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