ビジネス・ブレークスルーHOMEへ | 会社概要 | BBTサービス一覧 | サイトマップ | BBTサイトについて | お問い合わせ一覧 |

ログイン
【HD】組織人事ライブ > 組織人事ライブ 679

独学のススメ
~堀口珈琲・堀口俊英氏の場合~
ゲスト:堀口俊英氏(株式会社堀口珈琲 代表取締役会長)


概要:
堀口珈琲では、高品質のコーヒー豆を輸入し、都内4店舗とオンラインでの販売、喫茶店の運営をしている。創業者で現会長でもある堀口俊英氏は、もともと映画監督志望だったが、映画産業が不況でアパレルに入社。その後も映画への思いは続いたが、36歳で諦め、人生をリセット。コーヒーならその道の一番になれると思い、喫茶と家庭用豆販売・卸の店を始めた。人とは違うことをやりたいと、独学で研究を重ねながらビジネスとしてしっかりと成功を収めた堀口氏の経緯から学びを得る。
堀口氏は最初、喫茶店でアルバイトをしながら焙煎技術を学んだ。焙煎方法は100人いれば100通りあると言われるほどで正解がない。おいしい味を追求して試行錯誤を繰り返すが、焙煎だけでは品質の標準化が困難と悟り、原材料である生豆の研究へシフトする。

当時コーヒー豆は原産国による分類のみで輸出されており、同じ銘柄でも味が異なることがあった。どの地域で、どんな品種で、誰がどのように製造したのか分からないコーヒー豆が流通しているため、味の安定性がないことが問題だと気付いた。ワインなら同じ原産国でも地域や品種や製法等による細かい分類があるが、当時の商社や海外の輸出業者にはコーヒー豆に単一農園という概念がなかった。堀口氏は年数回現地を訪問、上質で安定した生豆を確保のためパートナーシップを組める生産者と提携。先行事例がない新分野を開拓する際は、別の似た分野で先行している動きを見つけて学ぶことが重要だ。

2002年に初めて生豆品質や生産者に注目した「スペシャルティコーヒー」という概念が生まれ、2003年には生豆の官能評価表ができるなど、SCAA(米国スペシャルティコーヒー協会)で客観的な指標がつくられた。堀口珈琲では2004年から特定農園の高品質豆の独自輸入を開始。味の変化を抑えるため、パッケージを改良、輸送コンテナや保管倉庫は低温管理を徹底、セミナーで焙煎などの教育を実施するなど、業界常識を覆す発想やこだわりで新たな価値を提供した。

コーヒーの味を科学的に分析・研究したい思いが募り、事業継承するための準備に5年間かけて65歳で経営から退き、東京農大博士課程に入学した。コーヒーの物理的評価と官能評価に化学的データ加え、味との相関性から新しい品質評価の仕組みをつくることをテーマに掲げた。類のないテーマで、自身は理系経験がなく論文作成には苦労したが、教授や学生に主成分分析等の指導や助言を受けながら実験や研究を続け、それまでの実務成果と独学の蓄積を土台に乗り越えた。イノベーションは独学からしか始まらない。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 組織人事ライブ#679 独学のススメ~堀口珈琲・堀口俊英氏の場合~
00: 01: 09 堀口俊英氏 プロファイル
00: 03: 37 組織人事Live #679 独学のススメ~堀口珈琲・堀口俊英氏の場合~
00: 04: 16 堀口珈琲について
00: 04: 27 店舗のご案内
00: 07: 17 自分ならではの人生追求が独学に導く(1)
00: 07: 21 自分ならではの人生追求が独学に導く(2)
00: 12: 24 独学だからこそ本質を見極め新分野を切り開く(1)
00: 12: 29 独学だからこそ本質を見極め新分野を切り開く(2)
00: 29: 06 独学で業界常識を突破し新たな価値を提供する(1)
00: 29: 11 独学で業界常識を突破し新たな価値を提供する(2)
00: 36: 44 学びの作法としての独学は生涯続く(1)
00: 36: 48 学びの作法としての独学は生涯続く(2)
00: 47: 26 師匠弟子関係ではなく学びは相互補完(1)
00: 47: 30 師匠弟子関係ではなく学びは相互補完(2)
00: 59: 01 今日のまとめ
講師紹介: 高橋 俊介(たかはし しゅんすけ)
慶應義塾大学SFC研究所上席所員
組織・人事に関する日本の権威の一人。プリンストン大学大学院工学部修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ザ・ワイアット・カンパニーに勤務後、独立。
人事を軸としたマネジメント改革の専門家として幅広い分野で活躍中。
主な著書に『自由と自己責任のマネジメント』、『自立・変革・創造のマネジメント』、『キャリアショック』、『組織改革』、『人材マネジメント論』など。

『高橋 俊介』をamazon.co.jpで検索
  アシスタント:岩崎 里衣

Copyright(c)