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【HD】組織人事ライブ > 組織人事ライブ 674

働き方とエンゲージメント
ゲスト:石山恒貴氏(法政大学大学院 政策創造研究科 教授)


概要:
1990年にボストン大学心理学教授だったカーン氏は、エンゲージメントとは役割に没入して時間を忘れるほど集中している状態のことだと定義した。その後、「従業員エンゲージメント」が盛んに言われるようになったが、職務満足感、組織への愛着といった、従来からある考え方と似ており、仕事に関連するポジティブで充実した心理状態を指す「ワークエンゲージメント」が昨今では注目されている。本番組では法政大学大学院政策創造研究科教授の石山恒貴氏を迎え、仕事の在り方について解説する。
米国ギャラップ社が2017年に世界各国の企業で調査すると、熱意あふれる社員の割合は米国が32%に対して日本は6%、139カ国中132位という結果となった。ワークエンゲージメントの国際比較でも、6点満点で欧米での平均得点が4点前後に比べて日本は2.8点前後と低い。集団への帰属意識が強い日本では、ポジティブな考えの表出は集団の調和を乱すものとして社会的望ましさと一致しない側面がある。

日本で約400万人いると推計されるフリーランスは、専門性を重視して自律的かつ柔軟に働ける一方、安い単価で搾取される弱者と見られる面もある。フリーランスと会社員とでワークエンゲージメントを比べると、前者は欧米並みに高かった。フリーランスでは自分が実行したいことが明確でプロ意識が高い人ほどワークエンゲージメントが高いと分析されたが、会社員でもワークエンゲージメントが高い人は専門性を持って自律的に働ける人だと言える。自分が没頭してわくわくすると仕事への熱意は上がる。ジョブクラフティングとは自分で職務を再創造すること。自分も成長できて、社会や人に役立つ仕事は意義を感じやすい。

新幹線の清掃業務を担うJR東日本テクノハートではJR東日本から矢部氏が赴任後、「清掃」を「おもてなし創造会社」「新幹線劇場」と意味付けると従業員からさまざまな提案が出るようになり、モチベーションも上がったという。同じ仕事でも工夫次第で人は変わる。心の中の「ホーム」とは自分がよく知っている人がいて社内用語も通じて安心できるが刺激がない場所、「アウェー」とは見知らぬ人がいて社内用語も通じず居心地が悪いが刺激がある場所だ。ホームとアウェーを行き来して学びを得る「越境学習」が必要だ。何事も分かったつもりにならず、丁寧に対話をする。いい波がいつ来るか分からず、それほど計画的に物事は進まないが、より働きたいように働くためには、自分の価値観や考えで周囲の人を巻き込み、新たな発想や工夫の創出を目指して主体的にジョブデザイン行動に取り組むことだ。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 組織人事ライブ#674 働き方とエンゲージメント
00: 01: 10 石山恒貴氏 プロファイル
00: 02: 50 組織人事Live #674 働き方とエンゲージメント
00: 03: 05 1. エンゲージメントとは
00: 04: 06 ギャラップ社エンゲージメント調査:日経新聞2017年5月26日朝刊
00: 05: 08 従業員エンゲージメントとワーク・エンゲージメント
00: 07: 03 社員のエンゲージメントが高い状態
00: 08: 04 ワーク・エンゲージメントも低い
00: 09: 31 日本人の回答バイアス
00: 13: 29 自社のエンゲージメントの状態の認識
00: 13: 58 エンゲージメントが低い理由と対策
00: 15: 10 2. 会社員 vs フリーランスの エンゲージメント
00: 15: 49 フリーランスの人数推定
00: 17: 16 騎士・英雄言説
00: 17: 56 従僕言説
00: 21: 59 フリーランスと会社員の平均得点の差の検定(t検定)
00: 23: 53 資料(1)
00: 30: 30 資料(2)
00: 30: 33 【再掲】資料(1)
00: 30: 36 【再掲】資料(2)
00: 30: 53 【再掲】フリーランスと会社員の平均得点の差の検定(t検定)
00: 33: 16 3. エンゲージメントの向上:ジョブ・クラフティング
00: 33: 22 ジョブ・クラフティングの定義
00: 35: 32 職務設計 VS ジョブ・クラフティング
00: 36: 58 仕事の有意味性
00: 40: 32 具体例:病院の清掃員
00: 41: 04 新幹線お掃除の天使(株式会社JR東日本テクノハート)
00: 43: 34 4. エンゲージメントの向上:越境学習
00: 44: 23 越境(ホームとアウェイの往還)
00: 46: 02 パラレルキャリア
00: 48: 13 変容的学習
00: 49: 26 わかったつもり
00: 51: 40 経営の実行力 vs イノベータの5つのスキル
00: 53: 01 5. 働きたいように働く
00: 53: 10 スタイルの比較→Xは働きたいように働くこと
00: 54: 50 遊び心→イノベーションとエンゲージメント
00: 58: 53 今日のまとめ
講師紹介: 高橋 俊介(たかはし しゅんすけ)
慶應義塾大学SFC研究所上席所員
組織・人事に関する日本の権威の一人。プリンストン大学大学院工学部修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ザ・ワイアット・カンパニーに勤務後、独立。
人事を軸としたマネジメント改革の専門家として幅広い分野で活躍中。
主な著書に『自由と自己責任のマネジメント』、『自立・変革・創造のマネジメント』、『キャリアショック』、『組織改革』、『人材マネジメント論』など。

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  アシスタント:岩崎 里衣

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