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【HD】組織人事ライブ > 組織人事ライブ 672

ニューノーマル時代の組織と社会について考える(後編)
ゲスト:野田 稔氏(明治大学大学院 グローバル・ビジネス研究科 教授)


概要:
一つ一つの企業における人事・組織のマネジメントや制度は、単独なものではなく社会のマクロ的な問題と密接に関連している。AIや新型コロナウイルスの影響などで急激に変わる現代において、社会的な視点も含めて人事や組織を考え直すことが求められている。本番組ではニューノーマル時代を生き抜く上での重要なポイントとして、賃金のこれからと社会、日本企業と日本社会の関係、日本人の認識と行動の変容について、野田稔氏と共に考察する。
日本では企業ごとに賃金制度を設定、欧米では職種別に賃金制度を取るが、職務をきっちり分類すると同一労働同一賃金では格差が広がる。社会が安定的に成長・発展するためには、富裕層や貧困層を減らして中間層をいかに増やすかが重要だ。従業員に教育を施し、寮や工場など働く環境を整えることで新たな能力を引き出し、徐々に賃金を上げて地域社会にも貢献したのが明治期に倉敷紡績(現クラボウ)等の社長を務めた大原孫三郎である。 経営者は彼の精神を学び、高い付加価値を生む人材には見合った賃金を支払い、やる気を育て、スパイラルアップしていく思考を忘れないでほしい。

日本は欧米に比べて正社員と非正規社員の賃金格差が大きい。出稼ぎ労働者がなくなり、女性も正社員で長く勤めることが当たり前となったが、産業構造上、非正規の仕事は残り、家庭間格差は広がっている。能力を生かして必要なときに短時間だけ働くギグワークをしてキャリアを描く働き方も増えてきた。正規・非正規にかかわらず、学ぼうと思えばいつでも学べる社会基盤をつくることが必要だ。

多くの人が、小さくてもいいから社会的価値を生むためにスキルや知識を持てるようにすると社会としては強くなる。学位や資格取得のための学び直しをする人の割合が、欧米では2割から4割程度あるが日本では1.8%しかない。日本人は、我慢はするが行動変容が苦手であり、不満に強く不安に弱いと言われる。不安を要素分解すると課題に変わる。自分をよく理解して客観的に捉え、認知行動療法的なことができると成果を出せるようになる。

人生100年時代が現実的となり、70歳までの雇用延長もシナリオができつつあるが、肩書を捨て一兵卒として越境的学びをしながら社外での人間関係をつくることが大切だ。言われたことをしっかりとこなすだけが価値の源泉ではない。新しい価値を生むことに組織や人事は最注力して、価値を提供し続けるためには何を行い、何を学び直さなければならないか、確認し続けることがプロフェッショナリズムの基本である。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 組織人事ライブ#672 ニューノーマル時代の組織と社会について考える(後編)
00: 01: 23 組織人事ライブ#672 ニューノーマル時代の組織と社会について考える 後編
00: 02: 16 賃金のこれからと社会
00: 25: 44 日本企業と日本社会の関係について考える
00: 47: 15 日本人の認識と行動の変容
講師紹介: 高橋 俊介(たかはし しゅんすけ)
慶應義塾大学SFC研究所上席所員
組織・人事に関する日本の権威の一人。プリンストン大学大学院工学部修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ザ・ワイアット・カンパニーに勤務後、独立。
人事を軸としたマネジメント改革の専門家として幅広い分野で活躍中。
主な著書に『自由と自己責任のマネジメント』、『自立・変革・創造のマネジメント』、『キャリアショック』、『組織改革』、『人材マネジメント論』など。

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  アシスタント:岩崎 里衣

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