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【HD】組織人事ライブ > 組織人事ライブ 670

ニューノーマル時代の組織と社会について考える(前編)
ゲスト:野田 稔氏(明治大学大学院 グローバル・ビジネス研究科 教授)


概要:
新型コロナウイルスの影響で国や自治体をはじめ、企業もさまざまな対応をしてきたが、新たな課題も見えてきた。本番組では、明治大学大学院グローバル・ビジネス研究科教授である野田稔氏を迎え、コロナ禍に翻弄されてきた約1年を振り返り、議論と意思決定のスタイル、企業と社会のDX(デジタルトランスフォーメーション)化と監視社会、仕事や社会の可視化やルール化について議論を深め、ニューノーマル時代の組織と社会について考える。
ゼネラリストとして専門性を深掘りしていない人が意思決定する場合、例えば新型コロナウイルスに関しては感染症、および経済の専門家が述べた各意見についてバランスを取ることに偏り過ぎて、異なる専門家の人同士が対話できるスタイルが弱い。

よい意思決定とは、間違いが検証できるようにどのような基準で何を決めたか足跡をたどれることだ。対話力とは適切な質問ができる能力であり、自分が理解するための質問、気付きを与えるための発問のほか、議論を深めるために自分も相手も分かっていない問いを立てる力が重要だ。トップは自分を客観視して先入観や偏見を持たないように気を付け、YesかNoかではなく代替案を用意して確率論で決断する。ルールから外れたら罰則を与える場合には、裏道を行く者が必ず出てくるため深い洞察が必要だ。

日本では個人番号制度の活用も進まず、縦割り行政もあってDXが遅れている。DXで監視化されるのはよくないが、日本企業は欧米と比べて現状維持志向が強い。人事が扱う個人データは管理しやすい半面、倫理面も踏まえて何のために使うかよく考慮しなければならない。1on1(ワンオンワン)、HRテック、成果主義といったバズワード(専門的に聞こえるが実は意味が不明確なまま通用している言葉)は本来の意味を正確に捉えて、振り回されないように注意する。

テレワークで通勤時間や飲み会が激減、家族との会話や考える時間が増えたことがキャリア自律の契機となり、快適な働き方や生き方を求めて都市部と地方部で2拠点居住生活をする人が増えている。日本ではジョブの固定ではなく可視化することが優先事項となる。同調圧力と予期不安によるマネジメントはできない。よい上司は部下にタスク完結性・重要性を与え、自律性を確保して責任感を持たせ、いい仕事は何なのか共有することで成長させていく。コロナ禍での対応がスムーズにできた企業は、新たな働き方の方向性として以前から準備を進めていたところが多い。よりよいマネジメントに向けて、かじ取りすることが大切だ。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 組織人事ライブ#670 ニューノーマル時代の組織と社会について考える
00: 02: 07 組織人事Live #670 ニューノーマル時代の組織と社会について考える
00: 02: 23 議論と意思決定のスタイル
00: 26: 47 企業と社会のDX化と監視社会
00: 49: 51 仕事、社会の可視化、ルール化
講師紹介: 高橋 俊介(たかはし しゅんすけ)
慶應義塾大学SFC研究所上席所員
組織・人事に関する日本の権威の一人。プリンストン大学大学院工学部修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ザ・ワイアット・カンパニーに勤務後、独立。
人事を軸としたマネジメント改革の専門家として幅広い分野で活躍中。
主な著書に『自由と自己責任のマネジメント』、『自立・変革・創造のマネジメント』、『キャリアショック』、『組織改革』、『人材マネジメント論』など。

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  アシスタント:岩崎 里衣

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