「ヨーロッパの友人から送られた寒中見舞いのカードに書かれていたのがヒントとなった。欧州ではバレンタインデーに花とカードを贈る習慣があるそうで、それをチョコレートで日本でやってみたらというのがそもそものきっかけだったのです。
しかし当時、やっている私ですら良く知らない習慣でした。初年度の伊勢丹のバレンタインデーセール会場での売上はたったの170円。一枚50円のチョコレートが3枚と20円のカードが一枚売れただけだったんですよ。そこで2年目は、徹底的に調べて企画も十分に練ったのです。
最初に、バレンタインデーの意味を調べてみると、愛のイベントだというのがわかった。それならと、チョコレートの表面に"TO-FROM-"と印字してみた。さらに、当時流行していたプレスリーの’Love
me tender’などのコメントをお客さんに選んでもらって、その場でチョコレートに刻んだ。そのために芸術大学の学生にアルバイトでお願いした。その結果は、初年度とはくらべものにならないほどの爆発的な売れ行きを見せて、おかげでその年の年間売上が一億円を突破することになりました」。