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今、アグリビジネスが面白い! > 今、アグリビジネスが面白い! 03

新たな販売手法、販路の多様性
ゲスト:小林俊仁氏(株式会社ukka 代表取締役 共同創業者)
    平林聡一朗氏(株式会社ベジオベジコ 代表取締役)


概要:
今回のゲストは、ソフトウエア技術の世界でゲーム開発に従事していた小林俊仁氏と、法学部出身で宮崎発ITベンチャーである株式会社アラタナでインターンシップ中に、宮崎産農産物のEC(電子商取引)を手掛けていた株式会社あらたな村(のちに株式会社ベジオベジコに社名変更)の経営を任されて代表取締役となった平林聡一朗氏。異分野から、なぜ農業へ入ってきたのか、どのような切り口でビジネスをつくっているのか、販売手法やターゲット層などについて伺う。
小林氏は、それまで培ってきたソフトウエア技術、プロダクトマネジメント・プロジェクトマネジメント・ベンチャー系の人脈・資金調達方法等を生かしてITが使われていない分野に進出したいと考えていた。実家が農家だったことで問題意識は潜在的に持っており、海外視察中に小規模でも手間を掛けた高付加価値生産物がスマホを通じて消費者へ提供されていることに目を付けた。農産物・海産物・加工品の予約注文サービス「OWNERS」を展開していた谷川佳氏と共に株式会社ukkaを2017年に設立。「OWNERS」は、生産者がつくる希少食材に生産段階から一口オーナーとして登録した消費者と栽培期間中のコミュニケーションで顔が見える関係をつくり、最もおいしいタイミングで直接届ける仕組みを構築している。

生産者が価格決定権を持てるためキャッシュフローは改善、計画生産で無駄も削減され、ファンができることでモチベーションが上がる。消費者は本物志向の男性が過半数を占める。平林氏は、2013年オーガニック野菜をメイン商材としたスムージー用青果宅配専門店として「VEGIO VEGICO」ブランドを立ち上げ、レシピや手作りキットの提案、ファッション誌への掲載、Instagram活用等で食に興味を持つ人を増やし、売上は1年も経ず10倍以上に成長、黒字化を達成した。

2017年にフードデリバリーサービス「VEGERY」を始め、宮崎中心の農家から集荷した生産物を、東京では渋谷など4拠点から1時間以内に届けられる地域に即日、それ以外は最短で翌日配送。仕入れから配送までワンストップで行い、根津に実店舗も構える。2018年に設立した農業法人VEGERY FARMでは、雇った新規農家に給料を払い、後継を求める既存農家がノウハウを教えて、収穫した野菜をアプリで販売、農業従事者の高齢化と農業人口減少の解決を図る。古くからある農業だからこそ、手が付けられていない問題点や課題もある。裾野が広がるような新しい仕掛けや視点を掘り出し、地域や農業を盛り上げていく可能性は小さくないと言えそうだ。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 今、アグリビジネスが面白い!
00: 00: 39 シリーズ一覧
00: 01: 42 ゲストプロフィール
00: 02: 34 100年後に続く食と農のあるべき形を創る
00: 02: 54 経営陣
00: 07: 38 OWNERS
00: 07: 46 資料(1)
00: 09: 48 OWNERSが解決・実現すること
00: 12: 33 生産者プラン紹介ページ
00: 12: 48 生産者・お客様とのコミュニケーション
00: 13: 18 利用者属性
00: 14: 49 市場の大局観とOWNERSが解決する課題
00: 14: 53 今後起こること 農・食の二極化とIT化
00: 17: 28 生産者側の課題
00: 18: 12 生活者側の課題
00: 18: 52 様々な外部連携
00: 18: 55 全国の自治会/ライター/リトルプレスとの連携
00: 19: 22 大規模マンション/コミュニティとの連携
00: 20: 08 企業連携実績
00: 20: 29 OWNERS×地方自治体
00: 21: 24 OWNERS×一流シェフ
00: 22: 50 ukka
00: 23: 40 ゲストプロフィール
00: 24: 24 VEGEO VEGECO
00: 24: 41 会社概要
00: 25: 45 資料(2)
00: 26: 21 経営メンバー
00: 26: 46 企業理念、経営理念
00: 27: 20 資料(3)
00: 27: 31 2013年スタート時はレシピセット販売からスタート
00: 31: 37 サービス開始から3年
00: 33: 01 ベジオベジコ式 流通革命
00: 33: 54 サービス
00: 34: 03 資料(4)
00: 34: 10 ベジリーとは
00: 36: 42 ベジリーが選ばれる理由
00: 38: 01 ラストワンマイルが実現できる世界
00: 39: 19 資料(5)
00: 41: 15 IT時代の三河屋
00: 41: 57 農業法人設立
00: 42: 15 例)本社を置く綾町の課題(2018年4月時点)
00: 42: 28 農業のシェアリングエコノミーを実現
00: 42: 40 資料(6)
00: 43: 16 農業界の抱える課題に対しシェアリングエコノミーが実現することは
00: 44: 03 生産からラストワンマイルまで農家が直接野菜を届ける
講師紹介: 鎌田 由美子()
株式会社ONE・GLOCAL 代表取締役

1989年東日本旅客鉄道入社。
2001年プロジェクトリーダーとしてエキナカ事業を立ち上げ、2005年「ecute」を運営するJR東日本ステーションリテイリング代表取締役社長となる。その後、本社事業創造本部にて「地域活性化」「子育て支援」を担当、青森のシードル工房「A-FACTORY」や「のもの」等の事業開発、地産品の開発に携わる。2015年2月カルビー入社、上級執行役員に就任。事業開発本部の本部長として、「カルビープラス」などのアンテナショップや新規事業を担当。国や行政の各種委員を歴任し、大学の評議委員や社外取締役も務める。魅力ある素材の発掘や加工を通じ、地域デザインの視点から地元と共創した事業に取り組みたく(株)ONE・GLOCALをスタート。社外取締役や国、行政、NHKの各種委員、茨城大使、元気青森応援隊、筑西ふるさと大使など地域にも深く関わる。

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  アシスタント:野中 美里

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