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キャッシュレス社会の現状と展望 > キャッシュレス社会の現状と展望 01

キャッシュレスの概要


概要:
経済全体に大きなメリットをもたらす、キャッシュレス社会が到来した。現金支払いに関するインフラ維持にかかるコストは莫大なため、キャッシュレス社会に期待が寄せられる。日常行動と金融行動をつなげ、新たなサービスが創造されていく。北欧や中国などが先行する中、遅ればせながら日本政府もキャッシュレス化を強力に推進し始めた。キャッシュレス社会は日本のビジネスにどのような影響を与えるのか。本番組では、5回シリーズで、キャシュレス社会の現状を検証し、来るべき社会を展望する。
講師の丸山氏は、株式会社ジェーシービー勤務を経て、2006年に株式会社インフキュリオン・グループを創業した。2015年には、一般社団法人フィンテック協会を設立し代表理事に就任、2018年からは一般社団法人キャッシュレス推進協議会の理事を務めている。インフォキュリオン・グループは、事業創造カンパニー。テクノロジーの力でキャッシュレス社会を実現し、新しい価値と利便性の創出を目指している。

世界ではキャッシュレス化が急速に進み、各国で現金流通残高が減少する中、日本ではまだ現金支払いが好まれている。キャッシュレス決済は、手ぶらで簡単に買い物が可能になるなど、消費者に利便性をもたらす。事業者は、レジ締め作業が減るなど生産性向上にもつながり、経済全体にも大きなメリットがある。過去に自動料金収受システム(ETC)での支払いが普及したように、一定程度の利用者数を超えれば、急速にキャッシュレス化が進むことも考えられる。経済産業省は、2018年4月に発表した支払い方改革宣言において、2025年までにキャッシュレス決済比率40%の達成を目指し、キャッシュレス推進協議会を設立した。近年では、アプリとAPIを活用し加盟店と利用者を直接つないで決済するQRコード決済、バーコード決済などの普及に弾みがつき、何々Payといったサービスに参入する事業者が急増している。今後は、勤務先・年収情報に加え、ライフスタイルや好みなどの情報、金融機関との取引情報から利用者の可能性や信頼性をAIスコアに反映し、個人への融資判断に利用するなど、信用を評価するサービスも進むとみられる。

世界のビジネスの潮流は、キャッシュレスで得られたデータを基に新しいサービスを創出して競争する時期に来ている。キャッシュレス化は、事業者にも利用者にもメリットのある非常に便利なサービスである。日本企業は、キャッシュレス社会がもたらすビジネスの将来像を敏感に読み取り、変化する世界市場で生き残るべく戦っていただきたい。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 キャッシュレスの概要
00: 00: 53 自己紹介
00: 02: 43 目次(1.キャッシュレスの状況)
00: 03: 13 各国のキャッシュレス比率
00: 04: 08 現金の比率
00: 06: 29 キャッシュレス手段の分類(代表例)
00: 07: 25 キャッシュレス手段別の利用割合
00: 08: 59 キャッシュレス手段の利用者率の推移
00: 09: 49 キャッシュレス市場の分布
00: 10: 37 目次(2.キャッシュレスの意義と行政の動き)
00: 10: 51 キャッシュレス化の意義
00: 12: 34 現金社会維持のための直接的なコスト
00: 13: 47 過去の例(ETCの普及)
00: 15: 50 政府の検討経緯
00: 17: 02 キャッシュレス推進協議会
00: 18: 40 消費税還付施策
00: 20: 09 目次(3.キャッシュレスの課題と構造変化)
00: 20: 36 キャッシュレスの課題 ①コスト構造
00: 23: 31 キャッシュレスの課題 ②利用者心理
00: 25: 36 決済業界の構造改革
00: 29: 54 様々な企業が新たな決済に参入
00: 35: 57 目次(4.統一化・共通化の動き)
00: 38: 02 コード決済の統一ガイドライン (利用者提示型)
00: 44: 14 企業間での連携
00: 48: 01 多様な決済をシンプルに (QRが全てを制すのか)(1)
00: 49: 52 多様な決済をシンプルに (QRが全てを制すのか)(2)
00: 49: 55 All In One端末
00: 51: 05 目次(5.今後の可能性)
00: 53: 16 行動導線の変化
00: 55: 33 新たな支払い方法
00: 57: 18 今後の展開(行動データと金融データの融合)
講師紹介: 丸山 弘毅()


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  アシスタント:谷口 菜月

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