ビジネス・ブレークスルーHOMEへ | 会社概要 | BBTサービス一覧 | サイトマップ | BBTサイトについて | お問い合わせ一覧 |

ログイン
企業と心理学 > 企業と心理学 15

チームワークの心理学


概要:
「For the team」や「チームワークの勝利」など、「チーム」は、同調志向の強いわれわれ日本人にとって、とりわけスポーツシーンの常套句として、心地よい響きを持った言葉だろう。しかしながら、ビッグデータの解析等で進化する最近の心理学研究における結果を見ていくと、これまでの概念にずれが生じているようだ。そろそろ再考の時期に来ているのかもしれない。シリーズ第15回目は、ビジネスにおけるチームワークの機能を、心理学的側面から考察していく。
私たち人間が形成する集団はおよそ3タイプあると言われている。一つ目は計画的集団で、企業のプロジェクトチームなどが該当する。二つ目は属性的集団になり、例えば同じ大学の出身者限定などがあるだろう。三つ目は自然発生的集団で、いわゆる仲良しグループだ。一般的に、一人よりもチームで物事に取り組む方が、断然楽しく得るものも多く、より大きな成果を効率よく達成できると考えられているが、果たして本当だろうか。

複数人が集まると、とかく人間関係が煩雑になり、リーダーが調整に奔走しなければ、瞬く間に混乱と機能不全に陥りやすい。チームメンバーとしての優秀さは、個人の有能さとはまったく別次元に起因するにもかかわらず、野球でいうところの4番バッターばかりそろえがちだ。営々と築き上げてきた関係性も、たった一人の不心得者の出現でたやすく瓦解する。結局、チームとは、つくれば自動的に機能するものではなく、意図的な取り組みが必須となってくる。現に、グローバルに展開する多くの米国企業は、チームビルディング(チームとして動く力)の研修に注力していると聞く。

チームワークがうまく作動するにはいくつか条件がある。一番簡単な方法は共通の敵をつくることだが、建設的とは言えない。共通の目的、目標を明確にすることが肝要だ。加えて、各人が固有の役割をきちんと認識し、全員が主体性を持って参加すること。チームの外から得た知識を中へフィードバックさせることも重要で、上から目線はもってのほかだ。メンバーとしてやってはいけないことのルール化も効果的だろう。他者と自分を比べない自尊感情と、相手を理解しようとする共感力を持った、高い社会性を発揮する必要がある。チームワークを機能させるのは難しいと認識した上で、同等意識を持って徹底した相互コミュニケーションを取ることがチームを動かす基本となる。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 チームワークの心理学
00: 00: 40 企業と心理学 #15「チームワークの心理学」
00: 01: 53 「チーム」についての再考(1)
00: 04: 05 「チーム」についての再考(2)
00: 05: 41 「チーム」についての再考(3)
00: 08: 19 「チーム」は機能するのか(1)
00: 09: 54 「チーム」は機能するのか(2)
00: 11: 30 「チーム」は機能するのか(3)
00: 13: 05 3つの集団の形態(1)
00: 13: 14 3つの集団の形態(2)
00: 13: 57 3つの集団の形態(3)
00: 14: 00 3つの集団の形態(4)
00: 15: 35 「チーム」は楽しいのか(1)
00: 15: 49 「チーム」は楽しいのか(2)
00: 18: 19 「チーム」は楽しいのか(3)
00: 20: 16 「チーム」は楽しいのか(4)
00: 23: 53 優秀な人は、優秀なチームメンバーなのか(1)
00: 25: 17 優秀な人は、優秀なチームメンバーなのか(2)
00: 27: 04 優秀な人は、優秀なチームメンバーなのか(3)
00: 29: 06 優秀な人は、優秀なチームメンバーなのか(4)
00: 30: 26 つまり「チーム」とは(1)
00: 31: 00 つまり「チーム」とは(2)
00: 34: 36 つまり「チーム」とは(3)
00: 36: 55 チームが機能するための条件(1)
00: 37: 45 チームが機能するための条件(2)
00: 39: 36 チームが機能するための条件(3)
00: 41: 02 チームが機能するための条件(4)
00: 42: 21 チームが機能するための条件(5)
00: 43: 01 チームの設計(1)
00: 43: 12 チームの設計(2)
00: 43: 37 チームの設計(3)
00: 44: 59 チームの設計(4)
00: 46: 03 チームの設計(5)
00: 47: 15 チームコミュニケーションの基本(1)
00: 47: 25 チームコミュニケーションの基本(2)
00: 47: 28 チームコミュニケーションの基本(3)
00: 47: 36 チームコミュニケーションの基本(4)
00: 47: 53 チームコミュニケーションの基本(5)
00: 47: 57 チームコミュニケーションの基本(6)
00: 48: 02 チームコミュニケーションの基本(7)
00: 49: 11 自尊と傲慢(1)
00: 50: 47 自尊と傲慢(2)
00: 51: 27 自尊と傲慢(3)
00: 52: 03 共感と「取り入り」(1)
00: 52: 27 共感と「取り入り」(2)
00: 52: 33 共感と「取り入り」(3)
00: 53: 16 共感と「取り入り」(4)
00: 53: 40 共感と「取り入り」(5)
00: 54: 15 その他コミュニケーションで意識しておくべきこと(1)
00: 54: 57 その他コミュニケーションで意識しておくべきこと(2)
00: 55: 40 その他コミュニケーションで意識しておくべきこと(3)
00: 56: 42 その他コミュニケーションで意識しておくべきこと(4)
00: 57: 05 その他コミュニケーションで意識しておくべきこと(5)
00: 57: 36 チームメンバーとして求められる要件(1)
00: 57: 46 チームメンバーとして求められる要件(2)
00: 57: 54 チームメンバーとして求められる要件(3)
00: 57: 58 チームメンバーとして求められる要件(4)
00: 58: 02 チームメンバーとして求められる要件(5)
00: 58: 52 まとめ(1)
00: 59: 08 まとめ(2)
00: 59: 37 まとめ(3)
講師紹介: 川上 真史(かわかみ しんじ)
ビジネス・ブレークスルー大学 経営学部 グローバル経営学科 専任教授 同 大学院 経営学研究科 教授 Bond大学大学院 非常勤准教授 株式会社タイムズコア代表 明治大学大学院兼任講師 株式会社ヒュ-マネージ 顧問
京都大学教育学部教育心理学科卒業。産業能率大学総合研究所、ヘイ・コンサルティンググループ、タワーズワトソン ディレクター、株式会社ヒューマネージ 顧問など経て、現職。
数多くの大手企業の人材マネジメント戦略、人事制度改革のコンサルティングに従事。
近著に『コンピテンシー面接マニュアル』、『できる人、採れてますか?―いまの面接で、「できる人」は見抜けない』(共著・弘文堂)、『仕事中だけ「うつ」になる人たち―ストレス社会で生き残る働き方とは』(共著・日本経済新聞社)、『会社を変える社員はどこにいるか―ビジネスを生み出す人材を育てる方法』、『自分を変える鍵はどこにあるか』、『のめり込む力』(ダイヤモンド社)、『最強のキャリア戦略』(共著・ゴマブックス)など。

『川上 真史』をamazon.co.jpで検索
  アシスタント:田幸 知有紗

Copyright(c)