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人生を豊かにする教養 ~中国の古典を読む~ > 人生を豊かにする教養 ~中国の古典を読む~ 01

概論


概要:
中国はグローバル社会における主要国の一つであり、日本の隣国としてビジネスや生活を見聞きすることが多いが、実際は本当の姿が意外と理解されていない。当講座は思想面、社会面を含めた真の中国を知るために、歴史書、古典を読み解きながら全体像を探っていく。講師はリベラルアーツ研究家の麻生川静男氏。第1回目の講義では、日本人がイメージとして抱く中国と、現実に存在する二面性を分析し、中国古典を知る意味、読み込むためのポイント、また、漢文テキストを読む効果的な練習方法も併せて紹介する。
中国の根幹思想は儒教であり、仁・義・礼・智・信を重んじる一方で、実態は環境汚染、国内暴動、少数民族問題等、負の面が存在する。日本では漢文や儒教を自己陶酔的に捉え、その上で中国のイメージをつくりあげているが、実態とは違うという点を理解しなければならない。例えば儒教は日本に曖昧なかたちで伝わっており、本場は「血族の団結」が中心で、一族以外との社会的道徳には規定もないのが現実だ。

長い議論を好み、孟子、荘子、韓非子を読む中国人はあっさりした日本人とは正反対の面もあるが、彼らを正しく理解することは、グローバル社会において国家レベルで重要な意味を持つ。手掛かりとなる『春秋左氏伝』『資治通鑑』等の歴史書、古典には、当時の過酷な実態社会や価値観が描かれており、過去の人の生き様を知ることは、現代人にとってのロールモデルとなり得るだろう。

中国の古典はリーダーの書とも言え、その存在が少ない日本にとっては、グローバルに通用するリーダーシップを知る上で重要な意味を持つ。また、歴史書にはノブレス・オブリージュ(社会的地位向上は果たす責任が重くなる)というフランスのことわざが人物を通して表現されており、武人、忠臣たちのさまざまな生き方を学ぶことができるだろう。

漢文を読むことは決して難しくはない。文章はおおむね短文が多く、6文字から8文字の連語でひと区切りの構成となり、読むための記号はレ点と一・二・三程度があれば理解できる。具体的な練習方法は、ルビ付き日本語の「書き下し文」を声に出して録音し、音声を聞きながら目で文章を追っていくと、次第に読めるようになる。特にウイットの利いた短編集やリズム感のあるものが読みやすく、詩と論語は文法を無視して書かれているので、練習には不向きだ。代表的な書物は、『二十四史』の『史記』『後漢』『三国志』等が有名であり、ウェブ上でも多くの文書がダウンロードできる。今後の講義では、『資治通鑑』『宋名臣言行録』『智嚢』の3冊を取り上げ、時代背景、人物を通して中国を学んでいく。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 概論
00: 01: 18 目次
00: 01: 57 中国の二面性 ジキル博士とハイド氏(1)
00: 02: 31 中国の二面性 ジキル博士とハイド氏(2)
00: 04: 35 従来の漢文受容 自己陶酔的「漢文ファンタジー」(1)
00: 04: 48 従来の漢文受容 自己陶酔的「漢文ファンタジー」(2)
00: 09: 22 中国を本当に理解しているか? 日本との大きな差
00: 21: 16 中国古典を読む重要性 時代と民族を超越する思想、生き方(1)
00: 21: 18 中国古典を読む重要性 時代と民族を超越する思想、生き方(2)
00: 25: 21 漢文を学ぶべき3つの理由 漢字、人としての生き方、中国理解
00: 30: 11 歴史書・人物伝の読み方 従来の読み方 ←→ 本当の読み方(1)
00: 31: 07 歴史書・人物伝の読み方 従来の読み方 ←→ 本当の読み方(2)
00: 31: 10 歴史書・人物伝の読み方 従来の読み方 ←→ 本当の読み方(3)
00: 33: 26 グローバル環境でのリーダーシップとは 日本の基準が通用しない
00: 38: 03 中国のNoblesse Oblige(ノブレス・オブリージュ) 武人、忠臣、文人
00: 40: 57 漢文を音読しよう 漢文は音読で、完全にマスターできる!
00: 45: 13 連語の発生頻度表 資治通鑑の全文(約300万文字、50万句)
00: 46: 54 漢文テキスト 思ったほど長くはない。
00: 51: 41 中国の歴史書シリーズ 『二十四史』
00: 54: 16 漢文を読むには 図書、Web上情報
00: 58: 00 今回取り上げる三冊 資治通鑑、宋名臣言行録、智嚢
講師紹介: 麻生川 静男(あそがわ しずお)
リベラルアーツ研究家

1980年京都大学大学院工学研究科卒業後、住友重機械工業株式会社に入社。
システムエンジニアーを経て、データマイニング事業を遂行。ミュンヘン工科大学、カーネギメロン大学工学研究科に留学。徳島大学大学院工学研究科にて博士(工学)取得。複数のITベンチャーの顧問歴任後、2008年京都大学産官学連携本部のIMS寄付研究部門・准教授。2010年「リベラルアーツ教育によるグローバルリーダー育成フォーラム」を設立し、運営する。

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  アシスタント:倉見 慶子

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