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デジタル変革時代のオープンイノベーション > デジタル変革時代のオープンイノベーション 01

オープンイノベーションの考え方と活用事例


概要:
現在、日本企業を取り巻く環境は、商品サイクルの短期化や技術の複雑化等で激変しており、企業内部の技術、スキル等と既存顧客以外のアイデアやテクノロジーを有機的に融合させる「オープンイノベーション」を行う時期に来ている。当番組では単なる理論の説明にとどまらず、実際に成功している企業の実例や導入から実現への道筋を、5回シリーズで紹介していく。講師はナインシグマ・ホールディングス代表の諏訪暁彦氏、技術マッチング5千件以上の実績から、デジタル革命時代における企業戦略の最新情報を解説する。
オープンイノベーションの活用方法には、アイデア発掘型と課題解決型の2種類ある。課題解決型は、自社だけではまかなえない技術を外から取り込んで解決するものであり、テーマ設定段階で導入する例として、P&Gは柔軟剤の次期開発マーケティングで、異業種業界の半導体でのしわ伸ばし技術を導入した。技術開発段階で行った例では、大成建設がダム建設の中で、不得意な手法を既存の取引先以外の中小企業に協力を求めたこと、製品開発段階での導入例では、Philipsがノンオイルフライヤーの技術をベンチャーから導入し、世界の大ヒット商品とさせた等が挙げられる。ただ、中には今以上のものが見つかるかという疑問や、自社開発が競合に知られるのでは、社内スキルが低下するのでは等の誤解があることも確かだが、一見アウトソーシングに見える手法も実際はインソーシングであり、オープンの意味も全部公開するのではなく、「広げる」という意味が正しい。

アイデア発掘型の活用事例は、帝人がアパレル用ナノ繊維を医療機器で使えないかと企業や大学等に問いかけたという、注力する課題を決める段階で活用した例や、参入領域を決めて事業を企画する段階、また企画を推進する段階での導入がある。ヤンマーは天候変動の影響回避が可能な技術等、未来の農業ソリューション提供を模索するため、広くベンチャー等を集めてコミュニティー化し、企画・推進しやすい環境にした。ここでもアイデア発掘や投資関係等の誤解があるが、事業の企画・構築を主導するのはあくまでも自社であり、ギブ・アンド・テークも忘れてはならない。

昨今は自動車業界のMaaS(Mobility as a Service)やデジタルヘルスのように業界横断的なソリューション化が進んでおり、世界中の技術やアイデアを組織的に活用するオープンイノベーションは、企業の将来戦略において必須である。日本はまだ様子見の企業が多いが、世界では既に囲い込みも始まっており、早目の先行投資が将来の投資額を抑えることにもなることを認識してほしい。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 オープンイノベーションの考え方と活用事例
00: 00: 44 講師プロフィール
00: 01: 52 オープンイノベーションとは
00: 02: 18 講義の背景と目的
00: 04: 55 各回の紹介
00: 05: 13 オープンイノベーションの種類と事例
00: 09: 30 課題解決型オープンイノベーションの活用方法と事例 1.テーマ設定段階
00: 12: 37 課題解決型オープンイノベーションの活用方法と事例 2.技術開発段階
00: 17: 27 課題解決型オープンイノベーションの活用方法と事例 3.製品開発段階
00: 20: 53 課題解決型オープンイノベーション:よくある誤解
00: 29: 04 アイデア発掘型オープンイノベーションの活用方法と事例 1.注力する領域を決める段階
00: 33: 01 アイデア発掘型オープンイノベーションの活用方法と事例 2-1.注力領域において事業を企画する段階
00: 36: 46 アイデア発掘型オープンイノベーションの活用方法と事例 2-2.注力領域において事業を企画・推進する…
00: 39: 29 アイデア発掘型オープンイノベーション:よくある誤解
00: 47: 51 なぜオープンイノベーションが必要か? 1.技術導入型オープンイノベーション
00: 51: 41 なぜオープンイノベーションが必要か? 2.アイデア発掘型オープンイノベーション
00: 55: 45 コミュニティー構築のトレンドとメリット
00: 57: 47 厳しい事業環境でもオープンイノベーションを実践・継続すべき理由
講師紹介: 諏訪 暁彦(すわ あきひこ)


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  アシスタント:長谷部 真奈見

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