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ブロックチェーンのビジネスインパクト > ブロックチェーンのビジネスインパクト 03

ブロックチェーンの社会的インパクトとその思想的背景
ゲスト:斉藤賢爾氏(慶應義塾大学SFC研究所 上席所員)


概要:
本番組では、慶應義塾大学の斉藤賢爾氏をゲストに、研究者の立場から、貨幣の存在しない未来経済社会を想定する大局的議論を聞く。公文書や遺言などに対し、いかなる権威によらず絶対的に正否を証明できるものがあれば、インターネットやAI(人工知能)の進化によって社会基盤が自動化され、やがて貨幣の存在がそぐわない社会がやってくると斉藤氏は説く。証明するものの代表にブロックチェーン技術が挙げられるが、実現性に疑問がある要素が多く、斉藤氏は同技術に変わる新しいプラットフォームを開発中である。
ゲストの斉藤氏は1993年、コーネル大学で工学博士号(計算機科学)取得。日立ソフト(現日立ソリューションズ)などでエンジニアとして活躍。2000年より慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)に在籍。同大学院政策・メディア研究科特任講師などを経て、2014年より同大学SFC研究所上席所員、同大学環境情報学部講師を務める。株式会社ブロックチェーンハブCSO、一般社団法人ビヨンドブロックチェーン代表理事などの役職を歴任。著書は「信用の新世紀ブロックチェーン後の未来」など多数。

斉藤氏は、ブロックチェーン技術は元来、仮想通貨ビットコインの流通を実現するように設計されているために、同通貨システム向けの実用的要素が多く入り込んでしまっており、一般社会への応用的「真価」を問われた際には評価が定まらないと指摘する。真価とは、司法や行政などの公文書や遺言あるいはコンピュータープログラム等、デジタル署名全般に対して、何の権威にもよらず正しい・正しくないと証明できる機能だ。現状では、秘密鍵が秘密に保たれている保証もなく、例えば相続人と公証人の共謀を許す可能性も否定できない。ただ、氏は、その真価が発揮されれば、記録の公正性のレベルを押し上げ、会計、登記、契約や国家機能全般において社会基盤を「軽やかにする」と強調する。

30年後の世界を展望すると、高度に洗練された情報空間が国境を越えて張り巡らされ、シェアビジネスが浸透すると同時にロボット技術も進化、やがて社会組織は新しい「目」や「耳」を持つに至り、飛躍的に進化したAIの判断の下、人々の仕事や生活は「自動化」されよう。そこに現れるのは、地域・同僚・友人・家族間において、贈与や信用の仕組みを基礎とした、フラットで貨幣の要らない社会だ。この自動化社会の確立に欠かせないのがブロックチェーン「と・呼ばれるもの」による証明である。現在、斉藤氏は、ブロックチェーンによらない証明を目指し、BBc-1(Beyond Blockchain One)のソース開発を主導する。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 ブロックチェーンの社会的インパクトとその思想的背景
00: 00: 46 ブロックチェーンのビジネスインパクト シリーズ一覧
00: 01: 20 ブロックチェーンのビジネスインパクト ゲストプロフィール
00: 03: 12 ブロックチェーン《と・呼ばれるようなもの》の社会へのインパクト
00: 03: 48 ブロックチェーンの真価と社会へのインパクト
00: 05: 58 ブロックチェーンの真価は?
00: 14: 08 単純に見える技術が社会を大きく変える
00: 15: 51 例えば文書を公正に保全できるが・・・
00: 18: 19 サイバーフィジカル→「サイボーグ社会」
00: 23: 59 私(斉藤)の研究のゴール
00: 27: 56 経済と信用の氷山モデル
00: 34: 39 金融貨幣経済システムのテトラッド(4つ組)
00: 40: 26 変化のトレンド
00: 47: 03 大局的な変化
00: 51: 42 BBc-1(Beyond Blockchain One)
00: 53: 42 ブロックチェーン/台帳技術
00: 57: 07 まとめ
講師紹介: 高木 聡一郎(たかぎ そういちろう)


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  アシスタント:田中 有明

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