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【HD】経営者ライブ > 経営者ライブ 140

大黒屋
ゲスト:小川浩平氏(大黒屋ホールディングス株式会社 代表取締役社長)
講師:楠木 建


概要:
日本全国26店舗で古物商・質屋業を営む大黒屋を主な事業会社とする大黒屋ホールディングス株式会社代表取締役社長小川浩平氏をゲストに迎える。70年以上の実店舗運営に基づく安定した鑑定力が大黒屋の強みだ。多様な商品に対する目利き力・常に揺れ動く市場動向を背景にした適正な値付け力・正規ブランド品を100%保証する抜群の真贋判定力の三つの鑑定能力に顧客は厚い信頼を寄せる。企業の収益性を示す交差比率は競合他社と比較しても業界トップ水準の高さを誇り、今後はグローバル展開と人材育成にも注力していく。
小川氏は1979年慶應義塾大学卒業後、グローバル業務に就くことを目指し株式会社トーメン(現豊田通商株式会社)入社。コロンビア大学経営大学院修士課程修了後の1987年、ゴールドマンサックス・アンド・カンパニー入社、シンジケートマネジャー等を歴任。1994年、華僑10大財閥の一つ、ファー・イースト・コンソーシアム・インターナショナル・リミテッド代表に就く。1997年、大黒屋ホールディングス代表取締役社長に、2013年には大黒屋代表取締役社長に就任。著書は『日本企業が世界で戦うために必要なこと』など。

大黒屋は戦後の混乱期に千葉県船橋市で質屋業として創業、2004年には外国人向け免税販売を開始し、現在は首都圏地区と関西、福岡市で総合買取・販売業を展開する。40歳代以上の中高齢層が私蔵するブランド品の買い取りが多いが、中国人を中心とした免税販売額の伸長も顕著だ。大黒屋が担う日本発のブランド品販売は外国人からも信頼が厚く、日本人自身がブランドになっているとも言える。それを支えるのは、各店にそろう、一人でブランド品からジュエリーまで鑑定できる経験豊かな人材だ。それ故、常に流動する市場にマッチした値付けも可能になる。

同時に、正規ブランド100%保証のリスクを負えるほどの真贋判定力も他社の追随を許さない。高い総合鑑定力に裏付けられ、商品在庫回転率と売上総利益を掛け合わせた交差比率は2018年現在、1・42で業界トップ水準の高効率を維持する。中国CITICと合弁を組む中国ビジネスは人口や経済規模から期待は膨らむ。小川氏はファー・イースト社時代、同社トップと共に世界中を回る中でグローバルビジネスとは何かを学んだ。中でも、個々人が交渉力と決断力を備えて現場の商談を仕切る華僑のビジネスシーンは示唆に富む。人材育成も重要課題とする小川氏は、グローバル市場で修羅場をくぐり、小さな成功体験を重ねることで胆力を身に付けることが必要と説く。同時に今後は、アナログ経験知やデータのデジタル化も不可欠になると語った。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 大黒屋 ゲスト:小川浩平氏(大黒屋ホールディングス株式会社 代表取締役社長)
00: 00: 55 ゲストプロフィール
00: 01: 02 小川浩平 略歴
00: 04: 05 弊社グループは、大黒屋を中心として古物商・質屋業を営む会社です
00: 04: 47 創業70年以上、全国展開をしています
00: 04: 55 大黒屋を中心に中国などの海外にも展開しています
00: 09: 21 大黒屋はCtoBtoCの買取販売取引をオンライン、オフラインで行っております
00: 13: 03 鑑定力の中でも「目利き」「値付け」「真贋判定」の3つに自信があります
00: 14: 13 交差比率が優位性を持つようにコントロールをしています
00: 14: 42 弊社は4つのコアコンピタンスにより成長していきます
00: 15: 11 日本で最も歴史のある古物商です
00: 18: 11 弊社は4つのコアコンピタンスにより成長していきます
00: 24: 42 大黒屋を中心に中国などの海外にも展開しています
00: 41: 17 シルバー層を中心とした資金不足が懸念されています
00: 41: 33 弊社は資産の換金によってシルバー層の老後の不安を解消します
講師紹介: 楠木 建(くすのき けん)
一橋ビジネススクール 国際企業戦略専攻 教授

一橋大学大学院商学研究科修士課程修了(1989)。
一橋大学商学部専任講師、同大学同学部助教授、同大学イノベーション研究センター助教授、ボッコーニ大学経営大学院(イタリア・ミラノ)客員教授、同大学大学院国際企業戦略研究科准教授を経て、2010年から現職。
【主な著書】『逆・タイムマシン経営論』(杉浦泰との共著)(2020、日経BP)『「仕事ができる」とはどういうことか?』(山口周との共著)(2019、宝島社;2021、宝島新書)『室内生活:スローで過剰な読書論』(2019、晶文社)『すべては「好き嫌い」から始まる 仕事を自由にする思考法』(2019、文藝春秋社)『「好き嫌い」と才能』(2016、東洋経済新報社)『ストーリーとしての競争戦略:優れた戦略の条件』(2010、東洋経済新報社)等がある。

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  アシスタント:渡名喜 織恵

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