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超ソロ社会・ニッポンの未来 > 超ソロ社会・ニッポンの未来 02

未婚化が進んだ原因とはなにか


概要:
講師指示により配布資料と映像とは異なる

2015年の国税調査で、生涯未婚率が男性24.3%、女性14.1%と発表されたが、2030年は男性29%、女性19.2%まで上がると推測される。もはや日本は高齢化社会より独身社会と理解した方が正解であり、独身者は決してマイノリティーではない。統計グラフを見ると、1986年の男女雇用機会均等法、バブル崩壊と、そのころから未婚率が急上昇している。第2回の講義ではソロ社会化が進む要因をテーマに、地域、経済、男女の比較等の多角的な分析と、江戸時代の結婚・離婚事情といった過去のデータを読み解きながら考察する。

既婚・未婚のメリット、デメリットを独身者はどう思っているか、講師が独自に、それぞれ男女の差分から調査を行ったところ、女性は結婚のメリットで「経済的に余裕が持てる」という意見が男性より圧倒的に高く、男性が感じる独身のメリットは、「金銭的に裕福」が一番伸びていた。お金のために結婚したい女性とお金のために独身でいたい男性、マッチング不均衡問題がリアルに存在することになる。

「男の草食化」疑惑を考えると、恋人がいる率は、1980年代、2000年以降いずれも3割前後で推移していることから、もともと日本人は、自然の流れで3割程度しか結婚できないことが推察される。だが、1990年以前、未婚率は男女とも5%未満を維持しており、けん引する事象には、戦前の見合い結婚、高度成長期には職場結婚が当たり前だったことがある。見合い結婚は家族・地域の共同体によるお膳建て、職場結婚は職場共同体の場に提供という一種の社会的システムを構築していたが、両者がほとんど消滅した現在、本音は他者の勧めがないと結婚できない日本人という実態に目を向けなければ、本当のソロ化社会問題を理解できないだろう。

ソロ社会化は江戸時代にも存在し、このころ人口も低迷が続いていた。データによると東京での有配偶者率は5割、離婚率に至っては4.8%と、今なら世界トップクラスだ。江戸時代、庶民の結婚は経済共同体の様相を示し、離縁状と再婚許可証の役割「三行半」や、慰謝料の要求もあった。自由だった江戸の概念を変えたのが、明治民法の近代的結婚制度。不自由な縛りの中、人々は地域・家族・職場という共同体に属し、安心を得たことで人口は増加していった。現在はコミュニティーや職場等の共同体が崩壊、残るは家族だけになったが、いつかは皆、ソロに戻るときが来る。個人化する社会に対応するため、今度は個人のつながりを意識したネットワークをつくること。その一つに結婚があるという新しい概念で見ることが、未婚化を考えるヒントになるだろう。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 未婚化が進んだ原因とはなにか
00: 00: 58 人口の5割が独身者へ
00: 01: 15 2035年将来人口推計・15歳以上の人口分布(高齢者=65歳以上)
00: 01: 52 20年後の日本とは…
00: 02: 16 増え続けるソロたちはもはやマイノリティではない。・・・
00: 02: 48 未婚化の要因とは?
00: 03: 07 生涯未婚率推移(1)
00: 04: 14 生涯未婚率推移(2)
00: 04: 34 平均給与推移
00: 05: 28 生涯未婚率推移(3)
00: 06: 01 専業主婦と共働き世帯の推移
00: 06: 44 男女無業率比較
00: 09: 56 金がないから結婚できない問題
00: 10: 18 事実、未婚男は低収入
00: 10: 50 結婚はコスパが悪い
00: 13: 02 独身者による「結婚の利点」
00: 15: 31 独身者による「独身の利点」
00: 16: 21 女が結婚したいのは金のため 男が結婚したくないのも金のため
00: 16: 37 マッチング不均衡問題
00: 17: 09 女の上方婚 男の下方婚
00: 17: 58 年収別男女生涯未婚率
00: 18: 55 未婚が増えたのは男の草食化問題
00: 19: 10 婚約者・恋人がいる率は、昔から3割程度
00: 20: 35 性体験の有無推移(男)
00: 21: 55 性体験の有無推移(女)
00: 23: 05 恋愛に対する能動/受動意識の国際比較
00: 24: 44 古事記
00: 27: 18 草食化したから未婚が増えたわけじゃない。・・・
00: 27: 30 なぜ結婚できないのか? という問い自体が間違い。
00: 27: 52 むしろ、なぜ?80年代まで 日本人は皆婚できたのか?
00: 28: 02 お見合い(お膳立て婚)という社会的結婚システム
00: 28: 19 お見合い結婚と恋愛結婚の推移
00: 29: 42 減り続ける見合い結婚と職場結婚
00: 30: 23 婚姻数減少は見合いと職場結婚の減数と完全一致
00: 31: 24 伝統的なお見合い結婚(1)
00: 33: 09 伝統的なお見合い結婚(2)
00: 34: 04 大きな誤解 日本人はずっと皆婚だったわけではない
00: 34: 12 日本人の皆婚は100年程度の浅い歴史しかない。
00: 34: 20 明治民法
00: 34: 37 明治以降婚姻率・離婚率長期推移
00: 35: 45 ソロ社会化はかつての日本にもあった
00: 35: 53 江戸の有配偶率も現代の東京と変わらない。男性の5割は独身だった。
00: 36: 35 江戸時代も男余りだった
00: 37: 04 農村でさえ有配偶率は49%
00: 37: 29 江戸時代の離婚率は、世界一?
00: 39: 17 三行半
00: 40: 36 持参金問題
00: 42: 02 慰謝料
00: 42: 58 夫婦銘々稼ぎ 夫婦別財
00: 44: 00 江戸時代の結婚とは経済共同体
00: 44: 37 家族に対する認識
00: 45: 52 ある意味自由で独身上等だった江戸期までの庶民の結婚を大きく変えたのが明治民法
00: 46: 03 家父長制による夫婦役割分担の明確化。
00: 46: 43 女性にとって結婚しないという選択肢がなくなった。
00: 47: 39 一方、そうした不自由な縛りが結果として安心を提供してくれた。だから皆婚社会となりえた。
00: 48: 46 安心を提供する3つの共同体
00: 49: 46 日本の長期人口推移と予測
00: 50: 19 ソロ社会化とは金や価値観の問題ではなく環境でありコミュニティの問題である。
00: 50: 35 個人化する社会 群から個へ
00: 50: 46 【再掲】安心を提供する3つの共同体
00: 51: 22 安心を提供する3つの共同体が消滅しつつある
00: 53: 42 結婚25年以上の熟年離婚が急増中
00: 54: 36 今の夫とは結婚したくない妻
00: 55: 57 たとえ結婚しても誰もがソロに戻る
00: 56: 18 家族しか頼れない家族(配偶者)唯一依存がもっとも危険
00: 56: 32 日本人は家族以外に頼れる相手がいない
00: 56: 44 ソロ社会の原因は決してお金や個人の価値観の問題ではない。・・・(1)
00: 56: 52 ソロ社会の原因は決してお金や個人の価値観の問題ではない。・・・(2)
00: 57: 12 資料(1)
00: 57: 25 資料(2)
00: 57: 56 資料(3)
00: 59: 18 次回予告
講師紹介: 荒川 和久()


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  アシスタント:田原 彩香

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