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企業と心理学 > 企業と心理学 08

パーソナリティはどう創られるのか


概要:
いつもにこにこして周りを明るくする先輩。叱られてもへこまず前向きな部下。一方で、口を開けば自分の自慢ばかりする上司。二言目には会社が悪い世の中が悪いと愚痴る同僚。おまけに、満足に会話もしなくなった高校生の息子。生まれたときは同じような赤ん坊だったはずなのに、どうしてこうも特徴が違うのだろうか。シリーズ第8回目は、人のパーソナリティーはどのようにしてつくられてくるのかをひもといていく。ここを押さえておけば、自分や他人を冷静に見られるようになるだろう。
パーソナリティーについて確定した理論はないが、ほぼ一定の認識を得ているものに、ドイツ出身の発達心理学者エリク・エリクソンが提唱した「発達における段階」がある。乳児期、赤ちゃんは笑うことや泣くことでコミュニケーションを取るが、周囲からポジティブ反応を得られることで、人格の土台となる基本的信頼感を獲得していく。幼児期は、しつけから学ぶ自律性と、友達との遊びから体得する社会性が発達する。個人差はあるが、おおむね5歳ごろまでに人として生きていく基盤スキルは身に付いてしまうことになる。

児童期は幅広い好奇心と経験が拡大する時期だ。青年期には、人生最大の危機である思春期がやってくる。社会や親の絶対的ルールへ猛烈に反発したくなるが、さりとて代替案はない。これまでと対極の言動などで自分探しが始まる、いわゆるモラトリアムだ。自分なりの判断基準や価値観が定まれば自我が確立されていく。成人期は社会活動において活躍し、老年期は過去を相対化して納得を引き出していくステージだろう。成長過程ごとにテーマや課題があり、それらをうまく獲得、克服できないと精神が未発達で安定しなくなる。

パーソナリティーを不安定にさせる要素は二つある。自分は何をやっても駄目だと強く思い込む劣等感と、自分ほど偉い人間はいないと信じ込む劣等コンプレックスだ。やらないだけでやればできると過信する同一視や、できないことはやっても意味がないと切り捨てる反動形成、できないことを周りのせいにする投影などの否定的反応が出る。程度の差はあれ誰にでもあることで、根本解決は難しいが気付く癖ができればコントロールは可能だ。 人格形成の年代は目安であって、実年齢と関係なくつくり上げられる場合も多い。1度固まっても、環境への認知によって不安定にも安定にもなり得る。加えて、結婚や出産など人生の転機において、新たなパーソナリティーがかたちづくられることにも留意したい。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 パーソナリティはどう創られるのか
00: 00: 43 企業と心理学 #8「パーソナリティはどう創られるのか」
00: 01: 32 パーソナリティの発達段階 エリク・エリクソン(1)
00: 02: 01 パーソナリティの発達段階 エリク・エリクソン(2)
00: 02: 09 パーソナリティの発達段階 エリク・エリクソン(3)
00: 02: 57 パーソナリティの発達段階 エリク・エリクソン(4)
00: 03: 26 パーソナリティの発達段階 エリク・エリクソン(5)
00: 03: 36 パーソナリティの発達段階 エリク・エリクソン(6)
00: 03: 56 パーソナリティの発達段階 エリク・エリクソン(7)
00: 04: 05 パーソナリティの発達段階 エリク・エリクソン(8)
00: 04: 16 パーソナリティの発達段階 エリク・エリクソン(9)
00: 09: 37 乳児期におけるコミュニケーション(1)
00: 11: 01 乳児期におけるコミュニケーション(2)
00: 11: 15 乳児期におけるコミュニケーション(3)
00: 11: 21 乳児期におけるコミュニケーション(4)
00: 11: 32 乳児期におけるコミュニケーション(5)
00: 12: 35 乳児期におけるコミュニケーション(6)
00: 15: 08 【再掲】パーソナリティの発達段階 エリク・エリクソン(9)
00: 15: 40 幼児前期 ~いわゆるしつけ~(1)
00: 15: 44 幼児前期 ~いわゆるしつけ~(2)
00: 16: 08 幼児前期 ~いわゆるしつけ~(3)
00: 17: 30 幼児前期 ~いわゆるしつけ~(4)
00: 18: 03 幼児前期 ~いわゆるしつけ~(5)
00: 19: 22 条件づけ(1)
00: 19: 27 条件づけ(2)
00: 19: 36 条件づけ(3)
00: 19: 42 条件づけ(4)
00: 19: 48 条件づけ(5)
00: 20: 03 条件づけ(6)
00: 20: 19 条件づけ(7)
00: 22: 41 【再掲】パーソナリティの発達段階 エリク・エリクソン(9)
00: 23: 11 幼児後期 ~社会性の発達~(1)
00: 23: 25 幼児後期 ~社会性の発達~(2)
00: 24: 26 幼児後期 ~社会性の発達~(3)
00: 25: 28 幼児後期 ~社会性の発達~(4)
00: 25: 58 幼児後期 ~社会性の発達~(5)
00: 27: 01 【再掲】パーソナリティの発達段階 エリク・エリクソン(9)
00: 27: 26 児童期 ~興味と好奇心~(1)
00: 27: 36 児童期 ~興味と好奇心~(2)
00: 27: 46 児童期 ~興味と好奇心~(3)
00: 30: 04 児童期 ~興味と好奇心~(4)
00: 30: 51 【再掲】パーソナリティの発達段階 エリク・エリクソン(9)
00: 31: 13 モラトリアムとアイデンティティ(1)
00: 31: 51 モラトリアムとアイデンティティ(2)
00: 32: 24 モラトリアムとアイデンティティ(3)
00: 33: 02 モラトリアムとアイデンティティ(4)
00: 38: 55 自我形成(1)
00: 39: 14 自我形成(2)
00: 39: 16 自我形成(3)
00: 40: 31 自我形成(4)
00: 41: 11 自我形成(5)
00: 42: 26 自我形成(6)
00: 46: 45 コンプレックス(1)
00: 47: 10 コンプレックス(2)
00: 47: 19 コンプレックス(3)
00: 47: 47 コンプレックス(4)
00: 49: 22 コンプレックス(5)
00: 50: 40 コンプレックスによるネガティブな反応(1)
00: 50: 41 コンプレックスによるネガティブな反応(2)
00: 51: 27 コンプレックスによるネガティブな反応(3)
00: 51: 59 コンプレックスによるネガティブな反応(4)
00: 52: 25 コンプレックスによるネガティブな反応(5)
00: 52: 27 コンプレックスによるネガティブな反応(6)
00: 53: 58 達成動機(1)
00: 54: 23 達成動機(2)
00: 54: 44 達成動機(3)
00: 54: 50 達成動機(4)
00: 55: 26 達成動機(5)
00: 57: 01 まとめ(1)
00: 57: 23 まとめ(2)
00: 58: 17 まとめ(3)
講師紹介: 川上 真史(かわかみ しんじ)
ビジネス・ブレークスルー大学 経営学部 グローバル経営学科 専任教授 同 大学院 経営学研究科 教授 Bond大学大学院 非常勤准教授 株式会社タイムズコア代表 明治大学大学院兼任講師 株式会社ヒュ-マネージ 顧問
京都大学教育学部教育心理学科卒業。産業能率大学総合研究所、ヘイ・コンサルティンググループ、タワーズワトソン ディレクター、株式会社ヒューマネージ 顧問など経て、現職。
数多くの大手企業の人材マネジメント戦略、人事制度改革のコンサルティングに従事。
近著に『コンピテンシー面接マニュアル』、『できる人、採れてますか?―いまの面接で、「できる人」は見抜けない』(共著・弘文堂)、『仕事中だけ「うつ」になる人たち―ストレス社会で生き残る働き方とは』(共著・日本経済新聞社)、『会社を変える社員はどこにいるか―ビジネスを生み出す人材を育てる方法』、『自分を変える鍵はどこにあるか』、『のめり込む力』(ダイヤモンド社)、『最強のキャリア戦略』(共著・ゴマブックス)など。

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  アシスタント:谷口 菜月

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