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企業と心理学 > 企業と心理学 05

人間は変わるのか


概要:
心理学をよく知らない人でもどこかで名前を見聞きしたことがあるだろう、フロイト、ユング、アドラー。およそ100年前のほぼ同時期に、精神科医としての膨大な実践事例を通して人間を見つめ続け、独自のセオリーを確立していった巨人たちだ。心理学をより親しみやすいものとし、企業において効果的に活用されることを目的とする当シリーズ、第5回目は、三人それぞれの考え方やアプローチ法を紹介しながら、果たして私たちは現在の自分から、よりよい人間に変わることができるのかという難題に挑んでいく。
フロイトは、人の言動には全て無意識という心理的な裏付けがあると考え、結果から原因を追及した。自由連想法を用い、患者が気持ちなどを語る手助けをする過程で、意識が尽きた後に現れる無意識に注目する。無意識層には欲求があり、道徳や教育などで欲望を抑制しているが、そうした心の葛藤を自我と定義している。無意識は夢に現れることが多く、特定の夢には固有のコンプレックスが存在すると分析した夢判断でも知られる。

一方、物事の捉え方は相対的だとするユングは、空にある星々をつないで生き物に見立てる星座のように、点と点を線で結んだある状態から、点を切り替えればおのずと状態も変わっていくとする、布置(ふち)の考えを基盤とする。言語連想法を取り入れ、任意の単語から次々に連想させる言葉の中で、反応時間が遅れる単語群に着目することで、相手の心の障壁をあぶり出す。

過去にとらわれず、目的性を重視するアドラーは、人間を分解できる最小単位を個人とし、内包する矛盾やあつれき等を精査せず、人はわが人生を自分の責任において生きるとする、個人心理学を提唱する。あるがままを認知し、社会や他者から受容されるとともに貢献による存在理由を実感できる、横関係の共同体意識を基本概念の一つとしている。

人間は変われないのではなく、変わりたくないのだろう。意識上では強く願っても、慣れ親しんだ自分を変えることに、誰しも無意識に大きな抵抗が働く。自己変革のポイントは、まず真の目的を見極めることだ。過去や未来に固執せず対処できる現在に集中し、自分の性格的な特徴や傾向が出たときにはポジティブ感情が伴うように意識する。生活のTPOに合わせ代替の人格を意識的につくってもいいだろう。ともあれ、課題を分離して他者に振り回されず、主体性を持って生きていくことが肝要だ。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 人間は変わるのか
00: 00: 41 企業と心理学 #5「人間は変わるのか」
00: 01: 53 フロイト・ユング・アドラー(1)
00: 02: 23 フロイト・ユング・アドラー(2)
00: 04: 09 フロイト・ユング・アドラーの基本的な考え方(1)
00: 05: 30 フロイト・ユング・アドラーの基本的な考え方(2)
00: 07: 33 フロイト・ユング・アドラーの基本的な考え方(3)
00: 10: 51 フロイトのパーソナリティ論
00: 18: 06 ユングの考え方
00: 30: 25 アドラー心理学
00: 31: 17 個人心理学(1)
00: 33: 04 個人心理学(2)
00: 35: 07 個人心理学(3)
00: 35: 28 個人心理学(4)
00: 36: 53 目的性(1)
00: 37: 43 目的性(2)
00: 39: 05 共同体(1)
00: 40: 29 共同体(2)
00: 42: 15 共同体意識の前提(1)
00: 43: 07 共同体意識の前提(2)
00: 43: 46 共同体意識の前提(3)
00: 45: 17 変われないのではなく変わりたくない(1)
00: 46: 41 変われないのではなく変わりたくない(2)
00: 47: 16 変われないのではなく変わりたくない(3)
00: 48: 20 自分を変える ①真の「目的」の探求(1)
00: 48: 30 自分を変える ①真の「目的」の探求(2)
00: 50: 02 自分を変える ②「今」に集中する(1)
00: 50: 18 自分を変える ②「今」に集中する(2)
00: 50: 40 自分を変える ②「今」に集中する(3)
00: 51: 13 自分を変える ②「今」に集中する(4)
00: 51: 42 自分を変える ②「今」に集中する(5)
00: 52: 10 自分を変える ③他者のために生きない(1)
00: 52: 17 自分を変える ③他者のために生きない(2)
00: 53: 19 自分を変える ③他者のために生きない(3)
00: 53: 27 自分を変える ③他者のために生きない(4)
00: 53: 43 色即是空(1)
00: 54: 12 色即是空(2)
00: 55: 14 自分を変える ④不安定を安定に(1)
00: 55: 16 自分を変える ④不安定を安定に(2)
00: 55: 24 自分を変える ④不安定を安定に(3)
00: 56: 50 自分を変える ⑤代替の自分をつくる(1)
00: 56: 54 自分を変える ⑤代替の自分をつくる(2)
00: 57: 40 自分を変える ⑤代替の自分をつくる(3)
00: 58: 01 自分を変える ⑤代替の自分をつくる(4)
00: 58: 35 まとめ(1)
00: 58: 49 まとめ(2)
00: 59: 12 まとめ(3)
講師紹介: 川上 真史(かわかみ しんじ)
ビジネス・ブレークスルー大学 経営学部 グローバル経営学科 専任教授 同 大学院 経営学研究科 教授 Bond大学大学院 非常勤准教授 株式会社タイムズコア代表 明治大学大学院兼任講師 株式会社ヒュ-マネージ 顧問
京都大学教育学部教育心理学科卒業。産業能率大学総合研究所、ヘイ・コンサルティンググループ、タワーズワトソン ディレクター、株式会社ヒューマネージ 顧問など経て、現職。
数多くの大手企業の人材マネジメント戦略、人事制度改革のコンサルティングに従事。
近著に『コンピテンシー面接マニュアル』、『できる人、採れてますか?―いまの面接で、「できる人」は見抜けない』(共著・弘文堂)、『仕事中だけ「うつ」になる人たち―ストレス社会で生き残る働き方とは』(共著・日本経済新聞社)、『会社を変える社員はどこにいるか―ビジネスを生み出す人材を育てる方法』、『自分を変える鍵はどこにあるか』、『のめり込む力』(ダイヤモンド社)、『最強のキャリア戦略』(共著・ゴマブックス)など。

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  アシスタント:田幸 知有紗

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