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企業と心理学 > 企業と心理学 01

心理学で何が分かるのか


概要:
ゆとり教育世代と呼ばれる若手社員は、一概に指示待ちでコミュニケーション能力が劣るとされるが、本当だろうか。心理学は、読心術やカウンセリングだと思われがちだが、実際は、世の中の俗説に振り回されず、データに基づき人の心を科学的に見ていく、統計学に等しい学問だ。大勢が同じ目標に向かって動く企業経営において、心理学の研究手法や分析内容の効果的な活用を紹介していく当シリーズ、講師には各講座でおなじみの川上真史氏を迎える。第1回目は、心理学の基本を解説していく。
人間の判断は、とかく先入観やイメージに影響されやすい。見た目情報のインプット(INPUT)層と、判断するアウトプット(OUTPUT)層の間には、これまでの体験によって偏向した視点を持つ隠れた(HIDDEN)層が存在する。無意識下で膨大に積み上がる経験値は、意外と人の目を曇らせるようだ。認知がゆがむ原因は、決め付けなど過度の一般化、思い込みによる選択的な抽象化、タイプ分けなどのフレーミング効果、損失を取り戻そうとあらがう思考、感情と理論の混同などが理由に挙げられる。心理学の研究は真ん中の隠れた層に着目する。理論に間違いはないか。論理の流れでより正確なものはないか。インプットから効率よくアウトプットを導く方法は何かなど、さまざまな確認をしていくことで、事の真偽に迫ることができる。

統計の基本的な考え方は主に五つの物差しを用いる。まずデータ数だ。多ければより傾向分析の精度が上がる。次に、何を分母とするのか。オリンピックのメダル獲得数評価などは、種目や参加国数の増減を勘案すると違った結果になるだろう。代表値に何を使うのかもくせものだ。平均値と中央値は時として大きくずれる。残りの有意差と相関は、データを綿密に検証しないと導き出せない。どれも仮説を立てる際に留意が必要になる。

かつては時間や労力のかかった研究も、いまや機械学習が深化したAIの普及で飛躍的に伸びている。専門家でなくても心理学的な調査研究は十分に可能だろう。分析から得れる観点を会社組織に持ち込めば、人を見る目が客観的になってくる。真価を引き出す上司と部下の相性や、学歴偏重の人事採用、報酬と動機付けのバランス等認識があらためられるに違いない。出てきた結果は判断材料にとどめ、意志決定をするのは。あくまでも人間だという要諦を忘れずに取り組めば、心理学は企業にとって大きな利用価値を持つはずだ。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 心理学で何が分かるのか
00: 00: 40 企業と心理学 #1「心理学で何が分かるのか」
00: 02: 47 心理学に対する誤解(1)
00: 03: 28 心理学に対する誤解(2)
00: 04: 29 心理学に対する誤解(3)
00: 05: 56 心理学に対する誤解(4)
00: 07: 21 心理学とは(1)
00: 07: 24 心理学とは(2)
00: 08: 12 心理学とは(3)
00: 08: 17 心理学とは(4)
00: 10: 50 ゆとり教育世代のイメージ(1)
00: 11: 12 ゆとり教育世代のイメージ(2)
00: 11: 18 ゆとり教育世代のイメージ(3)
00: 12: 59 人間の判断(1)
00: 13: 35 人間の判断(2)
00: 14: 06 人間の判断(3)
00: 14: 47 人間の判断(4)
00: 15: 14 人間の判断(5)
00: 18: 33 心理学の研究で確認しようとしていること(1)
00: 18: 36 心理学の研究で確認しようとしていること(2)
00: 18: 41 心理学の研究で確認しようとしていること(3)
00: 22: 21 現在の若手社員の傾向(1)
00: 22: 30 現在の若手社員の傾向(2)
00: 22: 33 現在の若手社員の傾向(3)
00: 22: 37 現在の若手社員の傾向(4)
00: 25: 53 認知のゆがみ傾向(1)
00: 26: 45 認知のゆがみ傾向(2)
00: 28: 05 認知のゆがみ傾向(3)
00: 30: 21 認知のゆがみ傾向(4)
00: 31: 52 認知のゆがみ傾向(5)
00: 33: 12 科学的判断とは(1)
00: 36: 43 科学的判断とは(2)
00: 37: 15 科学的判断とは(3)
00: 37: 32 科学的判断とは(4)
00: 37: 46 科学的判断とは(5)
00: 39: 30 統計の基本的な考え方(1)
00: 39: 47 統計の基本的な考え方(2)
00: 41: 23 統計の基本的な考え方(3)
00: 43: 25 統計の基本的な考え方(4)
00: 45: 06 統計の基本的な考え方(5)
00: 45: 19 相関を見ることで何が分かるのか
00: 48: 22 企業における心理学のテーマ(1)
00: 50: 03 企業における心理学のテーマ(2)
00: 50: 43 企業における心理学のテーマ(3)
00: 50: 59 企業における心理学のテーマ(4)
00: 51: 09 企業における心理学のテーマ(5)
00: 54: 53 人間の認識
00: 57: 02 人間の判断
00: 59: 07 まとめ(1)
00: 59: 12 まとめ(2)
00: 59: 19 まとめ(3)
講師紹介: 川上 真史(かわかみ しんじ)
ビジネス・ブレークスルー大学 経営学部 グローバル経営学科 専任教授 同 大学院 経営学研究科 教授 Bond大学大学院 非常勤准教授 株式会社タイムズコア代表 明治大学大学院兼任講師 株式会社ヒュ-マネージ 顧問
京都大学教育学部教育心理学科卒業。産業能率大学総合研究所、ヘイ・コンサルティンググループ、タワーズワトソン ディレクター、株式会社ヒューマネージ 顧問など経て、現職。
数多くの大手企業の人材マネジメント戦略、人事制度改革のコンサルティングに従事。
近著に『コンピテンシー面接マニュアル』、『できる人、採れてますか?―いまの面接で、「できる人」は見抜けない』(共著・弘文堂)、『仕事中だけ「うつ」になる人たち―ストレス社会で生き残る働き方とは』(共著・日本経済新聞社)、『会社を変える社員はどこにいるか―ビジネスを生み出す人材を育てる方法』、『自分を変える鍵はどこにあるか』、『のめり込む力』(ダイヤモンド社)、『最強のキャリア戦略』(共著・ゴマブックス)など。

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  アシスタント:田幸 知有紗

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