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人生を豊かにする教養 ~ギリシャ・ローマの古典を読む~ > 人生を豊かにする教養 ~ギリシャ・ローマの古典を読む~ 06

科学技術


概要:
「人生を豊かにする教養」最終回は、ヨーロッパの生活基盤をつくり、現在まで影響を与えている「科学技術」を取り上げる。ギリシャ・ローマを知る上では、哲学者等の人文系を学ぶことが一般的だが、この時代の科学技術を理解しなければ、欧米文化のコアな部分や現代のグローバル的視点を知ることはできない。ギリシャで培われた科学とローマでつくられた技術が脈々と現代までつながっており、古代の成熟された生活の歴史を学ぶことは、豊かな人生を送るための知的好奇心、視野を拡大するヒントになるだろう。
ギリシャの科学技術を代表する人物は、まず動物学のアリストテレスが挙げられる。卵のふ化やウニの口の構造等を詳細に記した『動物誌』は、講師も驚くほどの緻密さだ。彼の弟子、テオプラストスは、これまで未知だった500種もの植物体系を『植物誌』にまとめたが、ディオスコリデスはさらに一歩推し進め、人間の役に立つ植物、動物、鉱物を体系化した『薬物誌』を完成、その後1600年間、読み継がれた。<p> ギリシャ時代、詐欺師のような扱いだった医師の倫理観を確立させたのがヒポクラテスとガレノス。ガレノスは間違った知識を正していった中、心肺の構造だけは1700年もの間、誤った理解が正されなかった。天文学では、プトレマイオスが『アルマゲスト』で天動説を提唱し、北極星を基本に1022個の星の緯度と経度を測定、1等星から6等星までの明るさも記述している。さらに『地理学』では、星の測定理論を基に地球上の都市の位置を確定している。ただ、経度が横へ広がり、実際の距離は8割ほど小さく見積もられていたが、コロンブスは彼の地図を頼りにアメリカ大陸を発見したという。また、神殿の自動扉やランプの自動芯出し等、ヘロンが面白い道具を数多く考案しており、からくり機械好きギリシャ人の一面も伺える。<p> ローマはギリシャほど科学面の進展はない反面、建築技術に関してはハイレベルであった。ウィトルウィウスは『建築書』でコロセウムや水道等の建築技術をまとめ、フロンティヌスは『水道書』に、カラカラ浴場のような上水道設備を解説している。ローマでは水道関係、床暖房、温水プール等、生活に役立つ技術を残すも、上水道に関しては中世に引き継がれなかった。最後に、ギリシャ・ローマの科学技術者は多くの専門書を書いているので、導入として日本語版から読んでほしい。最終的にラテン語等の原語で読むことができれば、偉人の残した言葉を直接感じられ、人生の指針を必ず得られるだろうと、講師は締めくくった。詳しくは麻生川氏の著書『社会人のリベラルアーツ』を参照されたい。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 科学技術
00: 00: 48 人生を豊かにする教養~ギリシャ・ローマの古典を読む~(第6回:科学技術)
00: 00: 51 目次
00: 01: 52 ギリシャ・ローマの科学技術史を学ぶ重要性 知的視野を拡大しよう!
00: 04: 25 アリストテレスの動物学 脅威的 - 緻密な観察力
00: 06: 19 テオプラストスの植物学 植物学の祖
00: 09: 22 ディオスコリデス(AD 40 - 90)『薬物誌』(Materia medica)
00: 11: 50 ヒポクラテス、ガレノス 医学の父
00: 18: 14 ユークリッド(Euclid) 幾何学 『原論』(Elements) 
00: 20: 30 プトレマイオス 『アルマゲスト』(Almagest)
00: 24: 09 レウキッポス、デモクリトス 原子論
00: 26: 55 ストラボン『地理誌』 プトレマイオス『地理学』
00: 32: 04 ポイティンガー図 (Peutinger map) (1/2)
00: 32: 36 ポイティンガー図 (Peutinger map) (2/2) ローマの旅程地図(中世のコピー)
00: 34: 26 ギリシャのからくり機械 ヘロンの考案
00: 37: 32 プリニウス(Plinius)(1/2)『博物誌』(Naturalis Historia)
00: 40: 17 プリニウス(Plinius)(2/2)『博物誌』 - 日本にも伝わった牛糞・テリアカ
00: 42: 05 ウィトルウィウス(Vitruvius)(1/2)『建築書』(De architectura)
00: 45: 00 ウィトルウィウス(Vitruvius)(2/2)『建築書』(De architectura)
00: 47: 12 フロンティヌス (Frontinus)『水道書』(De aquaeductu)
00: 49: 26 ギリシャ・ローマの科学者の言葉 自信みなぎる信念
講師紹介: 麻生川 静男(あそがわ しずお)


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  アシスタント:本山 友里

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