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人生を豊かにする教養 ~ギリシャ・ローマの古典を読む~ > 人生を豊かにする教養 ~ギリシャ・ローマの古典を読む~ 03

歴史・人物伝


概要:
「ギリシャ・ローマの古典を読む」第3回目の講義は、歴史と人物伝を中心に読み込んでいく。従来、古典というと、戦争や政治体制、王侯貴族がイメージの中核を成し、中には事柄の原因究明が欠如した書物や、英雄中心の偏った記述も存在する。本講座では見るポイントを変え、歴史の潮流の主流をなす人や社会の在り方等の視点からアプローチする。人物伝の観点からは、王政だけでなく庶民の生活誌を含めた考察も行う。当時の考え方、生きざまを知ることで、現代社会にも通じる価値観や学びを得ることができるだろう。
古典を読む意義は、古代と現代に通じる人生観を双方の視点から眺められることで、特にギリシャ人たちの生死を懸けた行動からは、真剣な生き方が伝わってくる。ギリシャ・ローマ時代の根本精神「自由」が見て取れる歴史書を紹介すると、まずギリシャのヘロドトスが書いた『歴史』が挙げられる。前半は旅行記、後半はペルシャ戦争が描かれており、彼の奔放な歴史観は後の欧州に影響を与えた。トゥキディデスの『戦史』は、「ペリクレスの追悼演説」をはじめ多くの演説を取り上げており、ベースとなる思想は、ギリシャの成り立ちである「自由な国家」だ。ユダヤ人のヨセフスは『ユダヤ戦記』で戦争の結末を書いたが、生死よりは自由を選ぶという考え方を表しており、ローマの歴史書、カエサルの『ガリア戦記』も、ガリアが征服された最後の戦いで、自分たちを守るために自立が必要だと記している。リウィウスの『ローマ建国以来の歴史』は、ローマが一番輝いた共和制時代の自由・平等を称揚したもので、後のフランス革命につながる流れとなった。

ギリシャ・ローマの人物伝は、歴史事実と虚構の小説がほどよく混ざった内容が多く、時代精神を知る上で歴史書以上に重要なものが多いと、講師は話す。中でも、クセノポンの『キュロスの教育』は、国を守るためには「節度」「自制」「配慮」というリーダーシップ性が必要だと説き、その優れた内容から、経営学者ドラッカーが称賛している。エンターテインメント性が強いスエトニウスの『ローマ皇帝伝』、アエリウスの『ローマ皇帝群像』はうわさ話を元に書かれているが、当時の考え方を知る上で大変参考になる。ネポスの『英雄伝』は易しいラテン語で書かれており、語学学習を兼ねた古典書として欧州では名高い。歴史・人物伝を読み進めると、自分が当事者になったような「手触り感」を持つことができ、同時にロールモデルを見つけだす楽しみも味わえる。最終的には、自己の人生観、世界観を創り上げるための大きな手引き書になるだろうと、講師は結んだ。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 歴史・人物伝
00: 01: 19 目次
00: 01: 47 歴史書の読み方(1)
00: 02: 13 歴史書の読み方(2)
00: 02: 19 歴史書の読み方(3)
00: 03: 47 ギリシャ・ローマの歴史書(1)
00: 03: 54 ギリシャ・ローマの歴史書(2)
00: 07: 18 ヘロドトス(BC484-425)
00: 11: 42 トゥキディデス(BC460-400)
00: 14: 32 ヨセフス(AD37-100)
00: 16: 41 ポリュビオス(BC200-118)
00: 21: 00 カエサル(BC100-44)
00: 25: 42 リウィウス(BC59-AD17)
00: 31: 51 タキトゥス(AD56-120)
00: 37: 02 人物伝について
00: 38: 27 人物伝の重要性
00: 41: 22 クセノポン(BC427-355)(1)
00: 43: 13 クセノポン(BC427-355)(2)
00: 45: 03 プルタルコス(AD46-127)
00: 47: 07 アッリアノス
00: 51: 40 スエト二ウス『ローマ皇帝伝』
00: 52: 57 ネポス(BC100-BC25)
00: 55: 07 ギリシャ・ローマの歴史
講師紹介: 麻生川 静男(あそがわ しずお)


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  アシスタント:本山 友里

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