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人生を豊かにする教養 ~ギリシャ・ローマの古典を読む~ > 人生を豊かにする教養 ~ギリシャ・ローマの古典を読む~ 02

哲学


概要:
ギリシャ・ローマ哲学というと、まず思い浮かべるのが有名なソクラテスやプラトンであろう。彼らのような歴史上著名の人物をA級グルメと名付けることにすると、それ以外のB級グルメと呼ばれる哲学者たちも、また多く存在しているのも事実だ。A級はそのものの価値が高く評価されているが、B級はもっと身近で、われわれの生活に則している考え方が見受けられる。本講義では講師が注目するB級哲学者を中心に、ギリシャからローマに続く哲学の流れと、そこから読み取れる人間の本質、考え方のヒントを探っていく。
BC600年、哲学の黎明期と呼ばれた時代の代表的な人物には、数学者でもあったピタゴラスや、全ての物事は原子から成り立ち、死後は原子が壊れて無になると説いたデモクリトスがいる。原子の説は斬新な考え方として当時は捉えられ、後のエピクロスや近代まで影響を与えることとなった。BC469年、「知恵の人」「正義の人」と言われたソクラテスが誕生、道徳心や法にのっとった生き方であるソクラテスメソッドは、プラトンを中心に弟子たちの手によって文字化された。特にプラトンは哲学的な目からではなく、戯曲化した対話篇『パイドロス』等で、メソッドをビジュアライズして説明した。

ソクラテスにはA級グルメの弟子、プラトンやアリストテレスの他、B級グルメと呼ぶ幾つかの流派がある。ディオゲネスを筆頭とした犬儒派(キュニコス)は主に自由精神と独立心を唱え、キケロに代表される懐疑派(アカデメイア)は、真実は自分の目で確かめ判断すると唱えたように、全ての流派には、懐疑心、独立心、自由度等が共通してあったと言える。ローマに影響を与えたストア派は、物事の存在を善・悪・どちらでもないと分類し、エピクロス派は死・快楽・思慮・幸福を説教したものの、快楽については誤解された解釈も多かった。

ギリシャの哲学者は数多く対話集やエッセイを残したが、講師は戯曲ものより、ルキウス宛ての『道徳書簡集』等、書物で読むことを勧める。彼らの言葉によって自分はどう生きるか、自分自身を見つめるきっかけとなり、誤解の多い快楽主義についても、文献から真実の論理を理解してほしいと言う。また、エピクロスは心が他人によって左右されない「不動心(アラタクシア)」が大切だと語った。現代に置き換えると、名誉や世間体に注力するより自分の徳を発揮することに全力を尽くせと読み取れるだろう。ヨーロッパ史を見るには、キリスト教や近代史だけではなく、B級哲学者の道徳心論を含めて考えると全体図が理解しやすい。暗記する歴史授業だけでは何も見えてこないと、講師は締めくくった。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 哲学
00: 01: 51 主要な哲学者たち ギリシャ・ローマ・ヘレニズム
00: 03: 00 哲学の黎明期 ギリシャ哲学 - 哲学の三分野
00: 05: 30 ソクラテス以前の哲学者 Vorsokratiker(BC400以前)
00: 08: 08 ソクラテス(BC469 - 399) ギリシャ哲学の祖
00: 13: 04 プラトン(BC427 - 347) 西洋哲学の淵源
00: 17: 49 人間は理性と情欲の二面性あり 『パイドロス』 (Phaidros、 246b, 253c)
00: 19: 50 万学の祖・アリストテレス (BC384 - 322) 哲学・政治・倫理・物理学・天文学・動物学
00: 23: 49 アリストテレスの論理学 イスラムにも多大な影響を与えた
00: 26: 26 ソクラテスの弟子たち 犬儒派(アンティステネス、ディオゲネス)
00: 30: 02 懐疑派(アカデメイア派) ピュロン、ティモン、キケロ
00: 32: 31 ローマを席巻した二大哲学 ストア派、エピクロス派
00: 37: 18 ストア派 ローマの上流階級を席巻
00: 41: 09 セネカ(BC 1 ? AD 65) よく生きるとは
00: 43: 42 後期ストア派 エピクテトス と マルクス・アウレリウス
00: 46: 24 誤解されたエピクロスの快楽主義 快楽とは我欲に惑わされないこと
00: 50: 42 エピクロスの教説 死、快楽、思慮、幸福
00: 55: 08 エピクロスが言い出した Ataraxia (不動心) ストア派も採用
講師紹介: 麻生川 静男(あそがわ しずお)


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  アシスタント:本山 友里

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