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【HD】組織人事ライブ > 組織人事ライブ 642

人事プロフェッショナルの視点と思考(1)
視点と思考の枠組み


概要:
人事だけに限らないが、働き方改革のように現在注目されているもの、新しく広まってきた考え方などに対応しようとして、表面的な技法や議論だけで進んでいくケースが世の中には少なからずある。人事のプロとして時流に沿っていくには、どのような視点で、どう捉えることが本質的に大切なのか。本番組では基本に立ち返り、文献を参考にしながら歴史・社会科学・自然科学・経営のそれぞれの観点から学びを得て、思考や習慣化の枠組みについて考察を深める。
グローバルに仕事をする場合、世界の歴史を知っておくことは大切だ。旧世界(アジア・ヨーロッパ・アフリカ周辺)は、なぜ新世界(南北アメリカとオーストラリア周辺)を支配できたのか。ユーラシア大陸は横に広がっており、緯度に大差がなく気候変動が少ないため、作物栽培や牧畜などは伝播しやすい地理的要因があった。島国である日本や森林に覆われた西欧は異民族による侵略から隔離されて文化文明も入れ替わることがなく、技術や文化を蓄積、経済的に発展してきた。経済構造と宗教は社会的価値観をも擦り込んでいるため、労働観や規範を守る文化、時間の観念などは地域性が強く反映される。プロテスタント系の国々における保守主義と自由主義の思想は宗教に関係が深く、資本主義に対する考え方にもつながっている。

ルールを守る文化の根底には、家族だけ農業が営める地域と、集団が協力しなければ農業が成り立たない地域の差がある。ゴリラやチンパンジーなど類人猿は家族集団で生活するが、サルは厳しい個の序列社会で生きている。人間社会では言葉から文字が生まれ、印刷技術、通信技術、インターネットへと発展。新しい技術を取り入れることで、使われなくなった機能は衰退する。人間は利己的なサル社会に近づかないように注意する。遺伝子の影響を受けやすい気質も、良い面、悪い面を持つ。同じことでも環境が変わればメリットが減りデメリットが増えるなど、物事には必ず両面がある。

改革は次の問題を生み、いいことばかりのものはなく、多面かつ重層的に考えることが重要だ。正解主義教育の結果、知識はあっても自論を言えない日本人が多いが、自論を常に考える思考習慣を身に付ける必要がある。自論の質が上がれば響き合える人とのネットワークが増えてくる。課題解決に向けて意識的な努力をすれば無意識のうちに解決の糸口が見つかる。人事プロフェッショナルは哲学や文学から入ると思い込みになりやすい。事実をベースに積み上げる視点と思考から進み、哲学は結果として自分でつくるものである。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 人事プロフェッショナルの視点と思考 第1回:視点と思考の枠組み
00: 02: 44 人事プロフェッショナルの視点と思考 第1回:視点と思考の枠組み
00: 02: 47 本日の内容
00: 05: 16 旧世界はなぜ新世界を支配したか 「銃・病原菌・鉄」より(1)
00: 05: 19 旧世界はなぜ新世界を支配したか 「銃・病原菌・鉄」より(2)
00: 13: 59 遊牧民族の軍事的優位性 「マクニール世界史」より(1)
00: 14: 43 遊牧民族の軍事的優位性 「マクニール世界史」より(2)
00: 19: 58 経済と宗教と社会価値観(1)
00: 21: 39 経済と宗教と社会価値観(2)
00: 29: 00 人間と集団の関係 「サル化する人間社会」などより(1)
00: 29: 24 人間と集団の関係 「サル化する人間社会」などより(2)
00: 36: 06 ゲノムと人間の多様性 「こころは遺伝子でどこまで決まるのか」(1)
00: 36: 14 ゲノムと人間の多様性 「こころは遺伝子でどこまで決まるのか」(2)
00: 39: 52 ゲノムと文化の相互性 「文化を実験する」より
00: 41: 38 ゲノムと文化の相互性 「文化を実験する」続き(1)
00: 41: 39 ゲノムと文化の相互性 「文化を実験する」続き(2)
00: 43: 48 経営の視点(1)
00: 43: 53 経営の視点(2)
00: 46: 54 多面的重層的に思考する(1)
00: 46: 55 多面的重層的に思考する(2)
00: 52: 34 自論形成思考を習慣化する(1)
00: 52: 39 自論形成思考を習慣化する(2)
00: 54: 21 無意識の歯車を回転させる 「意識と脳」スタニスラス・ドゥアンヌより(1)
00: 54: 22 無意識の歯車を回転させる 「意識と脳」スタニスラス・ドゥアンヌより(2)
00: 57: 24 参考図書
00: 58: 17 参考図書 続き
00: 59: 11 今日のまとめ
講師紹介: 高橋 俊介(たかはし しゅんすけ)
慶應義塾大学SFC研究所上席所員
組織・人事に関する日本の権威の一人。プリンストン大学大学院工学部修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ザ・ワイアット・カンパニーに勤務後、独立。
人事を軸としたマネジメント改革の専門家として幅広い分野で活躍中。
主な著書に『自由と自己責任のマネジメント』、『自立・変革・創造のマネジメント』、『キャリアショック』、『組織改革』、『人材マネジメント論』など。

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  アシスタント:岩崎 里衣

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