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【HD】内田和成のビジネスマインド > 内田和成のビジネスマインド 83

内田流ものの見方(27)
イスラエル現地視察(前編)


概要:
中東のユダヤ人国家イスラエル訪問を報告する。紀元前に祖国統一と消滅の歴史を経たイスラエルの復活は1948年。イスラム国家が支配する地における突然の政治的独立は世界に散るユダヤ人からは熱い支持が集まるが、周辺諸国をはじめ、国内パレスチナ実効支配地区や世界3大宗教の聖地エルサレムをめぐる摩擦は絶えない。必然的に自分たちは自分たちで守る意識が強く、徴兵は義務制で食糧自給率は100%を誇る。一方、紛争地以外は意外と安全な環境だ。徴兵が終わった若者は起業にも積極的に挑戦、高出生率も維持する。
イスラエルの面積は日本の四国程度で、人口は約870万人、首都はエルサレム、公用語はヘブライ語。建国以前は広く一般的だったアラビア語も使用される。ユダヤ教徒は約75%、イスラム教徒は17.5%である。同国を率いるのはベンヤミン・ネタニヤフ首相。親米路線の強硬保守派でイスラム諸国への攻撃も辞さない強い政治思想を持つ。名目GDPは約3千億ドルだが、一人当たりでは3万5千ドルと先進国並みだ。成長率は4%弱で物価水準も落ち着いており、出生率も3人強と高い。同国の輸出・輸入に占める日本の割合は2%台前半で、イスラム諸国への原油依存度が高い日本との経済的結び付きは強くはない。

周辺国とのあつれきと並んで緊張関係にあるのは二つのパレスチナ問題だ。ヨルダン川西岸地区では、パレスチナ人270万人に対しユダヤ人は40万人と少なく、イスラエルが実効支配を続ける中、パレスチナ独立運動は続く。ガザ地区は、イスラム原理主義ハマスが実権を握り、時々実弾が飛び交う緊迫地域である。長い宗教史を刻んできたエルサレムはユダヤ教、キリスト教、イスラム教にとって共通聖地であることも問題を複雑にしている。

「敵」が至る所に実在するイスラエルは「自分の国は自分で守る」意識が、ことのほか強い。食糧自給率は100%を維持、乾燥地域故に、かんがいや淡水化技術の開発が進んでいる。徴兵制は18歳で兵役が義務となっており、男性は3年で女性にも2年課される。日本で言うと高校卒業後の多感な若者が全員兵役に就く感覚であろうか。軍の仕事の中でも、サイバー関連の統轄部署が人気となっており、兵役終了後はIT関連事業展開を目指して起業する者も多く、世界の最先端水準に達しているものもある。一触即発の危険は確かに存在し、兵器を携行する人を日常的に見掛けはするものの、外から想像する以上に安全で、外務省の危険レベル評価はほとんどが「レベル1」。エルサレムに次ぐ中心都市テルアビブは風光明媚かつ食材も豊富であり、味付けも日本人好みであったことを付け加えておく。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 内田流ものの見方(27)イスラエル現地視察(1)
00: 00: 43 内田流ものの見方(27)
00: 00: 49 今回のトピックス
00: 02: 24 テルアビブ
00: 03: 35 本日の内容
00: 04: 05 どこにあるの?
00: 05: 07 イスラエルとは
00: 06: 21 イスラエル経済 2016
00: 09: 41 周辺国
00: 10: 50 イスラエルの特徴
00: 16: 44 ベンヤミン・ネタニヤフ首相
00: 18: 01 テルアビブは風光明媚な観光地でもある
00: 20: 43 テルアビブは食べ物もおいしい
00: 23: 01 テルアビブ
00: 25: 17 資料(1)
00: 28: 06 エルサレム
00: 29: 24 三大宗教の聖地
00: 33: 02 嘆きの壁
00: 35: 51 資料(2)
00: 37: 35 パレスチナ問題
00: 44: 01 常時臨戦態勢
00: 47: 32 徴兵制
00: 55: 08 イスラエル現地視察まとめ
講師紹介: 内田 和成(うちだ かずなり)
早稲田大学ビジネススクール 教授
東京大学工学部卒。慶應義塾大学経営学修士(MBA)。日本航空株式会社を経て株式会社ボストン コンサルティング グループ シニア・ヴァイス・プレジデント、現在に至る。
ハイテク企業、情報通信サービス企業を中心に、マーケティング戦略、新規事業戦略、中長期戦略、グローバル戦略策定等のコンサルティングを数多く経験。

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  アシスタント:黒崎 瞳

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