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【HD】内田和成のビジネスマインド > 内田和成のビジネスマインド 76

最新経営用語を学ぶ(6)
アマゾンエフェクト(前編)


概要:
アマゾンエフェクトとは、米ネット通販サイト、アマゾン・ドット・コムの急成長に伴い、消費者の購買行動が実店舗からオンラインショッピングへ移行したことから生じる、既存の小売業界など既存企業への影響の大きさを指す。シェアや売上高が減少して倒産に追い込まれる等ネガティブな情報が挙げられることが多いが、消費生活だけでなく、社会構造全般の変革など広範な領域にわたる影響や示唆が含まれると捉えられるようになってきた。本番組では、現状のアマゾンの事業展開を顧みて、同社成長の内容分析を試みたい。
2015年に米家電販売大手ラジオジャックをはじめ、2017年には玩具大手トイザラスが相次いで経営破綻、文具大手企業同士が経営統合するなどの動きも活発化、いずれもアマゾンにシェアを奪われた結果とされる。同社事業伸長の影響を直接的に被ると考えられる、家電、事務用品、書籍など各業界の株価を指数化した「アマゾン恐怖銘柄指数(Death by Amazon Index)」がある。同指数は2015年ごろから下落傾向へ転換、上昇基調の米全体の株価指数とは対称的な動きとなっており、経営者だけでなく投資家の懸念の大きさも物語っている。

2017年現在、同社の売上高は約20兆円、2004年の25倍である。地域別で見ると米国が67・7%と圧倒的で伸び率も高い。ドイツ、日本、イギリスがそれぞれ9・5%、6・7%、6・4%と続き、ここまでで90%を超える。超グローバル企業のように思えるが、特定国に偏り、アジア、特に中国事業が弱い現状は今後も変わらないだろう。事業分野別の内訳を見ると、主力の物販である製品売上高は60・9%で、次に多いのは「第三者販売サービス売上」の17・9%だ。同社は、同サイトに出品する事業者向けに、商品の保管・注文・配送・返品やカスタマーサービスまで代行するサービス、フルフィルメント(FBA)事業を展開している。同社にとっては、商品の品ぞろえを多くできると同時に売れ残りリスクを抑え、隠れた需要も発見できるメリットがあるが、出品者側も巨大アマゾンの物流インフラと商品管理体制を利用できる利点は大きい。

サブスクリプションサービスの一環、アマゾンプライム会費収入も5・5%を占めるまでになり安定収入として寄与しつつある。同社悲願の生鮮食料品販売は、米高級スーパー、ホールフーズ買収により一歩を踏み出し、「Amazon Go」では無人コンビニエンスストアの実験も続く。見逃せないのは、システムの余力を生かしたクラウドサービス、AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)の売上高が9・8%に達し利益額が同社決算に大きく貢献していることで、同社の成長はまだ続きそうだ。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 最新経営用語を学ぶ(6)アマゾンエフェクト
00: 00: 40 内田和成のビジネスマインド 最新経営用語を学ぶ(6)
00: 00: 52 今回のトピックス
00: 09: 00 本日の内容(アマゾンエフェクトとは)
00: 09: 22 アマゾンエフェクトとは
00: 10: 32 アマゾン恐怖銘柄指数“Death by Amazon” Index
00: 12: 34 米流通大手の破綻相次ぐ
00: 16: 53 アマゾンによって大きな影響を受けた業界の例
00: 20: 20 本日の内容(アマゾンの事業展開)
00: 20: 34 アマゾン売上高推移 2004-2017
00: 22: 15 アマゾン地域別売上高 2017
00: 24: 34 アマゾン日本売上高推移
00: 28: 24 アマゾン事業分野別売上構成グローバル 2017
00: 30: 06 アマゾンで売られている商品には種類が4つある
00: 34: 02 FBA (フルフィルメント by Amazon)とは
00: 35: 16 【再掲】アマゾン事業分野別売上構成グローバル 2017
00: 39: 27 アマゾンプライム会員
00: 39: 55 アマゾンプライム会員推移 米国のみ
00: 42: 10 【再掲】アマゾン事業分野別売上構成グローバル 2017
00: 42: 43 高級スーパーホールフーズ買収の狙い
00: 46: 55 AmazonGo
00: 49: 30 【再掲】アマゾン事業分野別売上構成グローバル 2017
00: 49: 54 Amazon Web Service (AWS) 売上&営業利益
00: 54: 10 Cloud Service Market Share 2017
00: 56: 16 【再掲】アマゾン事業分野別売上構成グローバル 2017
00: 56: 39 AWSが稼ぎ頭
講師紹介: 内田 和成(うちだ かずなり)
早稲田大学ビジネススクール 教授
東京大学工学部卒。慶應義塾大学経営学修士(MBA)。日本航空株式会社を経て株式会社ボストン コンサルティング グループ シニア・ヴァイス・プレジデント、現在に至る。
ハイテク企業、情報通信サービス企業を中心に、マーケティング戦略、新規事業戦略、中長期戦略、グローバル戦略策定等のコンサルティングを数多く経験。

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  アシスタント:坂本安代

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