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【HD】内田和成のビジネスマインド > 内田和成のビジネスマインド 75

最新経営用語を学ぶ(5)
サブスクリプションモデル


概要:
一般に定額制モデルと呼ばれるサブスクリプションモデルを論ずる。近年の急増の背景には、インターネット技術が発展してクラウド化やスマートフォンの普及が進み、ハード・ソフトが所有から利用へと変化する一方、消費市場の成熟化の影響で、新規獲得より維持に顧客管理の重点が置かれるようになったことがある。同モデルを成功に導くには、継続的に顧客へ付加価値を提供すると同時に、顧客を確保し、維持するためのコスト、さらにはコンテンツ購入費等を包括した収益モデルの確立と、解約率最小化の達成が肝要である。
サブスクリプションモデルとは、本来の意味である、雑誌や新聞などの定期購読から転じ、一定額を払って使い放題となるサービスを言う。ネット通販大手の米アマゾンは、年額3900円で急ぎ便も含めての送料無料や、音楽やビデオ見放題などの特典が提供され、動画配信の米ネットフリックスは、最大月額1450円でオリジナル人気コンテンツ視聴が無制限となる。同モデル普及が加速する理由としては、ネットの技術革新が通信スピードを飛躍的に向上させ、クラウドからPCやスマートフォン経由でのソフトウエアやコンテンツのダウンロードを容易にしたこと、それに伴い、消費者意識が所有から利用へと変化したことが挙げられる。市場の成熟化により新規顧客獲得より顧客維持が重要視されるようになった環境要因もある。同モデルは、定額制故に多頻度利用ユーザーには割安となり、企業側からすると顧客の囲い込みができ、継続的に安定収入が見込めるメリットがある。

法人向けビジネスでも同モデル適用が増えてきた。複雑化するビジネス環境から、人材紹介会社や弁護士との包括契約にも採用されている。OSなどPCソフト売り切りで収益を確保してきた米マイクロソフトも、オフィスソフト定額メンテナンスサービスの提供を始めた。顧客企業は、ソフトの最新版が定額にて全社で常時達成されるメリットは大きい。サブスクリプションモデルで成功を収めるには、付加価値のあるコンテンツの継続的提供が欠かせない。

ネットフリックスは1本のドラマ制作に100億円掛けるという。顧客一人当たりの獲得・維持やコンテンツ費用などを加えたコストと、一人当たりの収入とで収益の仕組みを確立するには、解約率を低く抑えることも不可欠である。アマゾンが撤退した、コミックも含んでの月額980円の読み放題サービスは、大きな予算オーバーを招いた失敗例であろう。ハード単体の価格のみならず、購入以後のメンテナンスなどサービス内容を含んだトータルコストを意識するようになった顧客ニーズの変化をしっかり把握したい。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 最新経営用語を学ぶ(5)
00: 00: 40 内田和成のビジネスマインド 最新経営用語を学ぶ(5)
00: 00: 47 今回のトピックス
00: 01: 02 本日の内容
00: 01: 41 サブスクリプションモデルとは
00: 02: 22 最近話題のサブスクリプションモデル
00: 02: 43 アマゾンプライム会員
00: 05: 22 NETFLIX
00: 08: 38 定額制コーヒーショップ
00: 10: 37 サブスクリプションモデルのメリット
00: 12: 55 実は昔からあったサブスクリプションモデル
00: 16: 22 なぜ今サブスクリプションモデルなのか?
00: 21: 21 音楽媒体・流通の歴史
00: 27: 17 BtoB 定額制
00: 35: 57 BtoBサブスクリプションモデルのパイオニア
00: 38: 50 マイクロソフト Office365
00: 43: 22 BtoB 定額制の新しい動き
00: 47: 58 サブスクリプションモデル成功のカギ
00: 50: 35 サブスクリプションモデルの経済性
00: 55: 42 Kindle Unlimitedの失敗
00: 58: 29 サブスクリプションモデル まとめ
講師紹介: 内田 和成(うちだ かずなり)
早稲田大学ビジネススクール 教授
東京大学工学部卒。慶應義塾大学経営学修士(MBA)。日本航空株式会社を経て株式会社ボストン コンサルティング グループ シニア・ヴァイス・プレジデント、現在に至る。
ハイテク企業、情報通信サービス企業を中心に、マーケティング戦略、新規事業戦略、中長期戦略、グローバル戦略策定等のコンサルティングを数多く経験。

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  アシスタント:坂本安代

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