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【HD】内田和成のビジネスマインド > 内田和成のビジネスマインド 74

最新経営用語を学ぶ(4)
人工知能(AI)後編


概要:
多くの情報から一つの判断を下す人間の脳を模したディープラーニング技術によりAIの進歩は加速度を増し、実用段階に移行しつつある。影響は製造、金融、小売り、医療、農業など多岐にわたる。AIは膨大なデータ処理や単純作業の繰り返しが得意で、生活やビジネスの利便性を高める面も大きい。問題の発見・作成が絡む、高度な専門職や芸術家、人間と人間、あるいはAIとを橋渡しするビジネスの担い手などは人間が必要だ。一方、AIの暴走や経済格差拡大が懸念され、戦争兵器への応用などは倫理問題も内在している。
コンピューターが自ら学びを繰り返す機械学習はAI技術の進展に大きな変化をもたらしたが、あくまで一つの入力に対応する一つの答えを持つ「教師データ」の集積でしかなかった。人間の脳神経回路はニューラルネットワークと呼ばれ、多数の情報から一つの判断を瞬時に出すのが特徴で、この構造を模倣したものがパーセプトロンという仕組みだ。カナダ・トロント大学のジェフリー・ヒントン教授が主導する。細かく多層的に区分けした情報に重要度を付与して点数化、総合点でAI自身が一つの結論を導くディープラーニングへつながったことで、AIは、画像や音声を含む大量データ処理が可能になった。

こうしたAIの特徴を踏まえて現在の職業への応用を考えると、例えば会計士業務でも帳簿記入のような単純作業はAIの方が正確といえよう。あらゆる情報がリアルタイムで入る自動運転技術も、特定状況でAIに任せられるレベルまで至った。大量の画像診断が必要な現代医療現場でも、小さな病変を見逃さないAI導入は有用だ。逆に、経営判断が絡む会計コンサルタントなど専門性の高い職種、あるいは芸術家など、自ら問題を見いだす能力についてAIでは難しい。多様な人間同士のコミュニケーションを高めるコーチングの仕事や、AIと人間、現実と仮想などの懸け橋となる新ビジネス誕生も今後は予想される。一方、AIが社会に入り込むに従い、さまざまな問題も想定される。AI活用の高度化に成功した一部に富が偏り、貧富の格差が現状より、さらに拡大する懸念が表明されている。この問題を解消するには、国民全員に無条件に一定額を支給するBI(Basic Income)の導入が提起されるが、財源不足や労働意欲の減退など課題も存在する。また、AIが人間の能力を超え(シンギュラリティー)、暴走して人間が制御できなくなる危険性や、ディープラーニングから結論に至った論理経路がブラックボックス化して人間が追跡できなくなる恐れもある。兵器応用した場合、人命に関する倫理問題も議論を尽くす必要があろう。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 最新経営用語を学ぶ(4)
00: 00: 39 最新経営用語を学ぶ(4)
00: 00: 45 今回のトピックス
00: 00: 53 本日の内容
00: 01: 21 AIのしくみ
00: 01: 52 2017年 AIが世界最強のプロ棋士を破る
00: 02: 28 ディープラーニングの位置付け
00: 03: 15 機械学習
00: 05: 56 シマウマの写真を見てシマウマと認識するプロセス
00: 07: 55 ニューラルネットワーク
00: 08: 38 ニューラルネットワークによる画像認識ロジック
00: 12: 27 ディープラーニング
00: 13: 30 特化型AIと汎用型AI(1)
00: 15: 22 特化型AIと汎用型AI(2)
00: 16: 35 AIの得意なことと不得意なこと
00: 17: 51 AIによって変わる世界&ビジネス
00: 18: 27 AIが使われる分野・業界・業務
00: 19: 22 AIの適用分野(例)
00: 36: 35 AIによりなくなる可能性のある仕事
00: 38: 37 AIでは置き換わらないと考えられる職業
00: 41: 17 AIによって新しく生まれる職業
00: 44: 31 AI時代に求められるスキル
00: 48: 08 AIの課題
00: 48: 27 BI(ベーシックインカム)とは
00: 50: 07 なぜBI(ベーシックインカム)か?
00: 52: 52 BI(ベーシックインカム)の課題
00: 54: 25 AIのリスク・倫理
00: 58: 25 AI(人工知能)まとめ
講師紹介: 内田 和成(うちだ かずなり)
早稲田大学ビジネススクール 教授
東京大学工学部卒。慶應義塾大学経営学修士(MBA)。日本航空株式会社を経て株式会社ボストン コンサルティング グループ シニア・ヴァイス・プレジデント、現在に至る。
ハイテク企業、情報通信サービス企業を中心に、マーケティング戦略、新規事業戦略、中長期戦略、グローバル戦略策定等のコンサルティングを数多く経験。

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  アシスタント:坂本安代

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