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【HD】内田和成のビジネスマインド > 内田和成のビジネスマインド 70

内田流ものの見方(22)
非常識の常識(後編)


概要:
本番組は前回に続き「非常識の常識」について、仕組みに焦点を合わせ成功例を挙げて考える。いずれも常識を疑って「新常識」を追求することにより新たなビジネスモデルを創出できた。このように考察するときに重要なのは、ただやみくもに疑うのではなく、自分なり、自社なりの軸を持つことである。例えば本シリーズでは、対象として物や人、仕組みに注目し、かつビジネスシーンとして製品やサービス、店舗、生産現場などに整理した。あるいは全体を見たり、一部分を注視したりしても発想を変えるには有効である。
チェーン展開を広げるスーパーホテルは、チェックアウトを廃止、多忙な朝を過ごすビジネスマンの負担軽減に一役買った。精算が必要になる冷蔵庫内の飲食物は一切置かず、外線とつながる電話機能も付けない。こだわるのは良質の睡眠であり、枕の品質や室内の静かさに気を使う。ベッドは脚なしタイプにして、ベッド下の清掃作業をなくすなど不要コスト削減も徹底した。次は、サイズが合うかどうかがネックで、不可能とされた靴のネット販売に挑んだZapposの例である。機動的な独自物流体制構築により、4足、5足注文しても返品自由をうたうサービスを拡充した。同時に、アメリカ全土での配送タイムラグも画期的に改善、アマゾンは同社を模倣しようとして失敗、結局は買収されるに至った。

店舗オペレーションでは、かばん販売チェーン店SAC'S BARが進める変幻自在な戦術が注目される。店舗運営を標準化せず、ショッピングモール等に出店する際は、女性、若年、あるいはファミリー層など地域の中心客層に大胆に合わせた店舗づくりを推し進める。かばん販売額日本一は意外に知られていない事実だ。飲食店の例では、夜の9時以降に来店する客、つまり2次会をターゲットに据えたパブHUBがある。食べ物メニューを減らし酒類を豊富に用意した。特筆すべきは、自分で飲食した分のみを各自が前払いするシステムだ。割り勘の煩わしさがなく、2次会途中での退席も負担感がないことから人気だ。

生産ラインで常識を覆したのは、キユーピーのAI(人工知能)を使った「良品を見極める」ロボット。これまでは、大量に生産された中から、いかに少数の不良品を漏れなく発見するかが問われ、人間の作業が高度化するにつれて機械が代替する歴史だった。同社のAIは、大量の良品を確実に識別し、それ以外を外すという逆転の発想に基づいて運営されている。膨大な単純作業を延々と繰り返すのがむしろ得意であるAIならではの発想だ。問題意識に基づいた切り口を持てば、常識を見直す新たな視点が広がる可能性がある。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 内田流ものの見方(22)
00: 00: 39 内田流ものの見方(22)
00: 00: 48 今回のトピックス
00: 01: 22 非常識の常識とは
00: 01: 56 本日の内容
00: 02: 38 仕組み×製品・サービス
00: 02: 53 仕組み×製品・サービス(スーパーホテル)
00: 08: 05 【再掲】仕組み×製品・サービス
00: 08: 28 仕組み×製品・サービス(変なホテル)
00: 14: 15 仕組み×製品・サービス(ザッポス)
00: 16: 51 仕組み×製品・サービス(ウイルソン)
00: 20: 10 仕組み×製品・サービス(QBハウス)
00: 23: 46 【再掲】本日の内容
00: 24: 25 仕組み×店(ヴィレッジヴァンガード)
00: 36: 52 仕組み×店(SAC’S BARの店作り)
00: 44: 24 仕組み×店(HUB)
00: 48: 38 仕組み×店(ハンズマン)
00: 53: 07 仕組み×店
00: 58: 01 非常識の常識 まとめ
講師紹介: 内田 和成(うちだ かずなり)
早稲田大学ビジネススクール 教授
東京大学工学部卒。慶應義塾大学経営学修士(MBA)。日本航空株式会社を経て株式会社ボストン コンサルティング グループ シニア・ヴァイス・プレジデント、現在に至る。
ハイテク企業、情報通信サービス企業を中心に、マーケティング戦略、新規事業戦略、中長期戦略、グローバル戦略策定等のコンサルティングを数多く経験。

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  アシスタント:坂本安代

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