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【HD】内田和成のビジネスマインド > 内田和成のビジネスマインド 69

内田流ものの見方(21)
非常識の常識(前編)


概要:
本番組でのキーワードは「非常識の常識」である。例えば鉄道駅の改札口は以前、切符を切る駅員が当たり前に見られたが、最近は自動改札機が取って代わり無人が常識だ。登場時はビジネスの常識に反するが、時間の経過とともに顧客から支持を得て結局、新常識へと変化していくモデルがビジネスの現場で多数産み出されている。このような状態を整理、考察するため、製品・サービス、店舗、生産現場という場面を軸に設けてみる。今回は対象について人と物に焦点を当て、次回は仕組み面に注視、画期的モデルの例を挙げていく。
まず物に注目しよう。最初に挙げられるべきは、1979年にソニーから発売されたウォークマンであろう。録音機能付きが当然と考えられていたテープレコーダーを再生機能だけに特化して小型化に成功、持ち歩きを可能にし、室内が常識であった音楽鑑賞シーンを屋外に広げ、社会現象まで巻き起こした製品だった。店舗での常識破りの例はコンビニエンスストアに見られる。平均30坪ほどの売り場効率を上げるために、下から上に積み上げる展示方法が一般的な中、セブン―イレブンが開発したアイスクリームのショーケースは平置きタイプ。顧客が手に取りやすく、販売は想定以上に伸びた。生産現場での画期的商品は、パソコン等市販用途のリチウム電池を数千個組み合わせた電気自動車(EV)用電池だ。米自動車メーカーテスラ社発案によるもので、EVの動力性能と航続距離を高水準で両立させることができた。家庭用電池を「非常識」にもEVに応用したモデルである。

次は人に焦点を当てる。ABCクッキングスタジオが運営する料理教室の調理担当講師は、必ずしもプロの調理師ではない。料理を気軽に楽しもうとする受講生を多数呼び込むには、高次元の専門的料理指導までは必要ない点に着目、親しみやすさや安心感を持ってもらえるような講師を配置することで好評を博した。最後に、セル生産方式は、生産現場での人の働きに注力したものだ。従来の大量生産方式は、流れ作業の徹底による効率生産を実現するモデルであったが、セル方式は、一人または複数人が、一つの製品を全部あるいは複数工程を受け持つ。効率面ではやや劣る面はあるものの、従来方式で往々にして発生していた、やる気の喪失や集中力の欠如を防ぎ、責任感や達成感を醸成させることができ、長期的には生産性を上げることにつながった。カメラ製造大手キヤノンなどが積極的に採用して効果を上げている。人や物などの対象と、それぞれがどの場面にあるかなど、軸を設定して分析すると、将来の新常識につながる斬新な発想が芽生える可能性は高い。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 内田流ものの見方(21)
00: 00: 39 内田流ものの見方(21)
00: 00: 46 今回のトピックス
00: 01: 03 非常識の常識とは
00: 07: 13 本日の内容
00: 08: 13 モノ×製品・サービス(1)
00: 08: 20 モノ×製品・サービス(2)
00: 10: 57 【再掲】モノ×製品・サービス(1)
00: 14: 21 モノ×製品・サービス(3)
00: 16: 13 モノ×製品・サービス(4)
00: 21: 12 モノ×店(1)
00: 21: 27 モノ×店(2)
00: 24: 05 モノ×店(3)
00: 26: 29 モノ×生産(1)
00: 27: 55 モノ×生産(2)
00: 33: 36 【再掲】本日の内容
00: 33: 52 人×製品・サービス(1)
00: 38: 41 人×製品・サービス(2)
00: 43: 08 人×店(1)
00: 47: 20 人×店(2)
00: 49: 07 人×店(3)
00: 53: 30 人×生産
講師紹介: 内田 和成(うちだ かずなり)
早稲田大学ビジネススクール 教授
東京大学工学部卒。慶應義塾大学経営学修士(MBA)。日本航空株式会社を経て株式会社ボストン コンサルティング グループ シニア・ヴァイス・プレジデント、現在に至る。
ハイテク企業、情報通信サービス企業を中心に、マーケティング戦略、新規事業戦略、中長期戦略、グローバル戦略策定等のコンサルティングを数多く経験。

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  アシスタント:坂本安代

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