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中国のデジタルエコノミー > 中国のデジタルエコノミー 05

中国のシェアリングエコノミー
ゲスト:呉 培宏氏(イーランチテクノロジーズ 共同創業者)


概要:
中国のデジタルエコノミーにおいて、産業全体に最もインパクトを与えているのがシェアリングエコノミーだ。起業に積極的な国民性や電子決済による個人信用の担保、政府の失業対策が追い風となり、さまざまなビジネスが生まれている。サービスは余剰リソースの提供と資産のレンタルに大別されるが、スキルやノウハウなどソフト面のマネタイズも盛んな同国では、事業を日本に拡張するベンチャーの動きが活発になっている。今回は、呉培宏氏をゲストに招き、食を切り口にしたシェアリングビジネスの事例を紹介していく。
上海生まれの呉氏は、日本の大学院へ留学する両親に伴って7歳で来日。現日本IBMでコンサルティング業務に従事した後、中国へ戻り講師の金子氏が率いるYo-renに参加。現在はイーランチテクノロジーズを創業、日本展開に向けカスタマイズに取り組んでいる。

2014年にスタートした世界最大のミールシェアリングサービス「Huijiachifan(家に帰って食べよう)」は、オンラインで注文すれば、近隣の人が家庭料理をつくり、配達業者が家に届けてくれるサービスだ。ユーザーは都市部のホワイトカラーを中心に300万人。登録提供者は5万人。登録前にキッチン設備や味を査定、衛生面の懸念を保険で担保している。家での食事を重要視する文化や食材の安全性に対する意識の高まり、手頃な価格設定、予約から決済までスマホで完結する手軽さで同社は業績を伸ばしているが、一方で課題もある。政府はシェアリング事業を推奨しているが、現行法上は衛生局の許認可制のため、厳密には違法行為だが大筋は罰則適用せずの状況で、法整備が追い付いていない。加えて、作り手も買い手も地域固定のため、スピーディーな全国波及が見込めない。

日本での展開は、根源的なニーズはあるだろうがビジネスモデルとして考えると不安要素が多いようだ。企業理念より利益追求志向で、人件費が安く、社会的許容度がある中国に比べ、日本は起業土壌が未成熟で、コストが高く、消費者はサービスに高品質を求めトラブルを敬遠したがる。他方、レシピ登録サイトの登録数は200万件を超えているので、オンライン版「おすそ分け」サービスのような展開も考えられる。 日本におけるシェアリング事業のボトルネックは、技術革新だけで解消するのは難しいだろうが、身近にあるスキルの利用や他人への価値提供には、日々の生活をより楽しくするヒントが詰まっている。サービスは今後、多様なかたちで浸透してく可能性があるはずだ。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 中国のシェアリングエコノミー
00: 01: 23 自己紹介
00: 06: 20 中国でのシェアリングサービスは盛ん
00: 08: 57 政府の後押し
00: 12: 56 回家吃■(huijiachifan) ・・・中国(=世界)最大の食のシェアリングサービス
00: 15: 44 回家吃■の画面
00: 17: 57 【再掲】回家吃■(huijiachifan) ・・・中国(=世界)最大の食のシェアリングサービス
00: 19: 10 背景(文化的)
00: 24: 04 背景(経済的)
00: 25: 09 背景(スマホ)
00: 25: 45 回家吃■の課題
00: 31: 17 日本でのミールシェアリングのニーズ仮説
00: 35: 29 飲食のトレンドの変化
00: 36: 56 日中間の起業環境違い サプライヤー・インフラ 1.決済
00: 39: 40 日中間の起業環境違い サプライヤー・インフラ 2.個人の信用
00: 42: 49 日中間の起業環境違い サプライヤー・インフラ 3.安い労働リソース
00: 44: 54 日中間の事業の違い 創業 創業のスタイル
00: 49: 53 日中間の事業の違い 創業 投資家のスタートアップの評価
00: 50: 55 日中間の事業の違い 競合環境
00: 54: 12 日中間の事業の違い シェアリングサービスの環境
講師紹介: 金田 修(かねだ おさむ)
遊仁堂(ヨウレンドウ)CEO

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  アシスタント:渡名喜 織恵

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