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フィンテック革命で産業界が変わる > フィンテック革命で産業界が変わる 03

楽天の取り組み
ゲスト:森 正弥氏(楽天株式会社 執行役員/楽天技術研究所 代表)


概要:
2020年代に向けてAI技術はさらに加速し、ブロックチェーンとディープラーニング等のテクノロジーが世界に変革をもたらすと予想される。日本国内では、eコマースに代表される楽天が金融事業を中心に各セクションで人工知能を取り入れており、現在は小売企業から金融企業へとシフトしつつある。本講座では楽天の執行役員であり技術研究所代表も務める森正弥氏を招き、現在開発しているテクノロジー技術を説明いただく。加えて、グループ全体でAIをどう取り入れているか、フィンテック事業の動向も併せて聞く。
楽天技術研究所は、2016年、世界初ドローンデリバリーのビジネス化に成功した。ディープラーニングで画像認識技術を開発し、着陸時のセキュリティーを確保、安全な配送を実現している。また、商品認識や字幕自動翻訳にも応用が始まっており、ドラマ翻訳では世界一の精度を誇っている。楽天がAIに注力するのは、活用なしに企業は成り立たないという問題意識と、「専門家が負けていく」場面が散見されるようになったからだ。例えばプロの将棋棋士がコンピューターに破れたのは記憶に新しい。現在楽天は2億以上の商材を持つが、ネットではロングテール(少数多品目販売で全体売上を向上)現象が起きており、テールの売上が全体の9割を占めるという。日本の小売りは特産物やニッチ商品が多く、従来のマシンラーニングでは正確に分析できなかった。そこで研究所では、顧客ニーズと商品理解をディープラーニングで同時研究し、潜在顧客の抽出に成功した。さらに進んで、分析に時系列の理解を加え、個別化も含めた需要予測まで可能にしている。

テクノロジーが進化すると人は何をすべきなのか。需要予測の中で、これまで新しいビジネスや商品の枠組みを予測することがAIには不可能だった。例えば握手券付のCD販売で、一人が何枚も購入する行動は従来のデータに存在せず、予測は困難。人間が新しい枠組みを企画し、その後最適化するのがAIという役割分担を進めていると、森氏は話す。フィンテック部門では、電子マネーの楽天Edy、カード・スマホ決済、インシュテック(保険とテクノロジーの融合)の開発等に取り組んでいる。必要に応じて買収を行いながら金融事業をまとめあげ、知名度向上には楽天イーグルス球団が貢献している。「ネットは自動販売機ではない」という考えの基に、個性的なビジネスができるようAIがサポートをしていくと、森氏は言う。講師は、徹底してAIを使っている企業はまれで、小売りと金融の両方で使いこなし高度化すれば、国内フィンテックの刺激になるとの感想を述べた。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 楽天の取り組み
00: 01: 09 森正弥 プロフィール
00: 04: 56 楽天技術研究所:Rakuten Institute of Technology
00: 06: 02 株式会社自律制御システム研究所(ACSL) とドローンを開発
00: 06: 49 Deep Learning を活用したカテゴリー分類機能のリリース
00: 08: 42 Viki: Deep Learning による機械翻訳による字幕を7言語にてリリース
00: 09: 23 Accelerate Global R&D on AI
00: 10: 36 「専門家が負けていく」
00: 10: 39 「専門家が負けていく」という問題
00: 11: 30 雑談: 競馬ハッカソン
00: 12: 48 論票
00: 13: 56 大井競馬場にてアプリの検証実験(1)
00: 14: 06 大井競馬場にてアプリの検証実験(2)
00: 14: 37 大井競馬場にてアプリの検証実験(3)
00: 15: 33 「専門家が負けていく」という問題
00: 15: 39 ロングテール
00: 18: 37 資料(1)
00: 20: 03 資料(2)
00: 20: 18 2013年、スマートデバイス経由で人々はいつでもオンライン状態で、いつでもインターネットに繋がっていた。
00: 21: 44 【日本の小売の特徴】 顧客も商品もロングテール
00: 25: 46 RakutenMA - RIT オリジナル形態素解析エンジン
00: 27: 52 商品の多様化に対応すべくカタログデータの作成、ノイズの発見
00: 29: 20 商品のクラスタリング
00: 30: 08 ユーザーの隠れたニーズを掴む、多様なニーズに対応する
00: 31: 52 潜在顧客抽出
00: 37: 49 隠れたより多くのニーズを自動的に掴む
00: 39: 27 需要予測: 個別化された需要すらも予測
00: 39: 42 FinTech への応用
00: 39: 55 各種商品の売れ行きから:景気動向の予測
00: 42: 26 新しい関係へ
講師紹介: 藤田 勉(ふじた つとむ)
一橋大学大学院国際企業戦略研究科特任教授/一橋大学大学院フィンテック研究フォーラム代表/シティグループ証券株式会社顧問/シティ資本市場研究所理事長
一橋大学大学院博士課程修了,経営法博士.慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所客員研究員.慶應義塾大学「グローバル金融市場論」講師.内閣官房経済部市場動向研究会委員,経済産業省企業価値研究会委員,環境省環境金融行動原則起草委員会委員

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  アシスタント:野中 美里

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