ビジネス・ブレークスルーHOMEへ | 会社概要 | BBTサービス一覧 | サイトマップ | BBTサイトについて | お問い合わせ一覧 |

ログイン
世界史で学べ!地政学 > 世界史で学べ!地政学 06

中東の地政学


概要:
今回は中東地域を取り上げる。大小さまざまな国が、寄ると触ると紛争ばかりしている地域だと思われがちだが、19世紀まで国家は三つしかなく、混乱が始まったのはわずか100年前だ。火種は外部から持ち込まれた。同地域におけるオセロゲームは、ロシアが囲い込んだ社会主義国家群を、アメリカがイラク戦争や「アラブの春」でひっくり返すも、プレーヤーたちの意図を無視してイスラム原理主義へ暴走した。中東を出発点に世界が現在の無差別テロに巻き込まれる過程を、iPad画面を用いて分かりやすく解説していく。
19世紀、中東地域はオスマン帝国とイラン、アフガニスタンで構成されていた。20世紀前半、より住みやすい地域を求め南下政策にまい進するランドパワーのロシアと、植民地インドへの陸路ルートを狙うシーパワーの英国が当地で激突。1916年、英仏露が結託しオスマン帝国を分割するサイクス・ピコ協定を結んだ。平和裏にすみ分けていた民族や宗教を無視、定規を当てたように引かれた国境線が、こんにちまで続くカオスの元凶となる。石油の発見で地域は活気づくが、英米資本と王族が手を握って富を独占したことで国民の恨みを買い、ロシア革命で協定から失脚したロシアがたき付けたアラブ民族主義が台頭した。

1956年、スエズ運河を巡る戦争で敗れた英国が撤収。米国が後釜に触手を伸ばしてきた。国王追放で権力を握ったリビアのカダフィ、イラクのフセインなどソビエト寄り政権が林立。国有化した油田の利益を国民へ還元、宗教に拘泥しない近代国家の建設を目指すも、1970年代以降ソ連経済が傾き、諸国は後ろ盾を失う。東西冷戦で勝ちを収めた米国は、親ソ権力の転覆作戦を開始、国連の名の下フセイン排斥の湾岸戦争が勃発した。

21世紀初頭、米同時多発テロが発生、ブッシュ大統領の強弁でイラク戦争に突入。チュニジアを発端に若者が蜂起、独裁打倒の嵐がうねり、親ロ政権はほぼ根絶やしになるも、海を持つシリアを影響下に置きたいプーチン大統領はアサド政権を擁護。直接介入を避けたオバマ政権だが、支持した反アサド武装勢力の中から、コーランに基づき貧富格差の是正を掲げるイスラム原理主義のIS(イスラム国)が出現した。

米大統領のトランプは、ロシアと協力してIS一掃作戦に着手。奏功して暴挙はおおむね沈静化したが、離散したIS戦闘員は報復のテロ事件を各地で引き起こしている。中東地域に投げ込まれた花火は、いまや多方面に飛び散り、世界はますます混迷度を増している。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
0.0: 0.0: 0 中東の地政学
0.0: 1.0: 55 19世紀の中東 20世紀前半
0.0: 13.0: 5 シーア派とスンナ派
0.0: 13.0: 46 ロシアとイギリスが渇望したルート
0.0: 13.0: 58 アラブ諸国
0.0: 18.0: 8 20世紀後半
0.0: 32.0: 28 21世紀初頭
0.0: 32.0: 54 ISの支配地域
0.0: 33.0: 23 【再掲】21世紀初頭
0.0: 39.0: 57 【再掲】ISの支配地域
0.0: 45.0: 9 イラン
0.0: 47.0: 37 資料(1)
0.0: 52.0: 18 サウジアラビア
0.0: 56.0: 34 資料(2)
講師紹介: 茂木 誠(もぎ まこと)


『茂木 誠』をamazon.co.jpで検索
  アシスタント:渡名喜 織恵

Copyright(c)