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稼ぐ力のその中身 > 稼ぐ力のその中身 08

稼ぐ力のその中身 対談
ゲスト:前田裕二氏(SHOWROOM株式会社 代表取締役社長)


概要:
企業が戦略を立てる際、何を提供するかというコンセプト「商売の基」をいかに引き出せるかがポイントとなる。例えばiPod、ラインは、楽しむことや人間の本性そのものにコンセプトを集中させ、価値を与えている。経営構想力は「具体と抽象の往復運動」と説明され、日常生活を「要するにこうなったらいい」と抽象化し、「だとしたらこうする」と具体的に落とし込んでいくもの。講師は振れ幅の大きい往復運動を伴った経営者としてSHOWROOM代表の前田裕二氏に注目、本講義で「商売の基」をテーマに対談する。
SHOWROOMは、誰もがすぐに生配信や無料で視聴できる動画ストリーミングプラットフォームとして、現在、視聴者約300万人、演者約30万人が利用している。収益の特徴は「ギフティング」と呼ぶ、いわばストリートライブの「投げ銭」をネット上で再現したもので、歌手や俳優の卵たちが表現したことに、視聴者が盛り上げアイテムとして課金をするスタイルだ。事業立ち上げには、小学生時代に原体験した路上弾き語りの「具体と抽象の往復運動」があった。人々が立ち止まらない理由を探求し、「だとしたらどうする」と、抽象・具体の間を揺れ動きながらブラッシュアップ、小学生ながら吉幾三を弾き語るというアイテムを身に着け、盛り上がりポイントを獲得していった。

SHOWROOMの本質は、スナック(店舗)の「商売の基」である、人が何に対価を払うのかというポイントに重なる。接客術、歌の技量ではなく、人に共感するという共感経済であり、信頼と支え合いの連鎖が生まれる設計にしたと、前田氏は言う。利害関係がなく熱量、絆のコミュニケーションから経済価値が生まれるのは面白いが、偶発性や反経済性があるのかという講師の問いに、視聴者がルームを回遊するよう、オーディションの順位付けで仮想敵を意識させたり、横展開したときに偶発的な出会いの場を設けるといった仕組みがあると説明した。

今後はお笑いカテゴリーやバーチャルキャラクター等のコンテンツを増やしていくが、ライブでしか見られない同期性を大切にするめ、過去を振り返るアーカイブは入れないとのこと。SHOWROOM立ち上げから5年、「努力がフェアに報われる社会を創る」という理念は一貫しており、最後に「あなたのビジョンは何ですか」と問い掛けた。講師は、一つのコンセプトから事業が成り立っているのがよく分かるし、逆にここを崩すと回らなくなるだろうと総評を述べ、両氏はSHOWROOMコミュニティーを理解するため、一緒にスナックへ行くことで意気投合。詳しくは前田氏の著書『人生の勝算』を参考にされたい。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 稼ぐ力のその中身 対談
00: 01: 08 コンセプト
00: 01: 25 「できる」≠「する」
00: 01: 53 資料(1)
00: 02: 10 資料(2)
00: 02: 43 ユニクロ
00: 03: 51 普通の人間の「本性」
00: 04: 01 資料(3)
00: 04: 09 資料(4)
00: 04: 39 資料(5)
00: 04: 47 資料(6)
00: 05: 06 コンセプトは「ひとつ」
00: 05: 18 資料(7)
00: 06: 09 優れた経営者の条件
00: 06: 51 資料(8)
00: 07: 56 自己紹介
00: 09: 42 SHOWROOMについて(1)
00: 10: 27 SHOWROOMについて(2)
00: 14: 57 サービス立ち上げ以来、右肩上がりを維持
00: 15: 07 日本での動画配信アプリの順位
00: 33: 37 SRの成長背景③ 信頼と支え合いの連鎖
00: 34: 43 動画メディアの分類
00: 36: 25 SHOWROOMについて(3)
00: 57: 12 努力がフェアに報われる社会を創る
講師紹介: 楠木 建(くすのき けん)
一橋ビジネススクール 教授
専攻はイノベーションのマネジメント。新しいものを生み出す組織や戦略について研究している。とくにコンセプトを創造する組織やリーダーシップに関心をもっている。一橋大学大学院商学研究科博士課程修了(1992)。一橋大学商学部専任講師(1992)、同大学同学部およびイノベーション研究センター助教授(1996)を経て、2000年から現職。
主な著書に『Managing Industrial Knowledge』(共著・Sage 2001)、『ビジネス・アーキテクチャ』(共著・有斐閣 2001)、『知識とイノベーション』(共著・東洋経済新報社 2001)など。論文多数。

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  アシスタント:小川 りかこ

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