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BPUプロフェッショナル系 組織人事 > 組織人事ライブ161:高橋俊介

自立組織を構築する --自立組織を必要とする経営環境を理解する--
問いかけ:あなたはなぜ自立組織が必要だと思いますか?


概要:
--あなたはなぜ自立組織が必要だと思いますか?

 もの・サービスがひとと通り行き渡った現在の日本では、単にそれらを売るだけのビジネスでは永続・拡大が望めなくなっており、いかに早く、顧客に付加価値・解決策をも提案できるビジネスへの変革が企業存続の命題になる。
 変革には従来の組織構成を見直し、現実に即した組織の再構築が必要である。そのためにはピラミッド型ではなく、顧客のWhatを収集し、素早く対応して顧客満足度を高められる自立組織の構築が求められる。ここでは自立組織の基本要件とは何かを解説する。
 IT産業などのソリューションビジネスでは、商品価値に加えて使用価値も提供でき、顧客にWhatを聞くのでなく、提供する側がWhatをつくり、提案し、顧客満足感を高めることが重要である。提案するためには、商品知識に加え顧客知識も豊富に蓄積しておかなければならない。ここで上意下達に束縛されない自立組織が必要になる。
 顧客満足度経営とは、直接・間接の顧客リピートを獲得できるかどうかにかかっている。成熟したマーケットにおいて、顧客リピート率が5パーセントアップすると、そのビジネスの成長率は最低でも1.5倍、最高で3倍にまで高まるという調査結果がある。リピート率を向上させるためには創造性が求められる。このためマニュアルにすべき業務と、マニュアル化してはならない業務との見分けも重要になる。
 では、顧客満足度を高めるには、メーカーでも顧客接点に、サービス業でも社員・顧客・株主全体にシフトしたバリューチェーン醸成が必要である。また競合他社が明確に絞れない業種であれば顧客満足重視のマネジメントに変革し、意思決定重視からスピードと試行錯誤を重視する。こうしたことが自立組織に求められる要素である。
 組織をフラット化すれば自立組織に変革できるのか。それは結果であって、自立組織構築の本来の目的とはならない。自立組織実現の基本条件は、まずWhat構築能力があり、コーチング的マネジメントのできる第一線のリーダーの存在が不可欠となる。さらに、組織内でのビジョン・バリューの浸透と共感があり、スタッフが仕事へ積極的にコミットできる環境であること。顧客価値が理解でき、先行指標を提供できること。ルールを少なくしてリソース(成功事例データベースなど)を蓄積すること。これらが満たされて初めて、自立組織が有功に機能する。ただし、自立組織ができても組織品質の測定と管理を常にしておかないと、その機能は低下する危険性を持つことも考えておかなくてはならない。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 自立組織を構築する
00: 02: 48 今日の流れ
00: 04: 18 問いかけ
00: 07: 34 ソリューションビジネスへの変革
00: 23: 06 顧客満足経営への変革
00: 37: 10 他にもある自立組織のニーズ
00: 41: 23 自立組織実現の基本要件
00: 56: 35 今日のまとめ
講師紹介: 高橋 俊介(たかはし しゅんすけ)
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授
組織・人事に関する日本の権威の一人。プリンストン大学大学院工学部修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ザ・ワイアット・カンパニーに勤務後、独立。
人事を軸としたマネジメント改革の専門家として幅広い分野で活躍中。
主な著書に『自由と自己責任のマネジメント』、『自立・変革・創造のマネジメント』、『キャリアショック』、『組織改革』、『人材マネジメント論』など。

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  アシスタント:日下 千帆

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