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【HD】内田和成のビジネスマインド > 内田和成のビジネスマインド 67

内田流ものの見方(19)


概要:
本番組では、相手の眼鏡でものを見るように視点を変えることがビジネスチャンスにつながる点を解説する。大きくは、相手が見えているものと考えていることの二つに焦点を当てる。今回は前者について、ユーザー目線・立場の違い・見えないものを見える化するという三つの観点から実例を挙げる。特に製造業の場合、陥りがちな技術志向の自己満足を回避するためにも重要な考え方である。理解を深めるには、現場を訪ねて相手と会話する、製品を使ってみる、相手の世界を疑似体験するなどの行動が必要なのは言うまでもない。
ユーザー目線と口で言うのは簡単だが、徹底し切れていない例は、100円ショップで売り上げを伸ばしている「詰め替え用容器」である。シャンプーなどを使い切ったときに必要なのは中身だけという発想まではよかったが、実際の詰め替え作業の面倒さを解消するには至らなかった。JR東日本主管のSuicaが普及するにつれ、現金チャージ機が多く設置されるべき場所は改札口外の券売所ではなく、目的地に到着後に必要になる精算所付近である点が分かってきたことなどは、ユーザーに寄り添うことの困難さを物語る。

立場の違いについては、若者・シニア・社会的弱者を考える。現代の10歳代、20歳代の若者は一般にテレビ視聴時間よりスマホ経由でネットに触れている時間が多く、既存マスコミ情報より口コミやブログで影響力のある人の意見を重視する傾向があるため、従来のようなテレビCM効果が機能しなくなるかもしれない。近年は車など耐久財の所有に興味を示さず、シェアサービスをうまく利用しようとする行動が見て取れることも注目に値する。一方、シニア層からすると、まず目と耳に衰えがやってくることから東洋経済新報社の『会社四季報』のワイド版はニーズをくんだものであり、耳元でテレビ音声を聞けるワイヤレススピーカーが電機メーカーから発売されているのも同様であろう。今後は、さらなる平均寿命の伸長に伴い、老後生活の安心・安全を担保する保険分野や、次世代にうまく財産等が継承できるサービスの充実も求められる。

社会的弱者の立場からは、鉄道施設の例として、つかむ位置を低くしたつり革や、各車両間のドアの透明性を広くするなどは女性視点に立ったものだし、ホームドア設置は障害者に配慮している。見えないものを見える化してユーザーの安心感や満足感を得るようにした事例として、ドイツ車ベンツが車の前後に掲げるおなじみのマークや、公共施設のトイレで見掛ける清掃済みシールがある。ビジネス機会拡大に消費者目線の徹底は必須だ。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 内田流ものの見方(19)
00: 00: 40 内田流ものの見方(19)
00: 00: 51 今回のトピックス
00: 00: 59 本日の内容
00: 01: 34 資料
00: 05: 50 相手のメガネでものを見る(1)
00: 06: 13 相手のメガネでものを見る(2)
00: 06: 41 モノを見る眼
00: 11: 46 1.ユーザーのメガネ 事例(1)
00: 14: 35 1.ユーザーのメガネ 事例(2)-1
00: 16: 58 1.ユーザーのメガネ 事例(2)-2
00: 20: 42 2.立場の違い
00: 24: 29 A. 若者のメガネ
00: 33: 02 B. シニアのメガネ 会社四季報
00: 40: 32 B. シニアのメガネ 老後の不安
00: 47: 16 C. 弱者のメガネ事例 西武鉄道スマイルトレイン
00: 49: 10 C. 弱者のメガネ事例 錠剤の割れ目
00: 52: 46 3.見えないモノの見える化
00: 57: 37 相手のメガネをかける モノを見る眼(まとめ)
講師紹介: 内田 和成(うちだ かずなり)
早稲田大学ビジネススクール 教授
東京大学工学部卒。慶應義塾大学経営学修士(MBA)。日本航空株式会社を経て株式会社ボストン コンサルティング グループ シニア・ヴァイス・プレジデント、現在に至る。
ハイテク企業、情報通信サービス企業を中心に、マーケティング戦略、新規事業戦略、中長期戦略、グローバル戦略策定等のコンサルティングを数多く経験。

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  アシスタント:坂本安代

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