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【HD】内田和成のビジネスマインド > 内田和成のビジネスマインド 66

内田流ものの見方(18)


概要:
本番組ではベトナム視察結果を報告する。同国は年間6%以上のGDP(国内総生産)上昇率を維持、勤勉で優秀な国民性もあいまって東南アジア諸国の中でも成長株と注目されている。従来は安価で几帳面な労働力供給基地の性格が強かったが、一人当たりの所得は確実に伸長、人口も近い将来1億人に達することもあり、消費市場としても期待が広がる。タイやシンガポールなど東南アジア先進国のように、いかに国としての強みを打ち出していくかが課題であろう。汚職体質がビジネス環境に悪影響を及ぼす面も無視できない。
ベトナムの国土面積は約32万キロ平米で日本の約0・9倍。インドシナ半島東部、南シナ海沿岸を南北に細長く伸び、ベトナム戦争を経て共産主義体制が確立、首都ハノイは北部に位置する。南部地域の気候は亜熱帯地域に属し、人口は9200万人ほど、キン族が86%を占め、山岳地帯中心に50以上の少数民族が暮らす。GDPは約2千億ドル、一人当たりでは約2200ドルで、消費が本格的に立ち上がるとされる3千ドルも射程に入りつつある。

同国は先進国への製品供給基地が中心的役割だったが、経済成長に伴い、産業立国を目指し始めた。国営乳業メーカーであるビナミルク(VINAMILK)の乳製品出荷工場は、ネット販売世界最大手アマゾンの最新鋭ロボット倉庫に匹敵する設備を備えて注目の的だ。米国留学から帰国したベトナム人女性らが立ち上げたベンチャー、アイケア(iCare)は、中所得層向けに、耐久消費財を給料天引きによる無利子分割払いで購入できるユニークな仕組みを開発した。参加企業は多数に上り、大量販売を背景に低仕入価格が実現できたことが大きい。さらに提携企業に対し、従業員福祉用途に限定したキックバックを行っている点も高く評価されている。日本の流通大手イオンは5店舗のショッピングモールを展開、現地ベトナム人女性が店長を務め、若い女性中心に広く集客を伸ばしている。

可処分所得が年々上昇、小売額も10%近く伸長するが、約7割の来店客は物販ではなく飲食中心であり、涼む場所としての利用も多い。自動車の渋滞に悩まされる同国で重宝されるのはスマホで手配できるバイクタクシーで、ベンチャーのGrabがシェアを伸ばしている。ビジネス環境においては汚職体質がいまだに抜けきらず、日米欧企業は二の足を踏む場面もあり、その間隙を中国や韓国が埋めているのも現実で、元来親日的な国民が韓流文化に向かいがちになる背景となっている。今後は、アジアのハブ化政策を進めるシンガポールや自動車生産拠点を確立したタイのように、競争優位の分野をいかに構築するかが同国の課題だ。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 内田流ものの見方(18)
00: 00: 39 内田和成のビジネスマインド 内田流ものの見方(18)
00: 01: 00 今回のトピックス
00: 01: 52 本日の内容(ベトナムとは)
00: 03: 10 どこにあるの?
00: 05: 27 ベトナム社会主義共和国2016
00: 08: 40 ベトナムとは
00: 12: 47 本日の内容(企業訪問)
00: 12: 50 企業訪問
00: 12: 58 国営乳業メーカー VINAMILK
00: 18: 31 キユーピー工場訪問
00: 19: 46 イオンショッピングモール訪問
00: 26: 59 イオンショッピングモール訪問(続き)
00: 28: 34 マネジメントの現地化
00: 34: 49 ベンチャー企業 iCare社
00: 44: 16 教え子がベトナムでIT企業を設立・経営
00: 47: 27 本日の内容(生活)
00: 47: 40 ホーチミンの街並み
00: 48: 55 ホーチミンの街並み(2)
00: 50: 29 シェアリングエコノミー
00: 53: 54 現地SIMカード
00: 56: 19 ベトナム現地視察 まとめ
講師紹介: 内田 和成(うちだ かずなり)
早稲田大学ビジネススクール 教授
東京大学工学部卒。慶應義塾大学経営学修士(MBA)。日本航空株式会社を経て株式会社ボストン コンサルティング グループ シニア・ヴァイス・プレジデント、現在に至る。
ハイテク企業、情報通信サービス企業を中心に、マーケティング戦略、新規事業戦略、中長期戦略、グローバル戦略策定等のコンサルティングを数多く経験。

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  アシスタント:坂本安代

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