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【HD】内田和成のビジネスマインド > 内田和成のビジネスマインド 65

内田流ものの見方(17)
アフリカ現地視察(後編)


概要:
講師の内田氏によるアフリカ視察編の後半は、ルワンダに続きケニアについて解説する。ケニアは日本の1・5倍ほどの国土面積を有するが、国内資源が少なく、農業が盛んな国である。輸出品も農産品が多く、コーヒーなどがよく知られるが、輸入品は石油などの資源だけでなく、工業化が未発達のため機械などの製品類も多く、現状は大幅な輸入超過となっている。スマホ等携帯電話の普及率は高く、個人間金融決裁は進むが、国内産業をいかに活性化して雇用を創出し、輸出品を増やして経済成長を実現していくかが課題である。
ケニアはアフリカ中東部の赤道直下に位置し、人口は約4700万人、首都はナイロビで、旧宗主国はイギリス。インド人に間接統治を任せていた関係で、特にビジネス関連の人材にはインド人が多いが多民族国家でもある。公用語は英語とスワヒリ語。GDP(国内総生産)は約630億ドル(約7兆円)、一人当たりGDPは1434ドルであり、前回紹介したルワンダと比べると人口は約4倍、GDPは7・6倍の規模になっている。

農業に関しては、ある程度の規模を維持しており、コーヒー・紅茶などの生産品は輸出が盛んで、近年は切り花などの新分野も伸びつつある。半面、資源の産出量が少なく、輸入品のトップは石油となっている。工業化に必要なインフラは未整備の分野も多く、特にケニア最大港モンバサとナイロビ間の約500キロメートルを結ぶ交通網は貧弱な道路と旧式鉄道しかなく、輸送上の大きな課題だ。特筆すべきは、ケニア企業サファリコム提供のモバイル決裁システム、M-PESA(エムペサ)である。銀行口座やクレジットカードの普及率が低い中、簡単操作で個人間のお金の決済を可能にしたことで、携帯電話は90%超まで普及が進み、他のアフリカ諸国にも広がっている。度重なる大規模テロ発生の影響で、警備や警察関係の仕事が多く、同国雇用の相当部分を担っていると思われる。

同国に進出している日本企業の一つ、ロート製薬の現地リーダーとして日本人女性が赴任、美白成分が人気を集める化粧品の販売ルート拡大に奔走する毎日だ。また、同国版コンビニエンスストアをチェーン展開するケニア企業の責任者としても日本人女性が活躍、ケニアでは珍しい定価販売の定着とPOS(販売時点情報管理)の導入により効率店舗運営を進める。ケニアでは日本の中古車が人気で、トヨタの現地ディーラーの社員にはトヨタ流「カイゼン」の仕組みが浸透した。インド人が経済活動の中心をなしており、今後はIT企業振興も注目されよう。経済発展が進めば一定人口規模がある同国は市場としても有望である。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 内田流ものの見方(17)
00: 00: 39 内田流ものの見方(17)
00: 00: 57 今回のトピックス
00: 00: 59 本日の内容
00: 01: 09 どこにあるの?
00: 01: 51 ケニアとルワンダ
00: 03: 27 ケニア
00: 03: 40 どんな国か? 政策は?
00: 06: 14 ケニアの産業
00: 08: 26 ケニアの印象
00: 13: 56 ナイロビ
00: 16: 31 ロート製薬
00: 22: 07 Africa Scan:Blue Spoon Kiosk
00: 26: 16 SevenSeas Technologies
00: 28: 53 M-PESA
00: 37: 32 Uber体験
00: 42: 18 ケニアトヨタ 中古車販売
00: 43: 55 ケニアトヨタ 教育
00: 46: 25 バス工場
00: 48: 25 ケニアでのビジネス
00: 52: 04 番外編 サファリツアー
00: 53: 32 資料(1)
00: 54: 26 ホテル : Olare Mara Kempinski Masai Mara
00: 55: 04 資料(2)
00: 55: 34 資料(3)
00: 57: 04 アフリカ現地視察 まとめ
講師紹介: 内田 和成(うちだ かずなり)
早稲田大学ビジネススクール 教授
東京大学工学部卒。慶應義塾大学経営学修士(MBA)。日本航空株式会社を経て株式会社ボストン コンサルティング グループ シニア・ヴァイス・プレジデント、現在に至る。
ハイテク企業、情報通信サービス企業を中心に、マーケティング戦略、新規事業戦略、中長期戦略、グローバル戦略策定等のコンサルティングを数多く経験。

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  アシスタント:坂本安代

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