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【HD】内田和成のビジネスマインド > 内田和成のビジネスマインド 63

内田流ものの見方(16)


概要:
講師の内田氏がアフリカのルワンダとケニアを訪問、2回に分けて現地状況を報告する。民族同士の争いが虐殺事件にまで行き着いたルワンダは、良きリーダーの下で抗争は収束、経済成長路線を歩み始めた。同国の国土面積は日本の四国の約1・4倍でだが資源も少なく、農耕規模は現時点では自給自足レベルということから、ICT(情報通信技術)立国づくりを中心に農業振興も目指す。教育投資も積極的に進める真面目な国民性ではあるが、政策推進の基礎となる電気・通信設備や道路など産業インフラ整備も加速する必要がある。
ルワンダはアフリカ中央地域のコンゴ東部に隣接、タンザニアやウガンダとも国境を接し、ビクトリア湖にも近い内陸国で、首都はキガリ。同国のGDP(国内総生産)は83億ドル(2015年)、全人口1210万人で割った一人当たりGDPは732ドルであり、消費購買力が伸びる区切りの一つである千ドルには届いていない。国土が狭いために人口密度は日本の1・3倍にもなる。

植民地時代はベルギーが宗主国であったため、現地言語であるルワンダ語のほかはフランス語が普及したが、後に英語も公用語として加えられている。ベルギーが少数民族のツチ族を利用し、多数派のフツ族を支配する植民地統治体制を敷いたことが民族間の対立構造を招いた一因ともされる。
1994年4月からわずか100日ほどで、少なくとも50万人から、一説には100万人ものツチ族およびフツ族穏健派がフツ族強硬派によって虐殺された惨劇の報は世界を駆け巡った。結局、ツチ族出身のポール・カガメ氏率いるルワンダ愛国戦線(RFP)が国土を勢力範囲に収めることになった。同氏は世界の政治・経済を学んだ先見性あるリーダーであり、民族間の融和の徹底を推し進め、農業振興を図ると同時にICTを充実させて国の成長を実現していく政策を主導、2000年ごろから成長軌道に乗り始めた。現在は最貧国から脱出しつつあり、人々の目の輝きも戻ってきた。

ただ、問題は山積する。ICT立国を進めるために最低限必要なモバイル通信施設等整備もまだ緒に就いたばかりだ。道路は舗装率が低く、住宅環境も整えていかなければ生活レベルの向上は望めない。ケニアナッツカンパニーを設立した佐藤芳之氏とAAIC椿進氏がルワンダ・ナッツカンパニーを立ち上げ、社長に起業家の原田桃子氏が就任、40ヘクタールもの農地に約300人を雇用してマカデミアナッツの栽培・加工事業を展開し始めた。ルワンダ農業の発展に資することを期待したい。平均高度の高い同国は気候にも恵まれ、教育熱心な国民性であるが、一部外資流入で不動産バブルの動きもあるので注意したい。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
0.0: 0.0: 0 内田流ものの見方(16)
0.0: 0.0: 39 内田流ものの見方(16)
0.0: 1.0: 0 今回のトピックス
0.0: 1.0: 4 本日の内容
0.0: 1.0: 26 どこにあるの?
0.0: 3.0: 7 ルワンダとケニア
0.0: 6.0: 53 ルワンダ
0.0: 7.0: 15 どんな国か?
0.0: 9.0: 46 資料(1)
0.0: 12.0: 29 資料(2)
0.0: 13.0: 40 ルワンダ虐殺(ジェノサイド)
0.0: 18.0: 20 ホテル・ミルコリンズ
0.0: 21.0: 51 ルワンダの産業
0.0: 24.0: 20 政策は?
0.0: 27.0: 21 資料(3)
0.0: 29.0: 55 【再掲】政策は?
0.0: 33.0: 21 ルワンダ・ナッツカンパニー
0.0: 35.0: 46 【再掲】資料(3)
0.0: 43.0: 1 資料(4)
0.0: 44.0: 54 資料(5)
0.0: 45.0: 41 資料(6)
0.0: 49.0: 11 資料(7)
0.0: 52.0: 13 ルワンダの印象
0.0: 57.0: 31 資料(8)
講師紹介: 内田 和成(うちだ かずなり)
早稲田大学ビジネススクール 教授
東京大学工学部卒。慶應義塾大学経営学修士(MBA)。日本航空株式会社を経て株式会社ボストン コンサルティング グループ シニア・ヴァイス・プレジデント、現在に至る。
ハイテク企業、情報通信サービス企業を中心に、マーケティング戦略、新規事業戦略、中長期戦略、グローバル戦略策定等のコンサルティングを数多く経験。

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  アシスタント:坂本 安代

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