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【HD】内田和成のビジネスマインド > 内田和成のビジネスマインド 57

内田流ものの見方(12)


概要:
今回は、訪日外国人の日本での行動動向から考察してみる。外国人に日本を紹介する場合、私たちはどうしても歴史や伝統的な建物・遺構、自然の情景や和食文化などをまず思い浮かべる。初めて日本を訪れる外国人が多かった時代ではそれでも喜ばれたが、リピート客が増えるにつれ、日本人が思いも寄らないものに興味を抱く外国人が増えてきた。彼らの琴線に何が触れたのか。思い込みを排除して、問題意識を持って観察すると、現象の一般化も可能になり、そこに新たなビジネスチャンスを見いだすことにもつながってくる。
日本においてクルーズ船発着回数が最も多いのは博多港であることは、あまり知られていない。韓国や中国からの観光客が多いが、横浜港でも神戸港でもないのはなぜか。博多港は両国から距離的に近いことも大きいが、船便なので渡航運賃が安い上に、宿泊施設を確保する必要もない気軽さ・安心感・値頃感がある。都市規模としては日本有数の福岡市で買い物や観光を終えてから、次の韓国や台湾の景勝地などへ就寝中に移動できるメリットもある。日本人にとってのクルーズ船のイメージからは想像もできない活用方法であろう。
日本は年間2千万人超の訪日外国人観光客を迎えるに至り、外国人の行動もお決まりパターンではなく、多様になっている。観光地も東京・京都・大阪等の代表的な都市だけでなく、例えば、大阪の中では庶民的な活力に満ちた「ミナミ」地区が注目の的だ。関西名物のお好み焼きやたこ焼きを堪能する外国人も目立つ。日本食の定番である、すし、天ぷら、刺身などだけでなく、ラーメンやカレーライスなど外国由来だが日本で独自に発達して日本でしか食せないものにも人気が集まる。最近では自分が探し出した店のメニューをSNS投稿する場面も散見される。見る・食べるのみならず、積極的に行動する外国人も多い。
夏の北海道では大陸的雰囲気を醸す直線状道路のドライブを楽しみ、愛媛県と広島県を結ぶ「しまなみ海道」に併設されたサイクリングロードには年間13万人もの外国人が訪れ、海を見下ろす絶景を楽しむ外国人が引きも切らない。日本人には、にわかに理解し難い例も増えてきた。東京・渋谷のスクランブル交差点を喜々として渡り、ウサギが多数繁殖した瀬戸内海の小島・大久野島に足を運ぶ。定番コースも重要ではあるが、一方で、外国人は日常の日本人の生活文化に触れたがっており、逆にそれは非日常体験であることに気付きたい。
思い込みから脱し、現象からできるだけ一般化してみる。そこに自身の中にある体験と照らし合わせると新たなビジネスチャンスの芽を見つけられるだろう。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
0.0: 0.0: 0 内田和成のビジネスマインド 内田流ものの見方(12)
0.0: 0.0: 43 今回のトピックス
0.0: 1.0: 10 本日の内容
0.0: 1.0: 33 クイズ
0.0: 10.0: 25 Peach Aviation
0.0: 14.0: 16 人気スポット
0.0: 25.0: 27 食べ物
0.0: 31.0: 37 アクティビティー(1)
0.0: 41.0: 2 アクティビティー(2)
0.0: 43.0: 0 理解できない行動
0.0: 50.0: 34 外国人から見た日本の良さ(仮説)(1)
0.0: 51.0: 7 外国人から見た日本の良さ(仮説)(2)
0.0: 51.0: 25 外国人から見た日本の良さ(仮説)(3)
0.0: 51.0: 59 外国人から見た日本の良さ(仮説)(4)
0.0: 52.0: 37 絵で表すと
0.0: 55.0: 12 訪日外国人から学ぶ まとめ
講師紹介: 内田 和成(うちだ かずなり)
早稲田大学ビジネススクール 教授
東京大学工学部卒。慶應義塾大学経営学修士(MBA)。日本航空株式会社を経て株式会社ボストン コンサルティング グループ シニア・ヴァイス・プレジデント、現在に至る。
ハイテク企業、情報通信サービス企業を中心に、マーケティング戦略、新規事業戦略、中長期戦略、グローバル戦略策定等のコンサルティングを数多く経験。

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  アシスタント:坂本 安代

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