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スタートアップ大国イスラエルの活用法 > スタートアップ大国イスラエルの活用法 03

イスラエルのスタートアップエコシステム(2)
ゲスト:加藤清司氏(株式会社イスラテック代表取締役)


概要:
状勢不穏なアラブ諸国に囲まれ、迫害の歴史を忘れぬユダヤ人が大勢を占める中東の小国イスラエル。生き急ぎにも似たナショナリズムと優秀民族のブランディングが一体化した同国は、世界の大手IT企業などによるスタートアップの買収が盛んなことで昨今注目を浴びている。狭い国土ながら当地が起業大国と呼ばれる理由を探っていく当シリーズ、第3回目はスタートアップのエコシステム(連携構造)を資本の流れに焦点を当てて考察していく。ゲストには、前回に引き続き株式会社イスラテック代表取締役の加藤氏を迎える。
スタートアップエコシステムの要は、投下したお金が拠出した側に高い確率で還流する点にある。斬新なスタートアップに目を付けた企業は潤沢に資金を出資し、税制を整備した政府も助成金で支援する。技術開発が伸長したのち、企業は投資した事業を多額で買収し製品化やサービスの展開を図る。買われた起業家は、利益を元に新たなビジネスモデルを立ち上げる。政府は買収額の2割方ともいわれる税収で、学校や兵役の教育を通して高度技術を身に付けた起業家予備軍を育成できる。個人や企業単体ではなく、国を挙げて資本を循環させ起業文化を推進していることがイスラエルの大きな強みとなっている。
イスラテックの調査によれば、同国のスタートアップは年間100件ほどが買収される。2010年から3年間の投資額リターン率を見ると、米シリコンバレーの0・88倍に対して1・3倍を誇る。買われやすい理由には、国内ニーズではなく世界市場に目が向いたつくり手の理論優先で研究開発が進むことや、イノベーティブなアイデアを裏打ちする特許を数多く持つこと、さらには設立当初から譲渡を前提に急成長し、買収までの期間が短いことが挙げられる。高リターンの背景は、成功した起業家たちが投資家も兼ねるコミュニティーが形成され、情報が得やすくノウハウの蓄積で成功確率が上がってくると推測される。 投資やM&Aに対して、日本企業は慎重を期し必勝態勢で臨みがちだが、グローバル展開する企業にとってはショッピング感覚に近い。買っても結局着ない服があるように、ビジネスに結び付かない失敗は折り込み済みで、大化けする鉱脈を探っている。
起業を奨励する商文化を持ち、短期で回転する買収市場があり、高い教育を受けた人々による意志決定スピードが速いイスラエルは、資金が効果的に流動するエコシステムを構築することで、有望なスタートアップが次々に生まれてくる土壌を形成している。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
0.0: 0.0: 0 イスラエルのスタートアップエコシステム(2)
0.0: 1.0: 1 イスラエルのスタートアップエコシステム(2)(資本編)
0.0: 1.0: 24 エコシステム(資本)
0.0: 2.0: 38 スタートアップエコシステムの特徴(資本)
0.0: 4.0: 36 増える海外からの投資(2015年は80%越え)
0.0: 6.0: 14 ベンチャー投資における欧州各国との比較
0.0: 7.0: 20 人口一人当たりベンチャー投資額
0.0: 8.0: 39 投資した金額が戻ってくる実績(重要)
0.0: 11.0: 27 2015出口(Exits)
0.0: 16.0: 38 起業家 兼 投資家
0.0: 19.0: 51 イスラエルのエンジェルの特徴
0.0: 24.0: 54 グローバル企業の役割
0.0: 26.0: 51 グローバル企業の資本供給 250社以上
0.0: 28.0: 22 グローバル企業は、買い手でもある
0.0: 33.0: 37 最近は日本企業も買収、投資を
0.0: 40.0: 43 イスラエルのスタートアップが、海外企業から買収されやすい理由
0.0: 47.0: 59 EXIT期間の短縮がもたらす効果
0.0: 49.0: 51 スタートアップエコシステム(資本)
0.0: 51.0: 56 スタートアップエコシステム(人材)
0.0: 53.0: 49 スタートアップが次々生まれるポイント
0.0: 57.0: 4 エコシステム(第2,3回 まとめ)
講師紹介: 榊原 健太郎(さかきばら けんたろう)


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  アシスタント:袰川 有希 

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