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> マーケティングライブ133:谷口正和

インサイド・トレンド
問いかけ:近所にあればいいと思う施設は?


概要:

--近所にあればいいと思う施設は?

「インサイド・トレンド」とは、自分の中身を問いただし自分が何をしたいのかを見つめ 直すきっかけ作りをマーケットとして捉えることです。2001年9月11日のアメリカのテロ 事件に代表されるように、マーケットは不透明で先行きが見えない状況です。心理的な面 でマーケティングを捉える必要があります。こう暗い話が多いと自己防衛能力が発揮され、 自分の内面を満たすように消費が向かっていきます。不安を取り除くために安全の内側へ と意識が向かいます。

今回は「近所にあればいいと思う施設は?」という問いかけに3つ の事例を柱に答えていきます。

●事例1:ファミレス型へ進化する 大手居酒屋『つぼ八』次の一手

事例の1つ目は居酒屋の代名詞「つぼ八」です。今、つぼ八では、郊外型店舗を増やし ており、名前も「楽食ダイニングつぼ八」としてファミレス型へ進化しています。
メニュ ーを豊富にして、色の基調もこれまでの赤から青に変え、好きなものをちょっとずつ食べ られるということで家族が気軽に来店できるお店としてお客様の評価も上々です。

郊外の 店舗にお客様が増えるということは、家に近づいて家族みんなで食事をすることで親密な ところに戻る「家族回帰」の表れです。

●事例2:野外プールで鯉泳ぐ 品川区民公園の『つり堀』

 事例の2つ目は品川区民公園の「つり堀」です。夏場しか稼動しないプールの有効利用 として消去法で残ったものが意外な反応を示しています。つり堀は低予算で実現可能であ り、プールへの負荷がかかりません。当初の予想を大幅に越える来場者に区の担当者も嬉 しい悲鳴です。来場者も家族コミュニケーションの場所として楽しんでいます。

知恵をか け、センスをかけ、コストをかけない。これが「近所の発想」です。夏場しか使えないも のをフォーシーズンプログラムとして活用する。品川区民公園のつり堀は「近所の発想」 の成功例です。

●事例3:満員御礼 豪華ホテルの下町風イベント『爆笑しながわ寄席』

 事例の3つ目は品川プリンスホテルの「爆笑しながわ寄席」です。通常のディナーショ ーの概念を覆し、ディナーの後に全員で宴会場に移動し、有名な芸人さんによる寄席が行 われます。値段も一人15,000円と通常のディナーショーよりも大幅に低く設定されていま す。気軽に楽しめると評判で、1ヶ月前から予約でいっぱいになることもあるそうです。近 所の人が集まる場をホテルが提供しているのです。

こうなるとホテルの今後は、泊まって 食べる所から、よりエンターテイメント性をもち、お客様に楽しんでいただく施設へと進 化していくでしょう。

★まとめ:「ご近所楽園(ご近所こそ楽園である。)」

 事例3つから見てわかる通り、消費者は自分や地元などのホームグランドへの回帰が進 んでいます。「ご近所こそ楽園」なのです。今こそ日本や地元を見つめ直すいい機会なので はないでしょうか。

講師紹介: 谷口 正和(たにぐちまさかず)
株式会社ジャパンライフデザインシステムズ代表取締役社長
武蔵野美術大学造形学部産業デザイン科卒業。コンセプトプロデュースから経営コンサルテーションまで幅広く活躍。 「CSミサワホームの挑戦」「遊び力をつける」などの多数の著書がある。 

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  アシスタント:岡真奈美

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