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【HD】マーケティングライブ > マーケティングライブ 236

電子書籍サービスの「今まで」と「これから」
ゲスト:橋場一郎氏(株式会社ブックウォーカー 常務取締役 サービス開発部長)


概要:
日本の伝統文化である和食や歌舞伎などは海外でも人気であるが、近年はアニメやマンガなどのポップカルチャーも若い世代を中心に海外で人気を集めている。しかし日本には有力なコンテンツが多いにも関わらず、海外展開は遅れていて、海外のファンに届けられていない状況である。アニメやマンガなどに特徴のある電子書籍サービスを展開している株式会社ブックウォーカーの橋場一郎常務・開発部長に電子書籍の現状やその取り組みについて聞く。
株式会社ブックウォーカーは、総合電子書籍サービスを展開し、急成長しているカドカワグループの企業である。カドカワグループの書籍などのコンテンツをkindleやkoboなどの電子書籍ストアに取り次ぎすると同時に、自社直営の電子書籍ストアであるBOOK・WALKERに配信している。またNTTドコモと協業で定額電子雑誌サービス「dマガジン」を運営している。

電子書籍とは紙の書籍をそのまま電子化したものである。1988年、電子辞書の時代から電子書籍は存在したが、展開が本格化したのは、2012年にkindle日本版がスタートした頃からである。現在は、海外IT系、メーカー系、印刷会社系、キャリア系など様々なサービスが存在する。

日本の紙の書籍市場は、1996年の2.6兆円をピークに縮小し、現在は1.4兆円程度である。特に雑誌の落ち込みが著しい。その分、電子書籍が急速に伸びており、紙の書籍と併せると、書籍そのものは実は右肩上がりである。 ただし電子書籍は伸びているものの金額はまだ小さい。電子書籍には、かさばらない、いつでも買える・読める、価格が柔軟であるなどのメリットがあるが、読後感が少ない、自分のモノという安心感が少ない、新しい本に出会いにくいなどのデメリットもある。これらデメリットをいかに克服していくのかが今後の課題である。

BOOK・WALKERはアニメやマンガコンテンツが充実しており、若い年代の男性が主な購読者層である。ターゲットが明確であり、海外展開にも積極的である。本棚連携サービスや全文検索機能、読書ノートによるパーソナライズ化などIT技術的な機能・サービスを充実させながら、個人出版サービスや音源の付加などデジタル化ならではのサービスに取り組んでいる。またソーシャルメディアを活用したマーケティングにも取り組んでおり、海外展開に際しては、著名Youtuberを活用している。

急速に伸びている電子書籍であるが、まだ多くの日本人が使用しているとはいえない。逆にいうと、伸びしろが大きく、これからも拡大できるビジネスである。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 電子書籍サービスの「今まで」と「これから」
00: 02: 38 自己紹介
00: 03: 55 子会社・グループ会社・サービス関係図
00: 06: 54 株式会社ブックウォーカー 会社概要
00: 08: 22 株式会社ブックウォーカーの役割 図解
00: 09: 58 dマガジン サービス概要
00: 12: 54 そもそも電子書籍とは?
00: 13: 58 電子書籍の歴史
00: 17: 02 スマートデバイスによる電子書籍サービスの代表プレイヤー
00: 19: 07 日本の紙の書籍の市場の推移
00: 19: 59 日本の紙の書籍の市場の推移
00: 20: 39 日本の電子書籍市場の推移
00: 21: 27 紙書籍+電子書籍の市場の推移
00: 22: 40 紙書籍+電子書籍の市場の推移
00: 24: 52 ユーザの利用ハードルがとにかく高い!
00: 26: 57 紙書籍と比較した電子書籍のメリット・デメリット
00: 29: 44 電子書籍サービスの今後の課題
00: 32: 22 BOOK☆WALKER サービス概要
00: 35: 36 会員属性
00: 37: 35 BOOK☆WALKERの取り組み
00: 39: 31 本棚連携サービス
00: 40: 52 本の中身の全文検索機能の展開
00: 43: 51 読書ノートによるパーソナライズ化
00: 45: 51 個人出版サービスの展開
00: 47: 58 BOOK☆WALKERだけで読める書き下ろしショートストーリー
00: 48: 46 ドラマCD音源付き特装版
00: 49: 54 オリジナルイラストを使ったカバーからグッズの連続展開
00: 51: 35 その他 特典いろいろ
00: 54: 19 ソーシャルメディア展開
00: 56: 03 YouTuberによるサービス認知度およびファンの獲得
講師紹介: 本間 充(ほんま みつる)
アウトブレイン ジャパン株式会社 顧問
アビームコンサルティング 顧問
事業構想大学院大学 客員教授

大手消費財メーカにおいて、デジタル・マーケティングのグループをリード。
日本の広告主として最初のWebコンテンツ管理システムの導入や、Webサーバーの完全Amazon移行などのプロジェクトを遂行する一方、日本アドバタイザーズ協会・Web広告研究会代表幹事など、社外の活動も行い、日本のデジタル・マーケティングの推進をサポートしている。

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  アシスタント:田中 美穂

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