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ブロックチェーンの虚像と実像
ゲスト:斉藤賢爾氏(慶應義塾大学 SFC研究所 上席所員)


概要:
最近、スイカやETCなどのデジタル通貨が増えてきて、実生活の利便性が向上している。このままキャッシュやものを持たずに生活できる社会の実現に向けて技術が進展していくだろうが、さらに技術が進めば、サイバー空間が実生活を補完するのではなく、サイバー空間に合わせて実生活を組み立てるような社会が実現していくと考えられる。そんな新たな社会システムに向かう状況をPtoPシステムやビットコイン研究の第一人者である斉藤賢爾氏に聞く。
ブロックチェーンとは、取引の連鎖であり、状態の変化の記録である。ビットコイン発案者であるサトシ・ナカモトは「自分が持っているお金をいつでも自分の好きに送金することを誰にも止めさせない」ことを目指したが、そのために考案されたのが、PtoPの取引に中央銀行を介在させるのではなく、群衆が発行する新聞に取引の証拠を載せるような仕組みである。それがブロックチェーンであり、群衆による群衆のための「公告媒体」といったものである。
ブロックチェーンの基礎技術は、暗号学的ハッシュ関数とデジタル署名である。これにより取引が改ざんされたものでないことを証明する。
ビットコインブロックチェーンは、過去10分ほどの取引データをブロックに格納し、マイニングを行う。成功したらネットワーク内にブロードキャストする。そのブロックが順々につながっていく仕組みである。ブロックチェーンは、アプリケーションロジック(入出金関係のルール)、コンセンサス機構(確率的に困難なチェーンを延ばした方を生かす)、分散タイムスタンプ(順序付け)、レジャー構造(デジタル署名と公開鍵証明の外部化)で構成される。ただしブロックの連鎖は想定していたほど強固な構造ではなく、現状、不安が残る。
今後、ブロックチェーンの技術は、金融や企業の諸活動などに応用することが予想されているが、現状は通貨の送金やデジタル署名、ネームサービスなどへの応用に止まる。しかし地球規模のOSが実現できれば、近い未来には、人間の経済と地球上の資源全体を包括するようなシステムが出来上がるだろう。このような基盤づくりとブロックチェーンは無関係ではない。
未だ不完全なブロックチェーンの技術であるが、それが可能とされる世界にはインパクトがある。課題の解決と課題が解決されたことを前提とする応用の探求を同時に進める必要があり、そのための人の育成が必要である。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 ブロックチェーンの虚像と実像
00: 04: 06 かんたんな自己紹介
00: 07: 13 1.ブロックチェーンとは何か
00: 09: 12 ブロックチェーンとは?
00: 11: 18 なぜ新聞なのか?
00: 14: 38 2.基礎技術
00: 14: 45 暗号学的ハッシュ関数
00: 17: 12 デジタル署名
00: 20: 22 3.ビットコインブロックチェーンの技術
00: 20: 29 ブロックチェーンの概要(ビットコインの場合)
00: 28: 33 ブロックチェーンを理解する
00: 31: 37 Proof of Workとは?
00: 33: 17 マイニング(ビットコインの場合)
00: 34: 05 ターゲットの調整(ビットコインの場合)
00: 35: 25 POWによる保護
00: 37: 38 2016年1月以前の2年間のハッシュレートの推移
00: 40: 32 現実 vs. ブロックチェーン
00: 43: 17 4.応用と未来像
00: 43: 20 取り沙汰される応用(Hyperledgerでの整理)
00: 46: 24 現在までの実際の応用
00: 47: 20 ところで、人類史に残る会社とは?
00: 47: 25 人類史に残る会社とは?
00: 48: 58 DAO(一般名詞)
00: 49: 37 地球規模OS(2007)
00: 50: 29 基盤としての地球規模OS
00: 51: 29 イーサリアム(Ethereum)
00: 52: 28 The DAO事件(露見したガバナンスの課題)
00: 55: 00 5.まとめと課題
00: 55: 04 まとめに向けて-解きたい問題
00: 56: 08 まとめ-技術的な課題の整理
講師紹介: 江崎 浩(えさき ひろし)


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  アシスタント:福山 知沙

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