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大成長時代へ漕ぎ出せ 2016 > 大成長時代へ漕ぎ出せ -2016- 04

日本のスイーツをアジアへ、世界へ
ゲスト:荒島由也氏(STAR KITCHEN 代表)


概要:
STAR KITCHENは、2013年、日本人起業家である荒島由也氏が30歳のときにベトナムで創業したクッキングスタジオである。コンセプトは「Make Your Life Sparkling」。日本食を通して「キラキラ」輝く時間を提供するという意味を込め、スイーツづくりを中心に教えている。
本番組では、実際にホーチミンのスタジオに出向き、現地での起業に至った過程や思い、将来へのビジョンなどを荒島氏に伺った。
荒島氏は1983年生まれ。16歳で米国に短期留学して以来、海外に強い関心を持つようになった。慶應義塾大学在学中はソーシャルビジネスを専攻。バングラデシュのマイクロファイナンス(貧困層向けの小規模金融)に関わるNGOで半年間インターンを経験したことが原体験となる。
卒業後、経営コンサルティング会社に入社するが、コンサルタントとして人を動かしていくことにジレンマを感じ、5年で退職。成長著しい東南アジアでのビジネスを検討する中で、直感的にベトナムを選んだ。現地でリサーチすると、趣味や娯楽としては、カフェで過ごしたり、ヨガをしたりするぐらいしかないことに気付く。自身は料理の経験もなかったが、日本のスイーツを教えるクッキングスタジオという、先行する競合がいない市場で進出することを決意。Facebook上で告知した試食会や、半額の体験レッスンには2週間で200人ほど集まった。満を持して通常レッスンをオープンしたが、ほとんど申し込みがない。ターゲティング方法を見直し、参加者同士が交流できるお茶の時間を設けたり、紹介制度でインセンティブを与えたりするなど、地道な努力を積み重ね、軌道に乗せた。
当初ターゲットとしていた外資系企業に勤める若い女性に加え、サロン代わりに訪れる裕福な専業主婦もいる。客層の要望に、どこまで訴求できるかがポイントだ。開業時3人だったスタッフも15人に増えた。講座のメニューは、菓子・パン・弁当・すし等。抹茶や桜など日本ならではの素材を使った菓子は、特に人気が高い。紙媒体での広告は打たないが、Facebookのみで集客できているのは、スマートフォン普及率の高さを裏付けしている。現地ファミリーマート等でも自家製ケーキを販売、自社カフェもオープンした。今夏、ホーチミンにオープン予定の高島屋にも出店する。将来的には、シンガポールや台湾への進出も見据える。日本の常識がそのまま通じない海外で、人任せにせず、試行錯誤しながら問題を一つ一つクリアしていく姿勢や取り組みを参考にしていただきたい。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 日本のスイーツをアジアへ、世界へ
00: 00: 56 Profile
00: 50: 26 ABOUT US
講師紹介: 椿 進(つばきすすむ)
Asia Africa Investment and Consulting(AAIC) 代表取締役/ファウンダー
ビジネスブレークスルー大学、 ビジネスブレークスルー大学大学院 経営学研究科経営管理専攻(MBA) 教授

ボストンコンサルティンググループ(BCG)、パートナー・マネージングダイレクターとして、ハイテク、情報通信、インターネット、メディア・コンテンツ分野において、事業戦略、M&A戦略、新事業立ち上げ、グローバリゼーション等の プロジェクトを実施。95年-96年にはサンフランシスコオフィス勤務。 大手通信会社、大手携帯電話会社、大手電機メーカー、大手ハイテク部材企業、大手ゲーム会社、大手テレビ局、IT・ネット企業、 消費財企業などのコンサルティングを15年にわたって経験。
2006年より上場会社代表取締役に就任。
(株)タカラトミー、(株)竜の子プロダクション、(株)アトラス などの社外取締役を歴任。
2008年に現アジア・アフリカ・インベストメント&コンサルティング(AAIC)社を創業。
代表取締役社長/代表パートナー就任。
中国・東南アジア・インド・中東・アフリカなどの新興国において、新規事業育成、市場参入支援、M&Aおよびパートナー探索支援、事業転換支援など、コンサルティングと投資を通じて実施。
2014年には日本初のアフリカ専用のファンドを組成。現在はアフリカ・ヘルスケア・ファンド(AHF)を運営中。
著書に「超加速経済アフリカ: LEAPFROGで変わる未来のビジネス地図(東洋経済新報 社)」「日本企業のグローバル戦略入門(プレジデント社)共著」など他執筆・ 講演多数。

東京大学教養学部基礎科学第一学科卒

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