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大成長時代へ漕ぎ出せ 2016 > 大成長時代へ漕ぎ出せ -2016- 03

日本発メイド・イン・アフリカのラグジュアリーブランド~andu amet~
ゲスト:鮫島弘子氏(株式会社andu amet 代表取締役)


概要:
21世紀、日本の商業界は常にトレンドを追うのが時流となり、その結果、大量生産、廃棄が日常化している。番組のゲスト、鮫島弘子氏は化粧品メーカーのデザイナーとして先端を歩んでいたが、日本の現代的な生活風潮に疑問を持ち、青年海外協力隊デザイン部門としてエチオピアへ渡る。そこで現地のシープスキンと出会い衝撃を受け、この地で本物のビジネスを立ち上げようと、2012年、株式会社andu ametを設立。当講座で途上国ならではの苦労話や企業理念、戦略等、アフリカの魅力を交えて話を聞く。
エチオピアはアフリカ第1位の畜産国であり、最高級のシープスキンの産地である。標高が高く、緯度は南北で約10度の広がり、良質な食用羊品種の三つの条件が奇跡的に重なり、世界最高峰の皮を生み出している。だが、特に途上国において、上質のものは先進国へ流れてしまい、エチオピアに富が落ちることもほとんどない。鮫島氏は素晴らしいシープスキンを知ってから、何とかこの問題を解決したいと、皮革製品のハイブランド企業を現地に立ち上げた。社名は現地語で「ひととせ」という意味のandu ametに、商品は主にバッグ類で、コンセプトは「製品を使う人に幸せになってほしい」とのこと。実現のポイントは、まず素材のよさだ。極上の皮を余すことなく各パーツに使用する。デザインは、アフリカの色彩感覚と日本の伝統工芸の美を融合させ、社長自らが手掛けた。企画から製造、販売までのプロセスでは、関わった人全てが幸せを共有できるようなバリューチェーンを目指した。エチオピアのゆったりした時間で職人を育てながら製品をつくり、付加価値の高いものを日本を中心に世界へ売り出していく。販売は店舗とオンラインで、中間業者を省いたSPA(製造小売業)が低価格ながら高品質を可能にし、各地で評判を呼んだ。
事業の成功には、どこにいても仕事ができる現代のIT社会が大きく寄与している。もう一つは、ソーシャルビジネスへの社会認知度が高まったことにもある。現地法人の職人は15人だが、日本は社長1人のみ、プロボノ(社会貢献活動)のサポートを得ながら運営している。課題は、まだビジネス等の仕組みが整っていないことだ。しかも、アジア人女性というだけで役人からはぞんざいな扱いを受けることが多いという。それでも、エチオピアは知れば知るほど味のある国だと、鮫島氏の情熱は変わらない。2014年、安倍総理のアフリカ歴訪にも同行、両国の距離が縮まることを実感した。エシカル&ラグジュアリーブランドとして新しい形を示したandu amet、今後の成長は大きいと講師は確信した。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 日本発メイド・イン・アフリカのラグジュアリーブランド andu amet
00: 00: 58 鮫島 弘子(さめじま ひろこ)さん
00: 03: 27 日本発メイド・イン・アフリカのラグジュアリーブランド andu amet
00: 05: 04 Hug Hug ETHIOPIAN ROSE
00: 05: 10 Hug Hug NILE BLACK
00: 05: 15 Hug Hug MIMI
00: 05: 20 Hug Hug NILE BREEZE
00: 05: 24 LOVE LETTER DESERT FLOWER
00: 07: 12 Background info/myself 起業の経緯
00: 10: 07 Background Info / Ethiopia アフリカ1の畜産国
00: 10: 19 Background Info / Ethiopia 世界最高峰の品のシープスキン
00: 14: 45 Background Info / Japan 経済発展を遂げた一方で…
00: 15: 08 Background Info / Japan エシカル消費への関心・意欲の増加
00: 15: 49 Background Info / Japan 国内フェアトレード市場は拡大傾向
00: 15: 53 Background Info / Japan メディアでも注目を集めるエシカル
00: 16: 13 資料(1)
00: 19: 05 andu amet HAPPY!の秘密 1 マテリアル
00: 20: 11 andu amet HAPPY!の秘密 2 デザイン
00: 22: 06 andu amet HAPPY!の秘密 3 プロセス
00: 22: 26 企画 UP-CYCLING
00: 23: 16 調達 ECO FRIENDLY
00: 25: 37 製造 SUSTAINABLE
00: 29: 22 販売 SLOW-FASHION
00: 31: 43 Strategy バリューチェーン
00: 32: 01 Strategy 体制(1)
00: 32: 13 Strategy 体制(2)
00: 34: 46 Short trip to atelier andu amet
00: 34: 54 資料(2)
00: 35: 05 資料(3)
00: 35: 20 資料(4)
00: 35: 24 資料(5)
00: 35: 46 資料(6)
00: 36: 52 資料(7)
00: 36: 54 資料(8)
00: 36: 55 資料(9)
00: 36: 57 資料(10)
00: 36: 59 資料(11)
00: 37: 01 資料(12)
00: 41: 35 Strategy 販売チャネル- POP UP ブティック
00: 42: 05 Strategy 販売チャネル-オンラインブティック
00: 42: 39 Strategy ポジショニング
00: 43: 16 About andu amet Our Goal
00: 51: 53 Chain of Happiness
講師紹介: 椿 進(つばきすすむ)
Asia Africa Investment and Consulting(AAIC) 代表取締役/ファウンダー
ビジネスブレークスルー大学、 ビジネスブレークスルー大学大学院 経営学研究科経営管理専攻(MBA) 教授

ボストンコンサルティンググループ(BCG)、パートナー・マネージングダイレクターとして、ハイテク、情報通信、インターネット、メディア・コンテンツ分野において、事業戦略、M&A戦略、新事業立ち上げ、グローバリゼーション等の プロジェクトを実施。95年-96年にはサンフランシスコオフィス勤務。 大手通信会社、大手携帯電話会社、大手電機メーカー、大手ハイテク部材企業、大手ゲーム会社、大手テレビ局、IT・ネット企業、 消費財企業などのコンサルティングを15年にわたって経験。
2006年より上場会社代表取締役に就任。
(株)タカラトミー、(株)竜の子プロダクション、(株)アトラス などの社外取締役を歴任。
2008年に現アジア・アフリカ・インベストメント&コンサルティング(AAIC)社を創業。
代表取締役社長/代表パートナー就任。
中国・東南アジア・インド・中東・アフリカなどの新興国において、新規事業育成、市場参入支援、M&Aおよびパートナー探索支援、事業転換支援など、コンサルティングと投資を通じて実施。
2014年には日本初のアフリカ専用のファンドを組成。現在はアフリカ・ヘルスケア・ファンド(AHF)を運営中。
著書に「超加速経済アフリカ: LEAPFROGで変わる未来のビジネス地図(東洋経済新報 社)」「日本企業のグローバル戦略入門(プレジデント社)共著」など他執筆・ 講演多数。

東京大学教養学部基礎科学第一学科卒

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  アシスタント:大里 希世

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