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【HD】組織人事ライブ > 組織人事ライブ 635

ムダな仕事が多い職場 ~「働き方改革」の死角~
ゲスト:太田 肇氏(同志社大学政策学部 教授)


概要:
産業構造や社会構造が変わることで、日本人の長所だった点が弱みに転じてしまうことがある。働き方改革と言うと長時間労働の是正に焦点が当てられるが、現状のまま労働時間を短縮すると生産性が落ちて国際競争力が下がり、企業は生き残れなくなる。仕事の無駄をなくして効率化を図り、いかにして生産性を上げるかがポイントとなる。本番組では、同志社大学政策学部教授である太田肇氏を迎え、なぜ日本企業にはこれほど無駄が多いのか、効率化の鍵はどこにあるか等について考察する。
日本における正社員の年間実務総労働時間は少しずつ減少しているが、主要国の中では突出して長い。国民一人当たりのGDP(国民総生産)は低迷が続き、主要7カ国の時間当たり労働生産性も日本は最下位で、ホワイトカラーの生産性の低さが際立っている。日本の伝統「おもてなし」には過剰なサービスもある。膨大な工数やコストを削減するためには、無意味な完璧主義を貫くことがよいとは限らない。ITにできるところは任せ、人間は創造的な面に専念するなど役割分担することが重要だ。同じ仕事をより効率的に行うだけでなく、付加価値を高めることで生産性を上げる。改善型アプローチだけではイノベーションは生まれにくく、発想を転換するなど論理的な飛躍が求められる。

多くて長い会議、複雑な意思決定システム、進まない権限委譲が無駄を膨らませる。日本のビジネスマナーとして「ホウ(報告)・レン(連絡)・ソウ(相談)」が基本にあるが、海外では上司の細かすぎる管理は迅速な決断を遅らせると批判的に捉えられている。工業社会における成功体験、残業が多い職場を高評価するような古い体質からは脱却しなければならない。

何か問題が起きたときのための言い訳づくりも限度がある。効率化先進国であるドイツでは、コンセプトや枠組みを重視、コストパフォーマンスを考えて仕事を仕分けるなど、合理主義に徹している。IoT(さまざまなものがインターネットに接続され、情報交換することで相互に制御する仕組み)やビッグデータ活用等、技術革新も積極的に導入、プライベートを重視した労働時間で従業員のモチベーションを上げる。諸外国では企業間競争が激しく、悪条件の会社には人が集まらないなど労働市場圧力も強いため、働きやすい環境を整えることが優先されている。日本でも副業を認めたり、組織をフラットにしたり、共働きしやすい柔軟な働き方を実践している中小企業もある。働き方改革は1企業だけではできない。国を挙げて、ビジネスモデル変革、社会変革という認識として進める必要がある。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 ムダな仕事が多い職場 ~「働き方改革」の死角~
00: 01: 09 太田 肇氏 プロファイル
00: 02: 24 資料(1)
00: 03: 10 ムダな仕事が多い職場 ~「働き方改革」の死角~
00: 03: 58 「働き方改革」の障害
00: 05: 27 資料(2)
00: 06: 02 資料(3)
00: 06: 24 資料(4)
00: 08: 28 背景にある注目すべき要因が、 日本の職場に多いムダ
00: 24: 28 とくに現場よりオフィスにムダが多い
00: 38: 02 効率化先進国ドイツに学ぶ
00: 47: 46 なぜ、日本ではムダがなくならないのか?
00: 53: 55 効率化のカギはどこにあるか?
00: 58: 55 今日のまとめ
講師紹介: 高橋 俊介(たかはし しゅんすけ)
慶應義塾大学SFC研究所上席所員
組織・人事に関する日本の権威の一人。プリンストン大学大学院工学部修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ザ・ワイアット・カンパニーに勤務後、独立。
人事を軸としたマネジメント改革の専門家として幅広い分野で活躍中。
主な著書に『自由と自己責任のマネジメント』、『自立・変革・創造のマネジメント』、『キャリアショック』、『組織改革』、『人材マネジメント論』など。

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  アシスタント:岩崎 里衣

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