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【HD】組織人事ライブ > 組織人事ライブ 622

中国現法現地化のための人材育成
ゲスト:大城昭仁氏(株式会社インヴィニオ 海外事業本部長/インヴィニオチャイナ 総経理CEO)


概要:
株式会社インヴィニオでは、企業がビジネスパフォーマンスの向上に直結する人材開発、組織開発を実行し、企業変革と利益成長を追求する支援をしている。インヴィニオチャイナでは、中国に進出する日系企業を主な顧客とし、戦略的な現地化や人材育成を実施。本番組では、同社インヴィニオチャイナ総経理CEOであり、中国で実績を上げている大城昭仁氏を招き、現地化のためにすべきことや、中国独特の人材開発のこつ等を、失敗談も含めて語っていただく。
大城氏は、野村證券、事業会社系投資会社を経て、2004年に株式会社インヴィニオ入社。100社を超える上場企業において人材開発体系の構築、次世代リーダー養成プログラム等の企画運営、グローバル組織開発プロジェクト支援を行う。
2011年より現職で、上海市浦東新区外商投資企業協会常務理事等も務める。中国は市場規模が大きいため、成功した企業の模倣でも需要があれば同じことで成功できていたが、需要より供給が上回ってくると価のたたき合いになり、他社と差別化しなければ生き残れなくなる。
日本では、諸外国に比べて転職率が低く、長期雇用をベースに、暗黙のコミュニケーションがあったり、社内特殊知識を使ったり、ローテーションを回したりして、人材育成することができる。中国や欧米では、基本的に契約による期間雇用が中心だ。財務や人事といった特定分野限定で仕事をすることが当然で、転職でキャリアを積むことは問題ないが、同じ会社の他部署で働くことはプライドが許さない気風がある。研修会で問題提起を呼び掛けると「問題はありません」、自主性を引き出そうとすると「講師が何も教えてくれない」などのクレームになる。社員の忠誠心や自律性は日本独特の価値観や制度に由来するため、現地人材にそれを期待することは難しい。
現地化を進めるには、派遣駐在員が日本式で指示するのではなく、現地の価値基準でルールを整備し、方法論や組織文化を浸透、創出することが必要だ。会社の幹部やリーダーになってもらいたい人と、専門技術や知識を伝授したい人を選び、待遇にも配慮し、変革意識を高め、できれば日本に駐在させ、手間と時間をかけた投資をする。現場は、ノウハウを可視化、細部までマニュアル化して、人が入れ替わっても柔軟に対応できる仕組みをつくる。いくら日本のものがいいといっても、商品も教育も、そのままでは現地で通用しない。いったん問題を外在化してから具体的な事例に落とし込み、現地の人が腹落ちするような言葉と手法を開発していくことが大切である。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 中国現法現地化のための人材育成
00: 01: 13 大城昭仁氏 プロファイル
00: 02: 33 中国現法現地化のための人材育成
00: 03: 17 本日の内容
00: 04: 27 ”現地化”を再考する
00: 05: 14 資料(1)
00: 07: 02 デキないことをやらねば、儲からないようになってきた
00: 10: 23 現地化=現地TOPの創出?
00: 13: 56 中国でよく見る残念な方々
00: 15: 50 そもそも。。。日本企業の現地化が特に難しい要因
00: 20: 27 「現地化」は、経営の「高度化」とセットで進める
00: 23: 44 海外法人現地化のための人材育成
00: 29: 54 中国独特の人材育成のキモ
00: 30: 11 中国進出当初の失敗(1)
00: 30: 44 中国進出当初の失敗(2)
00: 31: 12 中国進出当初の失敗(3)
00: 32: 39 中国進出当初の失敗(4)
00: 32: 48 中国進出当初の失敗(5)
00: 33: 51 中国進出当初の失敗(6)
00: 34: 00 中国進出当初の失敗(7)
00: 34: 56 うまくいった問題解決研修:Active Case Study
00: 37: 37 次世代リーダー研修:研修前の個別インタビュー(1)
00: 38: 33 次世代リーダー研修:研修前の個別インタビュー(2)
00: 38: 35 次世代リーダー研修:研修前の個別インタビュー(3)
00: 40: 06 メンツ問題の回避:問題の外在化
00: 41: 21 資料(2)
00: 41: 41 コンセプト:Leadership>“領導力”
00: 43: 42 SWOTではなく、”時間軸”の入った事業環境の整理
00: 44: 41 イノベーション文化創出への取り組み(総合商社)
00: 46: 36 Innovative Culture Workshop(ICW):日本人経営層の改革
00: 49: 04 新素材の用途開発”Market Dive”プロジェクト(素材メーカー)
00: 53: 00 経営理念の落とし込み(消費財メーカー)
00: 57: 07 今回のまとめ(1)
00: 57: 18 今回のまとめ(2)
00: 57: 50 今回のまとめ(3)
00: 58: 58 今日のまとめ
講師紹介: 高橋 俊介(たかはし しゅんすけ)
慶應義塾大学SFC研究所上席所員
組織・人事に関する日本の権威の一人。プリンストン大学大学院工学部修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ザ・ワイアット・カンパニーに勤務後、独立。
人事を軸としたマネジメント改革の専門家として幅広い分野で活躍中。
主な著書に『自由と自己責任のマネジメント』、『自立・変革・創造のマネジメント』、『キャリアショック』、『組織改革』、『人材マネジメント論』など。

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  アシスタント:岩崎 里衣

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