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【HD】組織人事ライブ > 組織人事ライブ 617

リーダーシップ開発を科学する 次世代リーダー育成の最前線
ゲスト:中原 淳氏(東京大学 大学総合教育研究センター 准教授)


概要:
時代の流れに沿って、リーダーシップ開発は進化している。今回のゲスト、東京大学 大学総合教育研究センター准教授である中原淳氏は、「大人の学びを科学する」をテーマに、企業や組織における人々の学習・コミュニケーション・リーダーシップについて幅広く研究している。本番組では、そもそもリーダーシップとは何かを押さえた上で、リーダー育成の要因や方法、リーダーシップ開発の鉄則などについて、具体的に解説していただく。
リーダーシップとは、グループの共通目標の下、人をどのように動かしていくかという目標軸と影響軸を大切にしていくことである。リーダーシップが求められるのは、実務担当者からリーダーへと役割が変わるときだ。リーダーになっても人に仕事を任せることができず、自分で仕事をしてしまう人が日本では3割ほどいるという。そうなると職場の業績も上がらない。しっかりとリーダーに生まれ変わらせるためには、リーダーシップ開発が必要となってくる。リーダーシップの原理や原則が頭で分かっても、実際に行動を取れるわけではない。Knowing-Doing Gap(知っていることと、できることの違い)が大きいため、リーダーシップ開発は座学だけで教えることができない。一般的な能力開発では、自分の能力より少し高めの業務経験から、問題点や課題を振り返って分析(リフレクション)、ノウハウやこつをまとめて適応(持論化)するサイクルを回していく。
リーダーシップ開発では、さらに踏み込んだ厳しい経験学習が求められる。成果が上がらない営業チームの立て直し、全社を横断するプロジェクトの実施、管理職の代行体験など、これから自分で解をつくっていくようなレベルが高い仕事を若いうちにさせることが重要だ。耳が痛い弱点をストレートに伝えて、相手の鏡になり、改善を支援していく。上司・同僚・部下・他部署の人などにより多面的に評価する360度フィードバック法が進んできたが、やりっぱなしで、きちんとフィードバックされなければ意味がない。リーダーに就任して半年後ぐらいに、その場で生じた感情に至るまで深く分析して、経験の意味付けを行い、未来を構想する。目標と現実とのギャップや、取り組むべき課題を意識化させるなど、追っかけコーチングを反復しながら行うことが効果的である。自分を客観的に見つめ、人の話を前向きに受け止め、自分を変えようとする習慣を持つことだ。根性でリーダーは育たない。精神論ではなく、振り返りと科学により精神を変えていくことがリーダー育成の鍵となる。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 リーダーシップ開発を科学する次世代リーダー育成の最前線
00: 01: 14 中原淳氏 プロファイル
00: 02: 52 組織人事Live#617 リーダーシップ開発を科学する次世代リーダー育成の最前線
00: 03: 19 御品書(1)
00: 03: 48 リーダーシップとは何か?
00: 05: 24 日本のデータで3割は「生まれ変わり」に失敗する 職場の業績も出ない
00: 06: 50 リーダーシップ現象研究とリーダーシップ開発研究
00: 07: 52 御品書(2)
00: 08: 00 前提①:リーダーシップは一生かけて発達する!
00: 11: 54 とはいえ、子ども時代は変えられない 就職後にリーダーシップをいかに「開発」するか
00: 12: 02 前提②リーダーシップ開発は「座学」だけ教えることはできない!
00: 14: 25 リーダーシップ開発研究の結論:
00: 15: 06 一般的な能力開発:ノーマルな経験学習
00: 16: 38 リーダーシップ開発とはスパイシーな経験学習
00: 19: 32 リーダーシップ開発:スパイシーな経験学習(1)
00: 19: 35 悶絶リーダー経験とは?
00: 21: 56 資料
00: 23: 08 リーダーシップ開発:スパイシーな経験学習(2)
00: 25: 38 ②スパイシーなフィードバック=鏡になる
00: 26: 26 「エンジン」だけでまっすぐ跳べるロケットはない!
00: 27: 00 定量的な手法:360度フィードバックとリーダーシップ開発
00: 27: 22 しかし世の中にはリーダーシップ発達に1ミリも近づかない惨い360度フィードバックを見直す必要
00: 32: 15 リーダーシップ開発:スパイシーな経験学習(3)
00: 32: 18 ディープリフレクションとは何か?
00: 34: 38 リーダーシップ研修の鉄則:鉄ははやいうちに打て!
00: 37: 13 MANAGEMENT DISCOVERY
00: 37: 27 一回りマネジメントを経験した新任マネジャーたち
00: 37: 34 職場で起こっている課題・不安を棚卸し
00: 37: 57 「うちは特殊だ」とみな思い込んでいるが、マネジャーのつまづきや悩みに共通点はある=鎧をぬぐ
00: 38: 29 部下・職場の可視化
00: 38: 52 みな背中をむいた職場
00: 38: 59 自分よりも年上の元・部長に支配されている職場
00: 39: 34 ペアになってディープなリフレクション
00: 39: 36 相互フィードバックで一歩先行くお手伝い
00: 39: 40 【再掲】ペアになってディープなリフレクション
00: 40: 15 【再掲】相互フィードバックで一歩先行くお手伝い
00: 40: 54 アクションストーリーづくり≠誰も実行しないアクションプラン
00: 42: 34 リーダーシップ開発:スパイシーな経験学習(4)
00: 42: 41 リーダーシップ開発の鉄則
00: 43: 56 追っかけコーチングとは?
00: 47: 39 事例:なるべくリソースをかけないで行う追っかけコーチング
00: 57: 02 今日のまとめ
講師紹介: 高橋 俊介(たかはし しゅんすけ)
慶應義塾大学SFC研究所上席所員
組織・人事に関する日本の権威の一人。プリンストン大学大学院工学部修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ザ・ワイアット・カンパニーに勤務後、独立。
人事を軸としたマネジメント改革の専門家として幅広い分野で活躍中。
主な著書に『自由と自己責任のマネジメント』、『自立・変革・創造のマネジメント』、『キャリアショック』、『組織改革』、『人材マネジメント論』など。

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  アシスタント:岩崎 里衣

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