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【HD】組織人事ライブ > 組織人事ライブ 610

ゼミナール 組織人事の世界観(4)~社会観、日本観~
ゲスト:石原直子氏(リクルートワークス研究所 機関誌Works編集長) 
    狩野尚徳氏(キヤノン株式会社 人材開発部 部長)


概要:
近現代における社会科学や自然科学の名著から、その理解を共通のベースとして組織人事に関係する世界観を考えるシリーズの4回目。組織人事のプロとしては、表面的な技術力や最新情報だけに流されず、しっかりとした世界観を持つことが重要である。
本番組では、石原直子氏と狩野尚徳氏を招き、社会観として『タテ社会の人間関係』(中根千枝著)、日本観として『日本の安心はなぜ消えたのか』(山岸俊男著)を読み解きながら、日本のビジネスモデルと照合していく。
『タテ社会の人間関係』は50年も前に書かれた著書であるが、日本における基本的な社会構造は現在も変わっていない。日本は同じ組織の中での流動性が高いタテ社会であり、皆に出世のチャンスがあると見せているため、出世できないとみじめになる。西欧の階級社会やインドのカースト制度などはヨコ社会のタテ構造であり、ヨコ社会同士の連携は強いが階層を上がっていくのは容易ではない。日本企業は従業員に感情的な参加を求める体質が根深くある。時間が来たから退社するといった人は好まれない。組織に定着すると、その既得権や利益を守るために損得勘定で動くので、転職する人が他国に比べて少ない。今後、日本では序列固定組織から役割柔軟組織へ移行することが求められるであろう。必要に応じてディフェンダーがシュートを打っても問題ないサッカーのように、ポジションにこだわらず、状況判断で柔軟に役割を果たすことが大切だ。
『日本の安心はなぜ消えたのか』において著者は、日本人は集団主義だという日本観を否定する。日本人は集団主義的な傾向があると考えているが、「自分だけは例外」と思っている集団である。人々の結び付きが強い集団主義社会では、メンバーがお互いを監視し、何かあったときに制裁を加えるメカニズムが構築されている。それが「安心」社会であるが、個々のメンバーは他の仲間たちを「信頼」しているわけではない。人々との結び付きが弱まると、個人主義的な行動に出る傾向が強まる。たいていの人は、自分が置かれた状況を見回し、かつ他の人の動向を見てから自分の態度を決めようとする「日和見主義者」だ。自分にとって何が得であるかが意思決定の重要な分岐点となる。組織運営では、それをどう動かすかが重要だ。人間の行動を変えるには、社会学的には社会変革、社会心理学的には環境や個人間の関係性の変化、心理学的には個人への時間をかけた働き掛け、自然科学的には遺伝と学習からのアプローチが必要だという。人事は、対策が偏らないよう、多面的な視点で見なければならない。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 ゼミナール 組織人事の世界観(4)~社会観、日本観~
00: 01: 22 ゼミナール 組織人事の世界観(4)~社会観、日本観~
00: 01: 34 ゼミナールの目的
00: 02: 15 テーマと課題図書
00: 03: 28 「タテ社会の人間関係」のキーメッセージ(1)
00: 03: 34 「タテ社会の人間関係」のキーメッセージ(2)
00: 10: 58 仕事観「タテ社会の人間関係」 石原直子氏(1)
00: 15: 44 仕事観「タテ社会の人間関係」 石原直子氏(2)
00: 16: 40 仕事観「タテ社会の人間関係」 石原直子氏(3)
00: 17: 56 仕事観「タテ社会の人間関係」 狩野尚徳氏(1)
00: 18: 25 仕事観「タテ社会の人間関係」 狩野尚徳氏(2)
00: 20: 43 仕事観「タテ社会の人間関係」 狩野尚徳氏(3)
00: 21: 09 仕事観「タテ社会の人間関係」 狩野尚徳氏(4)
00: 24: 12 序列の記号論
00: 28: 27 日本のビジネスモデルとタテ社会
00: 33: 22 山岸氏の社会心理学の知見から考える
00: 36: 29 その意味するところ
00: 41: 46 日本観「日本の安心はなぜ消えたのか」 石原直子氏(1)
00: 42: 26 日本観「日本の安心はなぜ消えたのか」 石原直子氏(2)
00: 47: 19 日本観「日本の安心はなぜ消えたのか」 狩野尚徳氏(1)
00: 47: 39 仕事観「タテ社会の人間関係」 狩野尚徳氏(5)
00: 51: 35 日本観「日本の安心はなぜ消えたのか」 狩野尚徳氏(2)
00: 51: 50 仕事観「タテ社会の人間関係」 狩野尚徳氏(6)
00: 54: 54 社会学、社会心理学、心理学、自然科学
講師紹介: 高橋 俊介(たかはし しゅんすけ)
慶應義塾大学SFC研究所上席所員
組織・人事に関する日本の権威の一人。プリンストン大学大学院工学部修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ザ・ワイアット・カンパニーに勤務後、独立。
人事を軸としたマネジメント改革の専門家として幅広い分野で活躍中。
主な著書に『自由と自己責任のマネジメント』、『自立・変革・創造のマネジメント』、『キャリアショック』、『組織改革』、『人材マネジメント論』など。

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  アシスタント:岩崎 里衣

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