ビジネス・ブレークスルーHOMEへ | 会社概要 | BBTサービス一覧 | サイトマップ | BBTサイトについて | お問い合わせ一覧 |

ログイン
CEO・CFOのリスクマネジメント > CEO・CFOのリスクマネジメント 03

法務リスク
~海外事業展開とリーガル・リスク~
ゲスト:国谷史朗氏(弁護士法人大江橋法律事務所 代表社員/弁護士)


概要:
シリーズ3回目は、弁護士の国谷史朗氏をゲストに招き、海外事業展開での法務リスクとして、カルテル行為と贈収賄行為を採り上げる。世界では米国主導で、高額の懲罰的課徴金をカルテルに課す法制度がつくられ、自国以外の行為にも適用する域外適用も一般的である。贈収賄行為では、従来慣習的に必要とされた中国や東南アジア地域でも摘発される企業が増えてきた。企業は、カルテルや贈収賄行為を防止するための制度を社内に構築するとともに、経営トップからも、制度を確実に順守していく考えを明確に発信したい。
ゲストの弁護士国谷史朗氏は1980年京都大学法学部卒業。大江橋法律事務所に入所後、渡米してジョージタウン大学法学部を卒業、米モーガン・ルイス法律事務所勤務を経て2002年、大江橋法律事務所の代表パートナーに就く。「会社法」・「独占禁止法」・国際取引・企業買収・危機管理など、企業活動全般を専門分野にしている。
最近の米国で、カルテル行為を理由に摘発された日本企業の例は、2014年のタイヤ製造大手ブリヂストンや、2012年の自動車部品製造大手矢崎総業などがあり、いずれも約500億円もの多額の課徴金が課せられている。米国で罰金が高額になるのは、自国以外の行為にもカルテル行為禁止の法律が適用される域外適用の規定があることのほかに、多数の不利益者を代表して一部の人が訴訟を起こすことができるクラスアクション制度の普及にもよる。カルテル行為を自己申請すれば課徴金の減免等が認められるリニエンシー制度の影響は大きく、一番に申告すれば100%減免になる国も多く、近年申告は増えている。一方、贈収賄行為について、アフリカ、中国、東南アジア等の地域では商業活動として慣習的に必要とされているが、贈賄行為の官憲による摘発も目立つようになった。
2014年、英国医薬品製造グラクソ・スミスクラインは、中国当局から約530億円の課徴金が課されるに至り、インドネシアでは、日本の丸紅に「米海外腐敗行為防止法」(FCPA)が域外適用され、約10億円の罰金が決定、責任者も有罪になった。ファシリティ・ペイメントという社会儀礼的贈呈の域を超えるのがどこからなのか判断は難しい。新興国の公務員給与水準が低いのも贈賄が減りにくい理由の一つだ。カルテルや贈収賄行為を防止するには、法令順守を徹底するコンプライアンス制度を企業内に整えたい。特にカルテル行為は、疑われるような行動を厳に慎むことも求められる。また現場の迷いを断ち切るためにも、企業トップであるCEO・CFOは率先して法令順守の姿勢を発信していくことが重要である。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 法務リスク ~海外事業展開とリーガル・リスク~
00: 01: 11 ゲスト
00: 02: 13 国谷 史朗 / Shiro Kuniya
00: 03: 34 米国:カルテルの罰金上位10社
00: 05: 05 EU:カルテルの制裁金上位10社
00: 06: 18 米国自動車部品カルテル ~日本企業の処分~
00: 07: 36 米国自動車部品カルテル ~日本企業の処分(続き)~
00: 09: 35 アジア諸国
00: 11: 29 キャパシタ・カルテル(日米中韓等)
00: 13: 47 カルテルに対する制裁
00: 15: 12 米国での損害賠償請求訴訟(クラスアクション等)
00: 17: 17 株主代表訴訟:住友電工事件
00: 22: 28 日本のリニエンシー制度
00: 24: 18 米国のリニエンシー制度
00: 25: 44 EUのリニエンシー制度
00: 28: 45 普段からの対応
00: 33: 15 国際カルテルの場合の注意点
00: 34: 55 アジア新興国における外資系企業の贈収賄の摘発増加
00: 36: 00 最近のアジアにおける贈収賄及び法令違反案件の例
00: 38: 00 日本法(外国公務員贈賄罪:不正競争防止法18条1項)
00: 39: 56 米国FCPA(Foreign Corrupt Practices Act)
00: 40: 45 UKBA(英国Bribery Act)
00: 42: 00 中国における贈収賄防止法制
00: 42: 47 中国で外資系企業による贈賄行為が大規模に摘発された例:GSKケース
00: 45: 24 ファシリテーション・ペイメントの問題
00: 49: 31 I.ミャンマー
00: 49: 41 I.インドネシア
00: 50: 51 I.タイ
00: 53: 28 II.事例~インドネシア(1)
00: 54: 19 II.事例~インドネシア(2)
00: 55: 40 II.事例~ベトナム
講師紹介: 近藤 章(こんどう あきら)


『近藤 章』をamazon.co.jpで検索
  アシスタント:袰川 有希 

Copyright(c)