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グローバル金融規制が企業経営に与える影響 > グローバル金融規制が企業経営に与える影響 03

金融規制が世界の金融機関の経営に与える影響


概要:
1929年アメリカで起こった株価の大暴落は世界恐慌に発展した。壊滅的な打撃を受けて社会情勢が悪化したドイツでは、ヒトラーが政権を握り、世界は第2次世界大戦に突入していった。株価の大下落は経済、金融市場のみならず世界の政治や社会にも多大な影響を及ぼしていく。
シリーズ第3回目は、バーゼル金融規制の役割と規制がグローバル金融機関に与える影響について考察していく。講師は金融アナリストの第一人者、シティグループ証券株式会社取締役副会長の藤田勉氏。
金融市場のサイクルにおいて株価は緩慢に上昇し、あるとき一気に下落する傾向にある。世界恐慌の教訓から大混乱を規制で防止しようと、主要国により1930年スイスのバーゼルに国際決済銀行(BIS)が設立された。以降、1973年第1次石油ショックを機にバーゼル銀行監督委員会(BCSC)が設置され、1988年のバーゼルI合意に至った。2004年にバーゼルII合意、リーマン・ショック後の2010年にはバーゼルIII合意がなされた。金融市場のグローバル化や複雑化に伴い危機も大型化し、金融規制は強化が進んでいる。
バーゼルIIIは全ての金融機関が対象ではなく、G-SIBs(グローバルな金融システム上重要な銀行30行)に課せられ、日本では三菱UFJFG、三井住友FG、みずほFGが選ばれている。規制は自己資本率の強化や随時換金可能な流動性資本の保持、預金比率を高める安定調達規制の導入など、より危機に強い銀行の体力づくりに収斂されている。
規制が厳しいG-SIBs参加金融機関の成長が鈍化している。シティグループ証券が表にまとめた「先進国時価総額上位20銀行の自己資本利益率」によると、オーストラリアやカナダの銀行など、大規模でも国際業務にあまり携わらないバーゼルIII対象外の銀行の躍進が目立つ。「過去10年間の先進国時価総額上位20社」を見ると、IT・ハイテク産業が台頭し、金融機関は低迷している。日本の金融機関は、バーゼル規制により安全になったが成長率は低い。「過去10年間の金融機関時価総額上位20社」からは、大規模M&Aの成功企業をはじめ、セブン銀行やソニー銀行など新規上場企業の成長が見てとれる。
グローバル金融規制の影響で世界の金融機関が伸び悩む中、預貸率が低く堅実な日本の融機関には躍進のチャンスがある。高金利な海外への出資、大型M&Aの活発化、セブン銀行にみられるビジネスモデル等への戦略転換で、より大きな成長を期待できるだろう。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 金融規制が世界の金融機関の経営に与える影響
00: 00: 42 グローバル金融規制強化の影響
00: 01: 56 1. グローバル金融規制の中核
00: 04: 33 景気と株式・為替相場のサイクル
00: 12: 32 世界の金融規制の歴史
00: 18: 21 バーゼル規制の歴史(1)
00: 21: 18 バーゼル規制の歴史(2)
00: 26: 11 バーゼル規制の比較
00: 27: 35 2. グローバル金融機関に対する影響
00: 27: 51 日本の金融機関の特徴
00: 31: 37 G-SIBsの規制
00: 36: 12 先進国時価総額上位20銀行のROE
00: 38: 47 3. 世界と日本の大手金融機関
00: 38: 53 世界の時価総額上位20社
00: 40: 50 世界のM&A上位20件
00: 42: 05 世界の金融機関時価総額上位20社
00: 45: 22 日本の時価総額上位20社
00: 48: 00 日本の金融機関時価総額上位20社
00: 54: 37 本日のまとめ
講師紹介: 藤田 勉(ふじた つとむ)
一橋大学大学院国際企業戦略研究科特任教授/一橋大学大学院フィンテック研究フォーラム代表/シティグループ証券株式会社顧問/シティ資本市場研究所理事長
一橋大学大学院博士課程修了,経営法博士.慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所客員研究員.慶應義塾大学「グローバル金融市場論」講師.内閣官房経済部市場動向研究会委員,経済産業省企業価値研究会委員,環境省環境金融行動原則起草委員会委員

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  アシスタント:田中 有明

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