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【HD】内田和成のビジネスマインド > 内田和成のビジネスマインド 45

内田流ものの見方(4)


概要:
日本全国で1000店超の店舗展開をしているカフェチェーンのドトールとスターバックス、ビジネスモデルは大きく違う。ドトールは、コンパクトな空間で迅速に対応し、忙しい顧客のニーズに応えることで回転率を上げている。スターバックスは、自宅や職場、学校に次ぐ第3の居場所空間を標榜し、ゆったりしたくつろぎを提供することで商品の割高感を打ち消している。両者すみ分けのキーポイントは提供時間の差別化だ。今回はこの時間を切り口にして、世の中の見方やビジネスチャンスを考察していく。
自動車の普及は20世紀初頭にアメリカから始まり、100年後の現在、新興国へ浸透してきている。大和総研が今年まとめた「耐久消費財の普及率と一人当たりのGDPの変化」の表からは、国の経済力に伴う時間差の存在が読み取れる。生活必需品として最初に名の挙がる冷蔵庫は、GDP2千300ドルの国で50%普及しているが、エアコンはまだ20%だ。4万ドル弱の日本では、ほとんどの家庭に行き渡っている。「国別一人当たりGDPの予想」と突き合わせれば、今後これら家電のブームがどこの国でいつ来るかをほぼ予測できる。
ロジャースの普及理論をグラフに取ると、人の購買行動はベルカーブとなり、属性でも時間差のあることが分かる。最初は価格を気に掛けない少数の新しもの好きから始まり、オピニオンリーダーが盛り上げ、周知済みのころに価格競争や差別化のなかでマジョリティーが買い、右肩下がりのなか固定ファンが残り、終焉を迎える。自分の関わるビジネスが現在どのステージにあるかを見極めれば、より適切なアプローチが可能となるだろう。
製造業界に目を向ければ、時間=プロセスの短縮化は必須課題だ。トヨタのジャストインタイム生産方式は、各過程での大幅な在庫削減により余計な作業や経費の削減が図れるため、広く浸透している。人に代わる機械やロボットの導入も効率アップに欠かせない。
時間の小口化、集約化によるビジネスも進展している。コインパーキングに代表される時間貸しは、現在シェアリングビジネスのかたちで隆盛し、さまざまな可能性を持つ。インターネット普及とコミュニケーションコストの低下により、住む地域に関係なく各自の空き時間を寄せ集めて活用する、分割発注などのクラウドソーシングも活発になっている。
時間の流れをマクロでとらえる時間差や、ミクロで考えた短縮や集約の視点で世の中を見直すと、意外なビジネスチャンスや新たな気付きが見つけられるはずだ。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 内田流ものの見方(4)
00: 00: 39 内田和成のビジネスマインド 内田流ものの見方(4)
00: 00: 50 今回のトピックス
00: 02: 12 本日の内容
00: 02: 54 1.時間差
00: 03: 50 経済力
00: 05: 06 耐久消費財の普及率と1人あたりGDPの変化
00: 07: 22 一人あたりGDPの予想
00: 07: 45 【再掲】耐久消費財の普及率と1人あたりGDPの変化
00: 07: 56 【再掲】一人あたりGDPの予想
00: 08: 06 【再掲】耐久消費財の普及率と1人あたりGDPの変化
00: 09: 39 【再掲】経済力
00: 12: 12 地域
00: 17: 52 クールジャパン
00: 22: 00 属性
00: 22: 44 ロジャースの普及理論
00: 34: 20 2.伸び縮み
00: 34: 57 短縮
00: 45: 15 伸長
00: 51: 25 3.分ける・まとめる
00: 58: 48 時間を切り口にする まとめ
講師紹介: 内田 和成(うちだ かずなり)
早稲田大学ビジネススクール 教授
東京大学工学部卒。慶應義塾大学経営学修士(MBA)。日本航空株式会社を経て株式会社ボストン コンサルティング グループ シニア・ヴァイス・プレジデント、現在に至る。
ハイテク企業、情報通信サービス企業を中心に、マーケティング戦略、新規事業戦略、中長期戦略、グローバル戦略策定等のコンサルティングを数多く経験。

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  アシスタント:坂本安代

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